新型ヴォクシーの内装とは、90系ヴォクシーの室内空間と加飾のことで、2026年5月の一部改良でメーター液晶とパネル加飾が大きく変わりました。
結論、室内長2,805mm×室内幅1,470mm×室内高1,405mmという寸法は兄弟車ノアと完全に同一です。改良ではS-Zのメーターが12.3インチへ、S-Gが7インチへ大型化し、シフトノブとウィンドウスイッチまわりがピアノブラック塗装になりました。S-ZとS-Gの内装差は、加飾と表皮、メーターサイズ、そしてナビ画面とスピーカー数に集約されます。
この記事のポイント
- S-Zのメーターは12.3インチ
- 室内寸法はノアと同一
- 7人・8人乗りは同一価格
- 3列目とラゲージは弱点
- 12スピーカーはS-Zだけ
公開日:2026年9月6日 / 最終更新日:2026年10月14日
新型ヴォクシー2026年モデルの内装は12.3インチメーターへ|改良の中身を即答

新型ヴォクシーの室内は、室内長2,805mm×室内幅1,470mm×室内高1,405mmという寸法で構成されています。2026年5月6日発売の一部改良では、メーター液晶の大型化と加飾の質感アップが中心。読み終える頃には、S-ZとS-Gのどちらを選ぶべきか、7人乗りと8人乗りをどう使い分けるかまで判断できる状態になっているはずです。
室内寸法は2,805×1,470×1,405mm|ノアと完全に同一

トヨタ公式の主要諸元表PDF(2026年9月版)で室内寸法欄を確認すると、室内長2,805mm×室内幅1,470mm×室内高1,405mm。全長4,695mm×全幅1,730mm、ホイールベース2,850mmというボディに対して、これだけの室内長を確保しています。この数字は兄弟車ノアとまったく同じで、車内の広さでヴォクシーを選ぶ理由は存在しません。
エアコンはグレードで中身が違います。S-Zは左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤオートエアコン(リヤクーラー+リヤヒーター)が標準で、S-Gはフロントオートエアコン+リヤクーラー。S-Gで前席の左右独立設定とリヤヒーターまで欲しいなら、快適利便パッケージ(Mid)か寒冷地仕様とのセットオプションになるので、見積書で構成品目を見ておきたいところ。車両重量は1,650kg(HYBRID S-G 2WD)で、上位のS-Zは2WDが1,680kg、E-Fourが1,720kg。2026年9月版からS-Zには台湾・国瑞汽車製の型式(6AA-ZWR91W・6AA-ZWR96W)も載りましたが、内装の仕様表は国内生産車と共通です。
改良で変わった内装5点|メーター・加飾・表皮・スイッチ・ドラレコ

トヨタ公式ニュースルームの発表は2026年4月10日発表・2026年5月6日発売の一部改良を伝えています。内装関連の変更は次のとおり。メーター液晶を大型化:S-Zは7インチから12.3インチ、S-Gは4.2インチから7インチという項目が最も分かりやすい変化になります。
- メーター液晶を大型化(S-Zは12.3インチ、S-Gは7インチへ)
- シフトノブ・ウィンドウスイッチまわりをピアノブラック塗装に変更
- S-Zのメーターフードを表皮巻き・ステッチ加工
- インストルメントパネルにステッチ加工追加と一部スエード調表皮(S-Z)
- 前後方ドライブレコーダーを設定(S-Zは標準装備、S-Gはメーカーオプション)
メーターの正式な呼称は、オプティトロンメーター+12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(S-Zに標準装備)と、オプティトロンメーター+7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(S-Gに標準装備)。改良前はS-Zが7インチ、S-Gが4.2インチだったので、S-Gの伸び幅のほうが体感としては大きいはずです。改良全体の差分は新型ヴォクシーのマイナーチェンジ2026|変更点と何が変わったかを前期後期で比較に整理しました。


4.2インチから7インチ。S-Gの運転席まわりは別物に見えます
S-GとS-Zの内装差分表|376,200円で何が変わるのか
2グレードの内装差を一覧にします。ヴォクシーの価格帯は3,751,000円〜4,380,200円。うちHYBRID S-Gが3,751,000円(2WD・7人乗り)、HYBRID S-Zが4,127,200円(2WD・7人乗り)で、差額は376,200円(当サイト算出)。この金額に対して内装側で何が返ってくるのかを、公式の装備比較で突き合わせました。
| 項目 | HYBRID S-G | HYBRID S-Z |
|---|---|---|
| メーター液晶 | 7.0インチ | 12.3インチ |
| シート表皮 | 上級ファブリック | 合成皮革+ファブリック |
| ナビ画面・スピーカー | 8インチ・4スピーカー(10.5インチはオプション) | 10.5インチ・12スピーカー |
| メーターフード | 標準仕様 | 表皮巻き・ステッチ加工 |
| インストルメントパネル | 標準仕様 | ステッチ加工+一部スエード調表皮 |
| 前後方ドライブレコーダー | メーカーオプション | 標準装備 |
| デュアルパワースライドドア | 標準装備 | 標準装備 |
| 乗車定員 | 7人・8人 | 7人のみ |
| タイヤ | 16インチ | 17インチ(2WD)/16インチ(E-Four) |
表のとおり、内装で公式資料上はっきり差が出るのはメーターサイズ・シート表皮・パネル加飾・ナビ画面とスピーカー・ドライブレコーダーの5点。ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドアはS-Z・S-Gに標準装備となったため、改良後は装備差から外れました。逆に言えば376,200円のうち内装が占める割合は、思ったほど大きくありません。
シート|表皮の違いと、7人乗り・8人乗りの選び分け

