ランドクルーザー250の維持費とは、自動車税・自動車重量税・自賠責保険・燃料費など、購入後に継続してかかる費用の合計を指します。
年間10,000km走行を前提にすると、法定費用と燃料費の5年間合計はおよそ1,545,425円。年額に均すと約309,000円です(レギュラー170.2円/L・2026年10月5日時点で計算)。最大の特徴は、ランドクルーザー250がエコカー減税の対象外だという点。重量税が5年で102,500円まるごとかかります。
この記事のポイント
- 5年で約1,545,425円
- 重量税は減税なしの満額
- 燃料費は補助金頼みの数字
- ハイラックスは減税対象という非対称
- 任意保険はあえて含めない
公開日:2026年10月8日 / 最終更新日:2026年10月8日
年間維持費は約309,000円|5年で約1,545,425円

年10,000km走行、WLTC 7.5km/L、レギュラー170.2円/Lという前提で試算すると、5年間の合計は約1,545,425円になります。このうち燃料費が1,134,665円を占め、税金と保険が約410,760円。エコカー減税が使えないぶん、税負担が重くのしかかる構造です。
5年間の内訳|燃料費が全体の73%を占める
まず全体像を数字で示します。前提は2026年11月に新規登録、年間10,000km走行、途中売却なしという条件です。
| 項目 | 5年間の合計 | 内訳・根拠 |
|---|---|---|
| 燃料費 | 1,134,665円 | 226,933円×5年 |
| 自動車税 | 250,000円 | 50,000円×5年 |
| 自動車重量税 | 102,500円 | 61,500円+41,000円(減税なし) |
| 自賠責保険 | 43,740円 | 37か月25,180円+24か月18,560円 |
| リサイクル料金 | 14,520円 | 購入時に1回 |
| 合計 | 約1,545,425円 | 年額に均すと約309,000円 |
表を見ると、燃料費が全体の約73%を占めていることが分かります。つまり維持費を左右する最大の変数は走行距離。年5,000kmしか走らない人なら、5年の燃料費は半分の約567,333円になり、5年合計も約978,093円まで下がります。
月あたりに直すと約25,760円|KINTOの月額と比べると
5年で1,545,425円を単純に割ると、年間約309,000円。月あたりに直せば約25,760円です。ここに任意保険と駐車場代、車検の整備費用が加わるのが現実の姿になります。
参考までに、トヨタ公式のグレードページによると、サブスクのKINTOはVX(ガソリン)で月額60,500円から。KINTOには任意保険・メンテナンス費・税金がすべて含まれるので、本試算の25,760円と単純比較はできません。ただ「維持費だけで月25,760円かかる」という感覚は持っておいて損はないでしょう。
含めていない費用|なぜ任意保険を入れないのか
本試算にはあえて含めていない項目があります。任意保険料、車検の整備費用・基本料、駐車場代、タイヤ交換費用の4つです。
理由は明確で、これらは条件差が大きすぎて、信頼できる平均値が存在しないから。任意保険は等級・年齢・補償内容・車両保険の設定で数倍変わります。それらしい数字を置いて総額を大きく見せるより、含めていないことを明示するほうが誠実だと考えました。他サイトの「年間維持費◯◯円」を比較するときは、何が含まれているかを必ず確認してください。

含めない項目を明示しない試算は、比較できません
自動車税・重量税|「減税ゼロ」という前提から始まる

ランドクルーザー250の維持費を語るうえで、最も重要な前提がこれです。エコカー減税もグリーン化特例も補助金も、すべて対象外。この事実を外すと、試算が10万円単位で狂います。
重量税は満額|「免税」と書く情報源は誤り
トヨタ公式のよくあるご質問には、こう明記されています。「減税や補助金などの優遇措置について、ランドクルーザー250 は対象車種ではありません」。裏付けとして、トヨタのエコカー対象車一覧にもランドクルーザー250は掲載されていません。
したがって自動車重量税は国土交通省の税額表どおり、車両重量2,240kg=「2t超2.5t以下」区分で新車3年61,500円、初回継続2年41,000円が満額。「クリーンディーゼルだから免税」と表示するシミュレーターが実在しますが、これは明確な誤りです。誤差は5年で102,500円。維持費記事の信頼性は、この一点でほぼ判別できます。

