新型ノアのおすすめグレードは?【2026年】S-X・S-G・S-Zの違いとコスパ偏差値・「やめとけ」の本音

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新型ノアのおすすめグレードは?【2026年】S-X・S-G・S-Zの違いとコスパ偏差値・「やめとけ」の本音

新型ノアのグレードとは、HYBRID S-X・S-G・S-Zの3段階に駆動方式と乗車定員を組み合わせた標準車8仕様の選択肢です。

結論、本命はHYBRID S-X 2WDに両側パワースライドドア62,700円を足した3,324,200円。公式資料の装備数から算出したコスパ偏差値では、S-Zへの格上げが65.3で最高、E-Four化が38.2で最下位でした。価格帯は3,261,500円〜4,309,800円、WLTCモード燃費は21.8〜23.8km/Lです。

この記事のポイント

  • 本命はS-Xの2WD
  • やめとけはS-Z E-Four
  • S-Gとの差は376,200円
  • 8人乗りは2WD専用
  • 最安のS-Xが最良燃費

公開日:2026年10月3日 / 最終更新日:2026年10月3日

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目次

新型ノアのおすすめグレードは?本命はS-X 2WDの3,324,200円

新型ノアのおすすめグレードは、HYBRID S-X 2WD(3,261,500円)にワンタッチスイッチ付デュアル(両側)パワースライドドア62,700円を組んだ3,324,200円の構成です。上位のHYBRID S-G 2WDとの差は376,200円まで縮み、WLTCモード燃費はS-Xのほうが0.2km/L上回ります。この記事を読み終えたとき、あなたは標準車8仕様のどこに丸を付けて商談へ向かうかが決まっているはず。

コスパ偏差値の算出式|S-Zへの格上げが65.3で最高

当サイトでは、1段上の仕様へ進んだときに増える「公式資料で数えられる装備項目」の数を価格差10万円で割り、4つのステップの平均を50・標準偏差を10として正規化した値をコスパ偏差値と呼んでいます。装備項目はトヨタ公式のグレード別主要装備比較表(’26年5月版)と2026年4月10日の一部改良リリースから拾いました。同じ「1段上げる」でも、65.3と38.2で27.1ポイントの開きが出ます。

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格上げのステップ価格差増える装備10万円あたりコスパ偏差値
HYBRID S-G 2WD → HYBRID S-Z 2WD356,400円7項目1.96項目65.3
HYBRID S-X 2WD → HYBRID S-G 2WD438,900円6項目1.37項目51.5
HYBRID S-G 2WD → S-G マルチユーティリティ(MODELLISTA)369,600円4項目1.08項目45.0
2WD → E-Four(全グレード共通)253,000円2項目0.79項目38.2

表のとおり、装備の数だけで測ればS-Zへの格上げがいちばん割に合います。1項目あたりの単価に直すとS-G→S-Zが約50,914円、S-X→S-Gが73,150円、E-Four化は126,500円(いずれも当方算出)。最下位のE-Four化で増えるのは、リヤモーター1WM(30kW・84N・m)による後輪駆動と、ドライブモードセレクトのSNOW EXTRAモードの2つだけです。四輪駆動は装備ではなく保険——数字はそう語っています。なお駆動方式そのものは装備の増減ではないため、項目数には数えていません。

偏差値が測るのは装備の数だけ。中身の吟味は次からです

それでも本命がS-Xな理由|安全装備は3グレードとも同じ

偏差値だけを見ればS-Zが正解に見えます。ところが装備表を横に読むと、前提がひっくり返りました。Toyota Safety Sense・ブラインドスポットモニター・安心降車アシスト・パーキングサポートブレーキは、最廉価のS-Xを含む全車に標準装備されています。プリクラッシュセーフティ、レーントレーシングアシスト、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、ドライバー異常時対応システム——このあたりは3,261,500円のS-Xでもそのまま付いてくるのです。

新型ノア

さらに2026年5月6日発売の一部改良で、プロジェクター式LEDヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)とLEDターンランプ、LEDクリアランスランプが全車標準になりました。電動パーキングブレーキとブレーキホールド、エアロパーツ、リヤスポイラー、スマートエントリー&スタートシステムも全グレード共通。つまりグレード差として残るのは、内装の質感・灯火のオプション設定権・パワースライドドアの枚数・エアコンの制御方式に絞られます。安全のために上位へ進む必要はない、というのが装備表から読み取れる結論です。