シートまわりで判断が必要なのは2つ。表皮のグレードと、乗車定員です。表皮はS-Zだけが上位仕様で、定員はS-Gだけが8人乗りを選べます。そして両者の価格差はゼロ。この構造を知っていると、グレード選びの順番が変わります。
S-Zのシート表皮は合成皮革+ファブリック|改良でデザインも変更
公式ニュースルームの画像キャプションによると、S-Zのシート表皮は合成皮革+ファブリック。2026年5月の改良ではシート表皮のデザインそのものも変更されました。合成皮革だけの全面張りではなく、ファブリックとの組み合わせという点は覚えておいてください。夏場の張り付きが気になる方には、むしろ扱いやすい構成です。
S-G側は公式諸元表の内外配色一覧表で「上級ファブリック」と表記された表皮です。内装色と天井色はどちらのグレードもブラック。手触りの好みは実車で確かめるしかありませんが、汚れやすい小さな子どもがいる家庭なら、シートカバーを前提に考えるという手もあります。表皮のグレードだけで376,200円を判断するのは早計でしょう。
8人乗りと7人乗りの内装差|価格差ゼロで選べるのはS-Gだけ
定員の選択肢はグレードで変わります。S-Zは7人乗りのみ、S-Gは7人乗りと8人乗りを設定。そしてS-G 2WDの7人乗りと8人乗りは同一価格です。多くのミニバンではキャプテンシート仕様に差額が付くので、ここは素直に有利な設計といえます。
2列目の中身も違います。公式の主要装備一覧表では、7人乗りの2列目はキャプテンシート(ストレート超ロングスライド+リクライニング+両側アームレスト付)で、S-Zには折りたたみ式大型サイドテーブル(カップホルダー4個・充電用USB端子Type-C 2個付)、S-Gの7人乗りには折りたたみ式サイドテーブル(カップホルダー2個付)。8人乗りは6:4分割チップアップシートに格納式センターボックスが付きます。


使い分けの基準は3つ。①3列目への出入りを頻繁にするなら、2列目の間を通り抜けられる7人乗り。②2列目に3人並べたい、またはチャイルドシートを2台以上並べたいなら8人乗り。③2列目でくつろぐ時間が長いなら、独立したキャプテンシートの7人乗り。実際の口コミには「8人乗りだけど、後席のレッグスペースはかなり広くなった。かなり広々しているので、キャプテンシートを選ぶ必要も無いと思った」(価格.comのレビュー・2026年6月5日投稿)という声もあります。
8人乗りを選ぶと E-Four が消える|見落としやすい制約
ここが注意点。E-Four(電気式4WD)はS-Z・S-Gの7人乗りのみ。8人乗りは2WDのみという設定になっています。つまり積雪地に住んでいて8人乗りが欲しい場合、ヴォクシーでは両立できません。カタログの定員欄だけ見て決めると、後から気づくことになります。
ちなみにE-Fourを選ぶと、ドライブモードセレクトにSNOW EXTRAモードを追加(E-Four車に標準設定)という改良の恩恵も付いてきます。雪道での発進を優先するなら7人乗り、人数を優先するなら8人乗りで2WD。この二択を先に決めてから、グレードを選ぶ順番がおすすめです。詳しいグレード比較は新型ヴォクシーのグレード比較|S-GとS-Zの違い376,200円とおすすめの選び方【2026】にまとめてあります。