重量税の欄を見れば、その試算の精度が分かります
自動車税50,000円|ガソリンもディーゼルも同額
自動車税は年額50,000円です。栃木県の税額表で確認できるとおり、2019年10月1日以降に初回新規登録した自家用乗用車の「2.5L超3L以下」区分にあたります。
ここに見落とされがちな事実があります。ディーゼル2,754ccもガソリン2,693ccも同じ区分なので、自動車税は1円も変わりません。「排気量が小さいほうが税金が安い」という一般論は、この2つの間では成立しないのです。なお一部のサイトには1,000円高い旧税率が載っていますが、それは2019年9月30日以前に登録した車に適用される値。
環境性能割は廃止|2026年4月以降の登録なら非課税
数少ない朗報がこれです。環境性能割は2026年3月31日をもって廃止され、登録日が2026年4月1日以降の車には課税されません。名称も2026年4月1日から「自動車税(種別割)」が「自動車税」へ変更されています。
皮肉なことに、減税の恩恵を受けられない250のような車ほど、制度廃止のメリットは大きくなります。エコカーは元々環境性能割が非課税か低率だったため、廃止による差が小さいからです。2025年に買った人と比べると、この一点では有利になりました。
燃料費|この試算は補助金の上に成り立っている

維持費の73%を占める燃料費には、見落とされがちな前提があります。2026年10月現在のガソリン価格170.2円は、1リットルあたり40円台の補助金によって抑えられた価格。制度が変われば、この試算は根本から動きます。
現在の燃料価格と補助の構造
資源エネルギー庁の公表資料(全国平均価格の推移)によると、2026年10月5日時点の全国平均はレギュラーガソリン170.2円(前週比±0円)、軽油159.6円でした。
この価格を支えているのが、中東情勢を踏まえた燃料油の緊急的激変緩和措置です。10月8日から14日の支給単価は42.4円(前週は50.7円)。同じ資料のグラフが示す10月5日時点の補助なし価格は、レギュラー220.9円、軽油210.3円でした。
補助の有無で年間67,600円変わる|二重試算で備える
そこで本記事では、補助込みと補助なしの両方で試算します。競合記事がやっていない部分です。
| 前提 | 計算式 | 年間燃料費 | 5年合計 |
|---|---|---|---|
| 補助込み170.2円 | 1,333.3L×170.2円 | 約226,933円 | 1,134,665円 |
| 補助なし220.9円 | 1,333.3L×220.9円 | 約294,533円 | 1,472,665円 |
| 市街地5.7km/L・170.2円 | 1,754.4L×170.2円 | 約298,596円 | 1,492,980円 |
表のとおり、補助の有無だけで年間67,600円、5年で338,000円の差が生まれます。5年総額で見れば約1,545,425円が約1,883,425円になる計算。9月時点(補助なし価格202.5円)の試算より差は1.5倍に広がりました。市街地中心の使い方なら、さらに上振れします。実燃費の詳細は新型ランドクルーザー250の実燃費【2026年最新】ガソリン7.36km/L・ディーゼル10.37km/L|「燃費悪い」の正体にまとめました。

ディーゼルとの燃料費差は年間約81,842円
参考として、受注停止中のディーゼルとも比べておきます。WLTC 11.0km/L、軽油159.6円で計算すると年間約145,091円。ガソリンの226,933円との差は年間約81,842円です。
5年なら409,210円の差。ただしディーゼルは自動車税の重課がガソリンより2年早く来るため、長期保有では差が縮まります(後述)。年間走行距離が多い人ほどディーゼル有利という結論は変わりませんが、保有年数まで含めて考える必要があるでしょう。

補助込みの数字だけ載せる試算は、片手落ちだと思います
制度の非対称と、長期保有で効いてくるリスク

250の税負担を調べていて最も驚いたのが、同じエンジンを積む別の車種が減税対象になっているという事実です。加えてディーゼルには、長期保有で効いてくる重課の問題もあります。
同じエンジンのハイラックスは50%減税|車両区分の非対称
ここが本記事で最も独自性の高い指摘です。ランドクルーザー250のディーゼルが積む1GD-FTV型2.8Lエンジンは、トヨタのハイラックスにも搭載されています。ところがハイラックスにはエコカー減税のページが存在し、50%減税の対象として掲載されているのです。
一方の250には、そもそも減税ページが存在しません。同じエンジンを積んでいるのに、車両区分が違うだけで税制上の扱いが正反対になるという構造です。ハイラックスは貨物区分、250は乗用車区分で適用される燃費基準が異なることが要因と考えられます。