  • 予防安全装備は3グレード同一
  • ヘッドランプも全車標準化済み
  • 差は質感・灯火OP・ドア・空調

やめとけ判定はHYBRID S-Z E-Four|最上級4,309,800円で燃費最下位

忖度なしで書きます。標準車8仕様のなかで最も選びにくいのがHYBRID S-Z E-Four(4,309,800円)です。最も高い仕様でありながら、WLTCモード燃費21.8km/Lは8仕様で最も低い数字。S-X 2WDとの価格差は1,048,300円あり、燃料タンク52Lから計算した満タン1回の航続距離は約1,134kmで、S-X 2WDの約1,238kmより104kmほど短くなります(当方算出・カタログ燃費とタンク容量からの計算値であり保証値ではありません)。

もちろん降雪地なら話は別。E-FourにはSNOW EXTRAモードが標準設定され、雪上の発進性は2WDと比べるべくもないでしょう。ただ「上級グレードだから四輪駆動も付けておこう」という順番で選ぶと、装備の偏差値38.2・燃費最下位・価格最高という三重の不利をまとめて引き受けることになります。四輪駆動が要るかどうかを先に決め、要るならS-X E-Four(3,514,500円)から検討する。これが当サイトの立場です。

四輪駆動は上級の証ではなく、雪への保険料と考えるべきです

グレード別価格一覧|最上級S-Zは4,056,800円、階段は2段

新型ノアの価格帯は3,261,500円〜4,309,800円(税込・’26年4月現在)で、標準車は8仕様です。最上級グレードS-Zの価格は2WDが4,056,800円、E-Fourが4,309,800円で、最安との差は1,048,300円。まず全仕様を1枚で見渡し、そのうえで差額がどこで発生しているかを分解していきます。

標準車8仕様+MODELLISTA車の価格一覧(税込・’26年4月現在)

価格はトヨタ公式の主要諸元表PDF(’26年4月現在)の型式・定員と、グーネットのカタログ(2026年5月発売モデル)およびMOTAが2026年7月3日に公開したグレード別価格表で突き合わせています。沖縄地区・北海道地区は価格が異なるため、以下は本州・四国・九州の価格です。

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グレード型式駆動定員価格(税込)WLTC
HYBRID S-X6AA-ZWR90W2WD7人3,261,500円23.8km/L
HYBRID S-X6AA-ZWR90W2WD8人3,261,500円23.8km/L
HYBRID S-X6AA-ZWR95WE-Four7人3,514,500円22.1km/L
HYBRID S-G6AA-ZWR90W2WD7人3,700,400円23.6km/L
HYBRID S-G6AA-ZWR90W2WD8人3,700,400円23.6km/L
HYBRID S-G6AA-ZWR95WE-Four7人3,953,400円21.9km/L
HYBRID S-Z6AA-ZWR90W/6AA-ZWR91W(台湾生産)2WD7人4,056,800円23.4km/L
HYBRID S-Z6AA-ZWR95W/6AA-ZWR96W(台湾生産)E-Four7人4,309,800円21.8km/L
S-G マルチユーティリティ(MODELLISTA)6AA-ZWR90W-WVMZAF2WD5人4,070,000円23.6km/L

表を縦に見ると、グレードの階段は2段。S-XからS-Gが438,900円、S-GからS-Zが356,400円で、S-XからS-Zまで一気に上がると795,300円になります(いずれも2WD同士・当方算出)。おもしろいのは1段目のほうが高いこと。装備の中身は次章で分解しますが、金額だけ見れば「最初の1段」がいちばん重い買い物です。

E-Fourの上乗せは全グレード一律253,000円

四輪駆動化の価格には、グレードによる差がありません。S-Xで3,514,500円−3,261,500円、S-Gで3,953,400円−3,700,400円、S-Zで4,309,800円−4,056,800円。3本とも答えは253,000円です(当方算出)。上位グレードほど四輪駆動の上乗せが高い、といった仕組みにはなっていないわけです。