定員と駆動方式の組み合わせ制約は、先に確認しておくべきです
ラゲージと3列目|口コミで最も厳しい評価を受ける領域

ヴォクシーの内装で唯一、はっきり不満が集まるのが3列目と荷室です。3列目を跳ね上げて格納する方式のため、畳んでも壁際にボリュームが残る構造。ここを許容できるかどうかが、内装評価の分かれ目になります。
3列目格納後の荷室に「こんなもの?」という声
オーナー投稿を並べると評価は一貫しています。
「3列目を格納した際の収納スペースについては正直『こんなもの?』と思いました」(2026年5月23日)、「3列目は、ほぼ畳っぱなしですが、その空間の使い方(特に縦方向)を持て余します」(2026年4月18日)、「3列目はねえ、後輪の上だから論外」(2026年6月5日)。
不満は「狭い」ではなく「畳んだ後の形が使いにくい」という方向に集中しています。
これは寸法の問題ではありません。室内長2,805mmはクラスで見劣りする数字ではなく、同じ寸法のノアでも同じ現象が起きます。跳ね上げ格納という方式そのものの制約なので、購入前に販売店で実際に畳ませてもらい、自分のベビーカーやゴルフバッグを入れてみるのが唯一の検証方法でしょう。
5人乗りMUの内装という逃げ道|室内長は2,100mmに縮む
3列目をほぼ使わないなら、割り切った選択肢があります。MODELLISTA公式プレスリリースが2026年5月12日発表として案内したコンプリートカー「ハイブリッドS-G マルチユーティリティ」です。価格は4,120,600円(2WD・5人乗り・税抜3,746,000円)。室内長は2,805mmから2,100mmへ縮む代わりに、荷室が完全にフラットになります。
専用装備は、専用ラゲージフレーム&ラゲージボード(走行時耐荷重60kg)、専用ルームランプ6灯、専用アクセサリーソケット(DC12V・120W)、専用ユーティリティフック(耐荷重3kg)。車中泊やギア積載を想定した構成です。北海道地区架装メーカー希望小売価格4,187,700円(寒冷地仕様込み)という別価格も設定されています。
オプションも用意されました。フロントベッドボード(架装メーカーオプション)165,000円は総耐荷重150kgで、MU専用シートカバー(販売店装着オプション)110,000円は取付時間1.8Hという案内。3列目に不満を持つくらいなら、最初から3列目を持たない仕様を選ぶ——ヴォクシーの内装で悩んだときの、いちばん現実的な回答かもしれません。
積載を数字で確認する|耐荷重の表記は意外と読まれていない
荷室を評価するとき、容積だけを見て耐荷重を見ない人が多い。MU仕様のラゲージボードは走行時耐荷重60kg、ユーティリティフックは耐荷重3kg、フロントベッドボードは総耐荷重150kg。この3つの数字を知らないまま重い荷物を載せると、装備を壊します。標準車の荷室に関する耐荷重表記は公式諸元表に印字がなく、当サイトでは数値を確認できていません。
もう1点、燃料タンク52L・無鉛レギュラーガソリンという諸元は荷室床下のレイアウトにも関わります。ミニバンの荷室高は、タンク位置とリヤサスペンションの形式で決まる部分が大きい。ヴォクシーは後がトーションビーム式コイルスプリングなので、独立懸架の車種より床を低く取りやすい構造です。
収納と操作系|前席の小物入れが「中途半端」と言われる理由

前席まわりの収納は、口コミで3番目に多い不満です。数が少ないのではなく、サイズが用途に噛み合わないという指摘。一方で改良によって触感まわりは明確に良くなりました。褒めるところと直っていないところを分けて見ていきます。
前席収納への不満|「正解が分からない」という表現
「前席の小物収納スペースが、どれも中途半端なサイズ感で、何を何処に置けば良いのか正解が分らんと言った感じ」(2026年6月5日投稿)。この一文がすべてを言い表しています。収納の数ではなくサイズの噛み合わせが問題にされているので、カタログの収納リストを見ても解決しません。
対処法は単純です。商談で運転席に座らせてもらったら、スマートフォン、財布、鍵、飲み物、サングラスを実際に置いてみる。5分あれば分かるはず。試乗で走ることばかりに意識が向いて、静止状態での収納チェックを飛ばしてしまう方が多いので、あえて書いておきます。
改良で触感が変わった箇所|ピアノブラック塗装の功罪
2026年5月の改良では、シフトノブ・ウィンドウスイッチまわりをピアノブラック塗装に変更しました。手が触れる場所の質感が上がる一方で、ピアノブラックは指紋と細かい傷が目立ちやすい仕上げでもあります。展示車を見るときは、光を反射させる角度で覗き込んでみてください。
S-Zにはさらに、メーターフードの表皮巻き・ステッチ加工、インストルメントパネルへのステッチ加工追加と一部スエード調表皮が加わります。この加飾差は写真では伝わりにくい部分。実車で見比べたときに「思ったより差がある」と感じるか「この程度か」と感じるかで、376,200円の評価が決まります。