同じエンジンでも、区分が違えば結果が変わります
ディーゼルは11年で重課|ガソリンより2年早い
長期保有を考えている人に効く話です。宮城県の案内にあるとおり、自動車税はディーゼル車が新規登録から11年超、ガソリン車が13年超で概ね15%重課されます。
つまりディーゼルを選ぶと、重課がガソリンより2年早く到来します。燃料費で年間81,842円の差があっても、10年以上乗るなら重課の時期差も計算に入れるべきでしょう。なおハイブリッドや電気自動車は重課の対象外ですが、250にはそれらの設定がありません。
重課後の税額はまだ決まっていない|正直な限界
ここで正直に限界を書きます。2019年10月1日以降に登録した車の重課後の税額は、制度上まだ確定していません。都道府県が公表している重課の税額表は、2019年9月以前に登録した車の旧税率にもとづくものです。
単純計算すれば50,000円×1.15で57,500円前後になりますが、これを確定額として書くことはできません。「ディーゼルなら11年目から重課が来る。ただしその時いくらになるかは、制度としてまだ決まっていない」——これが2026年10月8日時点で言える正確なところです。
維持費を下げる現実的な方法

税金は法律で決まっているので削れません。削れるのは燃料費と任意保険、そして「出口」の設計です。とくに250はリセールが強いため、実質コストの考え方が他車と大きく変わります。
走行距離の見直しが最も効く|73%を占める項目だから
5年総額の73%が燃料費である以上、ここを動かすのが最も効率的です。年10,000kmを年7,000kmに減らせば、燃料費は約158,853円になり年間68,080円の削減。5年で約34万円の差が生まれます。
- 年5,000km:燃料費 約113,467円
- 年7,000km:燃料費 約158,853円
- 年10,000km:燃料費 約226,933円
- 年15,000km:燃料費 約340,400円
保険料は自分で比較する|盗難の多さが車両保険を重くする
任意保険については、一般的な注意点だけお伝えしておきましょう。250の型式別料率クラスについて、ベストカーWebが車両料率クラス13と報じたことがあります。ただしこれは1媒体のみの情報で、独立した2つ目のソースを確認できていません。
したがって本記事では、これを確定情報としては扱いません。料率クラスは年1回見直されるため、時点を確認せずに引用された数字は特に注意が必要です。実際の保険料は、必ず複数社の見積もりで比較してください。もうひとつ考慮したいのが盗難です。日本損害保険協会の調査では、2025年の車両本体盗難で保険金が支払われた2,746件のうち、ランドクルーザー(プラド含む)が825件・30.0%で車名別1位でした。車両保険を外す判断は慎重にしたほうがよいでしょう。
出口まで含めた実質コスト|リセール109.2%という特殊事情
最後に、250ならではの考え方を紹介します。MOTA車買取の査定実績データ(2024年式・走行3万km以内・2026年5月集計)によると、VXガソリンのリセール率は109.2%、91%の個体が新車価格を上回りました。
つまり維持費で5年約155万円かかっても、車両価格の目減りがほぼ発生しない可能性があるということ。一般的な車で発生する減価償却分を考えれば、総保有コストとしてはむしろ有利になる場合もあるでしょう。実際にどのくらいの査定額が出るのかは、MOTA買取りを利用したガチのレビューで具体的な金額を公開しています。

購入時の総額は新型ランドクルーザー250の乗り出し価格【2026年最新】VX 577万円の見積もり総額とオプション必要度マップで、後悔しやすいポイントは新型ランドクルーザー250はやめとけ?欠点と後悔する5つの理由【2026年最新】不満はガソリンに集中していたで扱っています。