この一律という事実は、意思決定を1つ楽にしてくれます。「四輪駆動が必要か」と「どのグレードにするか」を切り離して考えてよい、ということだからです。先に駆動方式を決め、次に予算からグレードを決める。順番を逆にすると、E-Fourの253,000円を捻出するためにグレードを1段落とすかどうかで迷い続けることになります。ちなみにE-Fourを選ぶと全高が1,895mmから1,925mmへ、最低地上高は140mmから125mmへ変わる点も覚えておきたいところ。立体駐車場の制限に引っかかる場面が出てきます。

7人乗りと8人乗りが同じ3,261,500円という設計

定員の選択に価格差はありません。S-X 2WDは7人乗りも8人乗りも3,261,500円、S-G 2WDはどちらも3,700,400円で、WLTCモード燃費もそれぞれ23.8km/L・23.6km/Lで共通です。差が出るのは車両総重量だけ。S-X 2WDは7人乗り2,015kgに対し8人乗りが2,070kgで、自動車重量税の区分はどちらも1.5t超2.0t以下に収まります。

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2列目がキャプテンシートか6:4分割チップアップベンチかという違いだけで値段が動かないのは、実は珍しい設計です。金額で悩まなくていいぶん、用途だけで決められる。年に数回しか3列目を使わないなら7人乗りのキャプテンシート、チャイルドシートを2列目に2脚並べる予定があるなら8人乗り、という判断で構いません。室内の使い勝手は新型ノアの内装|内装色・センターコンソール・3列目の実用性を検証で細かく見ています。

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S-X・S-G・S-Zの装備差分表|どこに金額が乗っているのか

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3グレードの差は、内装の質感・パワースライドドア・エアコン制御・ホイール・メーターの5系統に集約されます。S-XからS-Gで増えるのが6項目、S-GからS-Zで増えるのが7項目。安全装備と灯火の標準仕様は3グレードで完全に同一です。

3グレードで完全に同じ装備を先に確認する

差分を見る前に、共通部分を押さえておくと判断が速くなります。プロジェクター式LEDヘッドランプ、Toyota Safety Sense一式、ブラインドスポットモニター、安心降車アシスト、電動パーキングブレーキ、両側スライドドアイージークローザー、エアロパーツとリヤスポイラーは全車標準です。2026年5月の一部改良で全グレードがエアロデザインに統一されたため、外装の意匠差もありません。

ボディカラーも共通で全4色。プラチナホワイトパールマイカ〈089〉だけがメーカーオプション33,000円で、メタルストリームメタリック〈1K0〉・アーバンロック〈1M6〉・ニュートラルブラック〈229〉は追加費用なしで選べます。グレードを上げないと選べない色、という制約は存在しません。色の選び分けは新型ノアの色|全4色の特徴と専用色メタルストリームメタリックの選び方にまとめました。

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S-X→S-Gの438,900円で増える6項目

1段目の階段は438,900円。増える6項目のうち、機能として効いてくるのは両側パワースライドドアと快適利便パッケージ(Mid)の選択権の2つだけです。残る4つはステアリングの表皮、シート生地、加飾、ホイール素材——手や目に触れる部分の質感に関わるものが並びます。

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装備HYBRID S-XHYBRID S-GHYBRID S-Z
メーター7.0インチTFTカラー7.0インチTFTカラー12.3インチTFTカラー
シート表皮ファブリック上級ファブリック合成皮革+ファブリック
ステアリングウレタン本革巻き本革巻き3本スポーク(シルバー加飾付)
パワースライドドア助手席側のみ標準(両側は62,700円)両側標準両側標準
エアコンフロントオート+リヤクーラー(左右独立化は49,500円)フロントオート+リヤクーラー左右独立温度コントロール+リヤオートエアコン
シフトノブ・ウィンドウスイッチまわり対象外ピアノブラック塗装ピアノブラック塗装
インパネアッパーーー合成皮革巻き+ステッチ
ホイール205/60R16スチール(樹脂フルキャップ)205/60R16アルミ205/55R17アルミ(2WD・切削光輝+ブラック塗装)
快適利便パッケージ設定なしMid 110,000円(S-G専用)High 148,500円(S-Z専用)
予防安全装備・ヘッドランプ標準標準標準(AHS付は62,700円)

表のとおり、S-XとS-Gでメーターは同じ7.0インチ、エアコンの標準仕様も同じ「フロントオートエアコン+リヤクーラー」です。つまり1段目の438,900円は、両側スライドドアと質感、そしてパッケージオプションを選ぶ資格に対して支払う金額。ここを金額で分解すると次章の再計算につながります。

S-G→S-Zの356,400円で増える7項目

2段目は356,400円で7項目。1項目あたり約50,914円と、階段のなかではもっとも効率が良い区間です。ただし7項目のうち、機能として増えるのは12.3インチメーターと左右独立温度コントロールエアコンの2つに絞られます。合成皮革+ファブリックのシート、インパネアッパーの合成皮革巻き、シルバー加飾付ステアリング、17インチアルミホイール、快適利便パッケージ(High)とAHS付ヘッドランプの選択権——残り5つはここです。

質感に356,400円を払えるかどうか。判断軸はそこに集約されると考えています。とくに12.3インチメーターは2026年5月の改良で拡大された装備で、S-Z以外は7.0インチのまま据え置かれました。ここに価値を感じる人は素直にS-Zへ進んでよいでしょう。逆に「メーターは見られればいい」という人が356,400円を払う理由は、装備表からは見つかりません。

  • 機能で増えるのは実質2項目
  • 残り5項目は質感とOP選択権
  • 1項目あたり約50,914円

正直、S-Zの12.3インチメーターは実車で見ると効きます

人気グレードはS-Zと報道|売れ筋と割安は別の話

実際に選ばれているのはどれか。トヨタはグレード別の販売比率を公表していませんが、carview!編集部が2026年4月14日に掲載した販売店情報は「人気は『S-Z』に集中」と伝え、くるまのニュースの販売店取材もS-Zのプラチナホワイトパールマイカが人気の組み合わせだと紹介しています。売れ筋はS-Z、当サイトの本命はS-X——結論が割れるのは、測っている物差しが違うからです。

販売店の声は「選ばれている理由」を示し、当サイトの偏差値は「払った金額で増える装備の数」を示します。12.3インチメーターや17インチアルミの見た目に価値を感じる人が多ければS-Zが売れるのは自然で、どちらが正しいという話ではありません。ただし後述のとおりS-Zには台湾生産の型式が加わったため、生産国を気にする人にとっては、人気の最上級グレードがいちばん「選べない要素」を抱えるグレードになった点は知っておくべきでしょう。

S-Xにオプションを足すと差額はどこまで縮むか|再計算した結論

S-Xの弱点である両側スライドドアとエアコンを、メーカーオプションで埋めた場合の総額を計算しました。両側パワースライドドア62,700円を足すとS-Gとの差は376,200円、左右独立エアコン49,500円まで足すと326,700円まで縮みます。それでもS-Gを選ぶ理由は、快適利便パッケージ(Mid)の存在です。

両側パワースライドドア62,700円で差は376,200円に

ミニバンで助手席側だけが電動というのは、実用上かなり不便です。そこでS-X 2WD 3,261,500円にワンタッチスイッチ付デュアル(両側)パワースライドドア62,700円を組むと3,324,200円。S-G 2WDの3,700,400円との差は438,900円から376,200円へ、62,700円ぶん縮みます(当方算出)。この時点でS-Xは、S-Gと同じ両側電動ドアを持つ車になりました。

オプション価格はトヨタ公式の価格・グレードページと主要装備一覧表PDFに1円単位で印字されているものを使いました。ここが今回いちばん手応えのあった部分で、兄弟車の調査では取得できなかった数字がノアでは公式PDFに載っています。おかげで「S-Xに何を足すといくらになるか」を推測なしで書けました。

左右独立エアコン49,500円を足すと326,700円|S-Gの標準を超える

もう1つ足してみましょう。S-Xには左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤオートエアコンが49,500円の単独メーカーオプションとして用意されています。3,324,200円に足して3,373,700円、S-Gとの差は326,700円。しかもこの時点で、S-Xのエアコンは標準のS-G(フロントオート+リヤクーラー)を仕様で追い越します。S-Gで左右独立化しようとすると、快適利便パッケージ(Mid)110,000円を選ぶしかありません。