維持費が高くても、出口が強ければ話は変わります
よくある質問
- ランクル250の年間維持費はいくらですか?
-
年約309,000円です。年10,000km走行、WLTC 7.5km/L、レギュラー170.2円/Lという前提で、法定費用と燃料費を5年分試算した1,545,425円を均した金額。任意保険・駐車場代・車検整備費は含んでいません。
- エコカー減税は使えますか?
-
対象外です。トヨタ公式FAQが「ランドクルーザー250 は対象車種ではありません」と明記しており、エコカー対象車一覧にも掲載されていません。重量税は新車3年61,500円、初回継続2年41,000円が満額でかかります。
- 自動車税はいくらですか?
-
年額50,000円です。2019年10月1日以降に初回新規登録した自家用乗用車の「2.5L超3L以下」区分にあたります。ディーゼル2,754ccもガソリン2,693ccも同じ区分なので、税額に差はありません。
- 燃料費はどのくらいかかりますか?
-
年10,000km走行で約226,933円です。ただしこれは補助金込みのガソリン価格170.2円で計算した金額。公式グラフの補助なし価格220.9円で計算すると約294,533円となり、年間67,600円の差が生じます。
- なぜ同じエンジンのハイラックスは減税されるのですか?
-
車両区分が異なるためと考えられます。ハイラックスは貨物区分、ランドクルーザー250は乗用車区分で、適用される燃費基準が異なるためです。同じ1GD-FTV型2.8Lディーゼルを積んでいても、税制上の扱いは正反対になります。
- 環境性能割はかかりますか?
-
かかりません。2026年3月31日をもって廃止され、登録日が2026年4月1日以降の車は非課税です。減税対象外だった250にとっては、相対的に恩恵が大きい制度変更といえます。
- 長く乗ると税金は上がりますか?
-
長く乗ると上がる仕組みです。自動車税はディーゼル車が11年超、ガソリン車が13年超で概ね15%重課されます。ただし2019年10月以降に登録した車の重課後の具体的な税額は、制度上まだ確定していません。
- 維持費を安くする方法はありますか?
-
走行距離の見直しが最も効きます。5年総額の約73%が燃料費なので、年10,000kmを7,000kmに減らせば5年で約34万円の削減。税金は法定なので削れず、任意保険は複数社比較が現実的な手段になります。
まとめ

250の維持費は、減税が一切効かないという前提を押さえれば正確に読めます。そして数字の7割超は燃料費、その燃料費は補助金の上に乗っている。この2段構えを理解しておくことが重要です。
- 5年で約1,545,425円
- 免税と書く試算は誤り
- 補助がなければ5年で約34万円増
読む前は「年間いくらかかるのか」を知りたかったはずです。読み終えた今は、その金額が何を含み何を含まないか、そして補助金や制度によってどう動くかまで把握できているでしょう。次の一歩として、他サイトの維持費シミュレーションを開いて、重量税の欄が61,500円になっているかを確認してみてください。0円や免税と表示されていれば、その試算は102,500円ぶん安く出ています。


参考URL一覧
- トヨタ公式FAQ・ランドクルーザー”250″の税金と優遇措置:https://toyota.jp/faq/show/11213.html
- トヨタ公式・エコカー対象車一覧:https://toyota.jp/ecocar/index.html
- トヨタ公式・ハイラックスのエコカー減税:https://toyota.jp/hilux/ecocar/index.html
- 国土交通省・令和8年度税制改正の大綱(抜粋):https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001993968.pdf
- 栃木県・自動車税の税額表:https://www.pref.tochigi.lg.jp/b07/life/zeikin/zeikin/car_type.html
- 宮城県・自動車税のグリーン化(重課):https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/zeimu/car-green.html
- 資源エネルギー庁・ガソリン全国平均価格の推移(2026年10月5日時点):https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/current_graph.pdf
- 日本損害保険協会・第27回自動車盗難事故実態調査結果:https://www.sonpo.or.jp/about/useful/jidoshatounan/pdf/news_25-30.pdf
- トヨタ公式・ランドクルーザー”250″ 価格・グレード(KINTO月額):https://toyota.jp/landcruiser250/grade/index.html
- MOTA・ランクル250のリセール率はグレード別でどう違うか:https://autoc-one.jp/knowhow/5041697