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構成内訳合計(税込)S-G 2WDとの差
S-X 2WD 素の状態3,261,500円3,261,500円438,900円
S-X 2WD+両側パワースライドドア3,261,500円+62,700円3,324,200円376,200円
S-X 2WD+両側ドア+左右独立エアコン3,261,500円+62,700円+49,500円3,373,700円326,700円
S-G 2WD 素の状態3,700,400円3,700,400円ー
S-G 2WD+快適利便パッケージ(Mid)3,700,400円+110,000円3,810,400円+110,000円

表の下2行と上から3行目を見比べてください。装備を近い水準に揃えると、3,373,700円と3,810,400円で436,700円の差(当方算出)。S-Xに残る不足は、上級ファブリックのシート、本革巻きステアリング、ピアノブラック加飾、16インチアルミホイール、そしてハンズフリー機能と快適温熱シートです。この5点に436,700円を払うか——そう聞かれたら、私は払わないと答えます。

それでもS-Gを選ぶべき人|快適利便パッケージ(Mid)の存在

逆にS-Gが正解になる条件も、はっきりしています。快適利便パッケージ(Mid)110,000円はS-G専用の設定で、S-ZとS-Xでは金額を積んでも選べません。中身はハンズフリーデュアルパワースライドドア、ナノイーX、左右独立温度コントロールエアコン、快適温熱シートなど。荷物で両手がふさがった状態でドアを開けたい人、寒冷地でシートヒーターが欲しい人は、この時点でS-G以上が確定します。

つまり判断は2択に単純化できるのです。快適温熱シートとハンズフリー機能が要るならS-G 2WD+パッケージで3,810,400円、要らないならS-X 2WD+両側ドアで3,324,200円。中間の選択肢をあれこれ悩むより、この2つを並べて決めたほうが早い。総額の組み立て方は新型ノアの見積もり|乗り出し価格とオプションの必要度マップで1円単位まで積み上げています。

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選べないオプションの存在が、実はグレードの境界線です

最廉価のS-Xが最良燃費という逆転|金額に直すといくらか

新型ノアは、いちばん安いS-X 2WDのWLTCモード燃費23.8km/Lが8仕様で最良です。最上級のS-Z 2WDは23.4km/Lで、0.4km/L下回ります。ただし年間10,000km走った場合の燃料代の差は1,222円にとどまるため、燃費でグレードを決める必要はありません。

逆転の理由はホイールと50kgの重量差

公式諸元表を並べると、逆転の理由は素直に読み取れます。S-X 2WDは車両重量1,630kgで205/60R16のスチールホイール、S-Z 2WDは1,680kgで205/55R17のアルミホイール。50kgの差と、タイヤの外径・幅の差がそのまま燃費に出ています。S-G 2WDは1,640kgで205/60R16のアルミホイールを履き、燃費は23.6km/Lと中間に収まりました。

グレードが上がるほど燃費が下がるという構図は、装備の充実と表裏一体です。上級グレードは重く、大径タイヤを履く。ミニバンに限らずよくある話ですが、カタログの燃費欄を上から下へ読んでいくと逆順に並ぶため、気づかない人が多い印象。ここは実際に諸元表を見比べて確認してみてください。燃費の詳しい検証は新型ノアの燃費|カタログ23.8km/Lと実燃費の乖離を検証にまとめています。

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年間ガソリン代の差は1,222円|5年でも6,110円

逆転を金額に換算します。前提は年間走行10,000km、レギュラーガソリン170.2円/L(資源エネルギー庁の石油製品価格調査・2026年9月28日時点の全国平均)、カタログ燃費で計算した当方試算です。S-X 2WDが71,513円、S-G 2WDが72,119円、S-Z 2WDが72,735円。最良と最悪の差は年1,222円で、5年乗っても6,110円にしかなりません。

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型式WLTC年間ガソリン代(年1万km・170.2円/L)満タン航続距離(52L)
HYBRID S-X 2WD23.8km/L71,513円約1,238km
HYBRID S-G 2WD23.6km/L72,119円約1,227km
HYBRID S-Z 2WD23.4km/L72,735円約1,217km
HYBRID S-X E-Four22.1km/L77,014円約1,149km
HYBRID S-G E-Four21.9km/L77,717円約1,139km
HYBRID S-Z E-Four21.8km/L78,073円約1,134km

表が示すのは、燃費差はグレード選びの決め手にならないという身も蓋もない事実です。S-XとS-Zの車両価格差795,300円に対し、5年間の燃料代の差は6,110円。比率にすれば0.8%にも届きません。航続距離も同様で、最良と最悪で104kmの違い(いずれも当方算出・満タン法の計算値であり保証値ではありません)。「S-Xが一番燃費が良い」という事実は正しいものの、それを理由にS-Xを選ぶのは筋が悪いと考えます。

E-Four化は年5,598円の追加燃料代

グレード間より効いてくるのが駆動方式です。S-G 2WDの72,119円に対しS-G E-Fourは77,717円で、年5,598円の差(当方算出)。5年で約28,000円になります。車両価格の253,000円と合わせると、E-Fourを選ぶことの5年間の追加負担はおよそ281,000円という計算。

この金額を高いと見るか、雪道での安心料として妥当と見るか。降雪地に住んでいるなら迷わず後者でしょうし、年に数回スキー場へ行く程度ならスタッドレスタイヤ1セットのほうが安上がりです。ちなみに2026年5月の改良でE-Four車にはSNOW EXTRAモードが追加されました。深雪やアイスバーンでの発進を想定した制御で、これが標準で付くのはE-Fourだけ。

定員・駆動・生産工場・納期|価格表に出てこない4つの制約

グレード選びで後から気づくのが、価格表に書かれていない組み合わせの制約です。8人乗りを選ぶとE-Fourが消え、S-Zを選ぶと7人乗りしか残らず、しかも国内製か台湾製かを選べません。そして納期は、グレードを変えても短くならないと正規販売店公式が案内しています。

8人乗りを選ぶとE-Fourが消える

これは商談の場で気づくと厄介な制約です。E-FourはS-X・S-G・S-Zとも7人乗りのみの設定で、8人乗りは2WD専用。定員と四輪駆動は同時に選べません。降雪地で8人分の座席が必要なら、8人乗りの2WDにスタッドレスタイヤを組むか、7人乗りのE-Fourで妥協するかの二択になります。

意外に見落とされがちですが、8人乗りが本当に必要な家庭はそれほど多くありません。2列目が6:4分割チップアップベンチになるため、キャプテンシート派の快適性は落ちます。年に1〜2回の帰省で8人を運ぶだけなら、7人乗り+レンタカーという割り切りもありでしょう。ここは家族構成と使用頻度で判断してください。

S-Zは7人乗り専用|MODELLISTAのMUは5人乗り

もう1つの制約がグレード側にあります。HYBRID S-Zには8人乗りの設定がなく、7人乗りだけ。8人乗りを望むならS-GかS-Xしか選べません。最上級グレードを選ぶと定員の選択肢が狭まるという、価格表の並びだけでは見えない構造です。

さらに変則的なのがMODELLISTAコンプリートカーの「ハイブリッドS-G マルチユーティリティ〈MU〉」(4,070,000円)。2026年5月12日に発表されたMODELLISTA公式プレスによれば、こちらは5人乗りで室内長が2,100mmに変わり、専用ラゲージフレームとラゲージボード(走行時耐荷重60kg)、専用ルームランプ6灯、専用アクセサリーソケット(DC12V・120W)が付きます。積載を優先する人向けの派生で、ベースのS-G 2WDより369,600円高い設定。北海道地区の架装メーカー希望小売価格は寒冷地仕様込みで4,137,100円です。

  • S-Zは7人乗りのみ
  • 8人乗りは2WD専用
  • MUは5人乗りの積載仕様

S-Zだけ生産工場が2つ|台湾製が届く可能性がある

2026年10月時点で新しく加わった制約がこれです。トヨタ公式の主要諸元表(2026年9月版)では、S-Zの欄にだけ、台湾のKUOZUI MOTORS(国瑞汽車)が生産する型式6AA-ZWR91W(2WD)と6AA-ZWR96W(E-Four)が並んでいます。S-GとS-Xは国内生産の型式のみです。

注記によれば、台湾生産車は車検証上の車名が「国瑞」となり、生産工場は注文時に指定できません。価格とWLTC燃費は国内生産のS-Zと同じです。生産国にこだわりがある人は、S-Zを選んだ時点でどちらが届くか決められないことを受け入れるか、国内生産の型式しかないS-Gへ下げるかの判断になります。査定への影響を示す公的データはまだないため、当サイトはここを「損」と断定しません。

グレードを変えても納期は縮まらない

納期を理由にグレードを妥協する必要は、今のところなさそうです。千葉トヨペット公式は2026年9月27日現在でハイブリッド全グレードの納期予定を「2027年3月以降」、仙台トヨペット公式は2026年10月2日時点で出荷目安を「2027年1~5月」と案内しており、どちらもグレード別の差を設けていません。トヨタ自身は納期の月数を公表しておらず、全国平均という数字も存在しないのが実情です。

注意したいのは「工場出荷」と「納車」が別物である点。仙台トヨペットの納期一覧は出荷から店舗到着までを19〜20日と明示して分けています。千葉トヨペットのノア納期情報と合わせて読むと、2026年10月に契約した場合の実際の納車は2027年春前後になる見込み。最新の動きは新型ノアの納期|正規販売店公式2社の出荷目処と受注状況の推移で追っています。

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出荷目処と納車日は別物。ここは商談で必ず確認を

よくある質問

グレード選びで実際に検索されている疑問を11個集めました。結論を1文目に置いてありますので、気になる項目だけ拾ってください。価格はすべて税込・’26年4月現在の値です。

ノアのおすすめグレードはどれですか

HYBRID S-X 2WD(3,261,500円)に両側パワースライドドア62,700円を足した3,324,200円の構成です。Toyota Safety Sense・ブラインドスポットモニター・安心降車アシスト・プロジェクター式LEDヘッドランプは3グレードとも標準装備で、S-Xでも安全装備は上位と変わりません。ハンズフリー機能や快適温熱シートが要る場合だけ、快適利便パッケージ(Mid)を選べるS-Gか、快適温熱シート標準で快適利便パッケージ(High)を選べるS-Zへ進んでください。

ノアのやめとけグレードはありますか

HYBRID S-Z E-Four(4,309,800円)が最も選びにくい型式です。8仕様で最も高いのに、WLTCモード燃費21.8km/Lは最も低い数字。当サイトのコスパ偏差値でもE-Four化は38.2で最下位でした。降雪地でSNOW EXTRAモードが必要なら合理性はありますが、四輪駆動が不要なら1,048,300円安いS-X 2WDでも安全装備は同じです。

ノアのS-XとS-Gの違いは何ですか

差は6項目で、2WD同士の価格差は438,900円です。S-Gは両側パワースライドドア標準、上級ファブリックのシート表皮、本革巻きステアリング、シフトノブまわりのピアノブラック塗装、16インチアルミホイールを持ち、快適利便パッケージ(Mid)110,000円を選べます。メーターは両グレードとも7.0インチTFTカラーで同じです。

ノアは何グレードありますか

HYBRID S-Z/HYBRID S-G/HYBRID S-X の3グレード(すべてエアロデザイン)で、標準車は8仕様です。標準デザイン(エアロなし)は選べないため、「標準とエアロどっち」で迷う必要はもうありません。2026年5月6日発売の一部改良でパワートレーンはハイブリッド車に統一され(ウェルキャブを除く)、エアロデザインの新グレードS-Xが加わりました。ほかにMODELLISTAコンプリートカーの「ハイブリッドS-G マルチユーティリティ」(4,070,000円・5人乗り)があります。

XグレードやGグレードはなくなったのですか

どちらも現行では選べません。標準デザインのZ・Gは2025年9月2日の一部改良で廃止され、残っていたXも2026年5月6日発売の一部改良でエアロデザインのS-Xに置き換わりました。中古車で「XとGの違い」を比べる場合は、改良前の装備表で確認してください。

最上級グレードの価格はいくらですか

最上級のHYBRID S-Zは2WD(7人乗り)が4,056,800円、E-Four(7人乗り)が4,309,800円です(税込・’26年4月現在)。E-Fourに快適利便パッケージ(High)148,500円を足すだけで4,458,300円になり、諸費用を入れる前に4,400,000円台へ乗ります(当サイト算出)。

7人乗りと8人乗りで価格は変わりますか

変わりません。HYBRID S-Xの2WDは7人乗りも8人乗りも3,261,500円、HYBRID S-Gの2WDはどちらも3,700,400円で、WLTCモード燃費もそれぞれ共通です。差が出るのは車両総重量だけで、S-X 2WDは7人乗り2,015kgに対し8人乗りが2,070kg。自動車重量税の区分はどちらも1.5t超2.0t以下に収まります。

8人乗りでE-Fourは選べますか

選べません。E-Four(電気式4輪駆動)はS-X・S-G・S-Zとも7人乗りのみの設定で、8人乗りは2WD専用です。降雪地で8人分の座席が要る場合は、8人乗りの2WDにスタッドレスタイヤを組むか、7人乗りのE-Fourを選ぶかの二択になります。なおHYBRID S-Zには8人乗りの設定自体がありません。

S-XとS-Zはどちらが燃費がいいですか

S-Xです。2WD同士でS-Xが23.8km/L、S-Zが23.4km/Lと逆転しています。車両重量が50kg軽く、タイヤが205/60R16と小径であることが理由。ただし年間10,000km・レギュラー170.2円/Lで計算した燃料代の差は1,222円にとどまるので、燃費を理由にグレードを決める必要はないでしょう。

E-Fourは253,000円払う価値がありますか

降雪地なら価値があります。E-Fourで増えるのはリヤモーター1WM(30kW・84N・m)による後輪駆動とSNOW EXTRAモードの2つ。当方試算では燃料代が年5,598円(S-G同士)増えるため、5年で約28,000円の追加負担になります。四輪駆動が不要な地域なら、この253,000円はオプションや諸費用に回したほうが満足度は高いはずです。

グレードによって納期に差はありますか

2026年10月3日時点では差は案内されていません。千葉トヨペット公式は2026年9月27日現在でハイブリッド全グレードの納期予定を「2027年3月以降」、仙台トヨペット公式は2026年10月2日時点で出荷目安を「2027年1~5月」としており、いずれもグレード別の区別を設けていないためです。工場出荷から店舗到着まではさらに19〜20日かかると案内されています。

まとめ|8仕様から自分の1台を決める

新型ノアのおすすめグレードは?【2026年】S-X・S-G・S-Zの違いとコスパ偏差値・「やめとけ」の本音

「どの型式に丸を付けて商談へ行くか」という冒頭の問いへの答えは、もう出ているはずです。要点は3つ。

  • 本命はS-X 2WD+両側ドア
  • 避けたいのはS-Z E-Four
  • 定員と駆動は同時に選べない

新型ノアのグレード選びは、装備の階段を上がるゲームではありません。当サイトのコスパ偏差値ではS-Zへの格上げが65.3で最高でしたが、増える7項目のうち5項目は質感とオプションの選択権。予防安全装備・ヘッドランプ・エアロパーツ・ボディカラーは3グレードとも同一で、S-Xを選んでも安全面で不利になる要素は見当たりませんでした。両側パワースライドドア62,700円を足せばS-Gとの差は376,200円、左右独立エアコンまで足せば326,700円。この差額で買えるのが何なのかを知ったうえで判断すれば、後悔は減らせます。

今日やることは3つです。まず公式の主要諸元表を開き、自分が選ぼうとしている型式の車両重量とタイヤサイズを確認する。次に「年に何回、3列目に人を乗せるか」を数えて7人乗りか8人乗りかを決める。最後に、四輪駆動が本当に必要かを住んでいる地域の条件で判断してください。そのうえで総額を詰めるなら、値引き交渉より先に下取り額の基準を作っておくと有利です。実際にどのくらいの査定額が出るのかは、MOTA買取りを利用したガチのレビューで具体的な金額を公開しています。

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