加飾の差は写真では判断できません。実車で並べて見比べを
日常装備|スライドドアとモニター系はどう変わったか
使い勝手を左右する装備も押さえておきます。ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドアはS-Z・S-Gに標準装備となり、グレードによる差がなくなりました。ETC2.0ユニット・ブラインドスポットモニター・パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)・安心降車アシスト(ドアオープン制御付)は2025年9月の一部改良でS-Z・S-Gに標準化された装備。これが2025年9月 1回目の一部改良の中身にあたります。快適利便パッケージ(High)148,500円を選ぶと、S-Zのバックドアがフリーストップ式からパワーバックドアに変わる点も覚えておくと便利です。
モニター系では、注意しておきたい届出があります。国土交通省のリコール届出一覧表の届出番号5731(2025年10月30日届出)は、不具合の部位がパノラミックビューモニター用制御コンピュータ。ノア・ヴォクシー分の型式別台数を合計すると193,774台(当サイト算出)で、不具合発生件数26件・事故なしという内容です。中古車を検討する場合は、対策プログラムの適用済みかどうかを販売店に確認してください。
ナビは何インチ?12スピーカー・USB・オットマンの付き方を一覧で確認

ナビ画面はS-Gが8インチ、S-Zが10.5インチで、12スピーカーが付くのはS-Zだけです。CD・DVDデッキはどちらにも搭載されず、映像の持ち込みはHDMI入力かUSB Type-Cになります。オットマンはS-Zの快適利便パッケージ(High)に含まれる装備で、単独では選べません。
ナビサイズは8インチと10.5インチ|12スピーカーはS-Z専用
トヨタ公式の主要諸元表(2026年9月版)の主要装備一覧表によると、S-Gの標準はディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)で8インチHDディスプレイ・4スピーカー。S-Zは10.5インチHDディスプレイのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusが標準で、12スピーカーが組み合わされます。S-GでもPlusは56,100円で選べますが、スピーカーは4つのまま。音にこだわるならS-Zという線引きが、公式の表から読み取れます。
どちらのディスプレイオーディオもフルセグTV、Apple CarPlay・Android Auto・Miracastに対応し、ETC2.0ユニットも付属します。Plusは車載ナビを内蔵しているため、T-Connectの契約が切れても地図を使い続けられる点が通常版との違い。通常版はT-Connectとコネクティッドナビの契約(初度登録から5年間無料、6年目以降は月880円)が前提です。
CD・DVDは非搭載|映像はHDMIとUSB Type-Cで持ち込む
見落としやすいのがメディアの扱いです。公式資料の注記にはCD・DVDデッキは搭載されていないと明記されています。手持ちのDVDを車内で見たい家庭は、HDMI入力に外部プレーヤーをつなぐ前提で考えてください。USB入力は動画・音楽再生と給電に対応したType-Cです。

- シフト横小物入れ:充電用USB Type-C×1(全車)
- S-Zの2列目大型サイドテーブル:USB Type-C×2
- アクセサリーソケット DC12V・120W×1(全車)
- AC100V・1500Wコンセント:オプション45,100円
USB端子の出力はDC5V/3A(15.75W)と注記されており、ノートPCの急速充電には足りない場面もあります。AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントは非常時給電システムと外部給電アタッチメント付きで、インパネ一体型センターコンソールとのセットオプションです。キャンプや車中泊で家電を使う予定があるなら、注文時にしか付けられないメーカーオプションなので後悔のないよう判断しておきましょう。
オットマンはパッケージ専用|サンシェードとISOFIXは全車標準

2列目キャプテンシートのオットマンは、S-Zの快適利便パッケージ(High)148,500円に含まれる「キャプテンシート追加機能:シートヒーター・オットマン・角度調整付アームレスト」の一部です。オットマン単体のメーカーオプションは無いため、欲しいならパッケージごと選ぶことになります。パッケージにはハンズフリーデュアルパワースライドドア、パワーバックドア、ナノイーX、ステアリングヒーターも含まれるので、冬場の快適装備をまとめて取る発想です。
一方、全車標準で付く装備もはっきりしています。後席用サンシェード、汎用ISOFIX対応チャイルドシート固定専用バー+トップテザーアンカー(セカンドシート左右席)、スマートキー2個、デュアルスライドドアイージークローザーなど。S-G向けの快適利便パッケージ(Mid)110,000円は、ハンズフリースライドドア・ナノイーX・左右独立温度コントロールエアコン・前席の快適温熱シートのセットです。何を付けると総額がいくらになるかは新型ヴォクシーの見積もり【2026】乗り出し価格と必須オプションを公式価格で試算で計算しています。


CD・DVD非搭載は、ファミリー層ほど納車後に気づきがちです
ノアとの内外装差|グリル加飾とヘッドランプ方式が逆転している

室内寸法が同一である以上、ノアとヴォクシーの違いは顔つきと加飾に集約されるのが道理です。ただしその中身を公式資料まで降りて確認すると、イメージとは逆の事実が出てきます。標準ヘッドランプの方式が、上級イメージの側で下位になっているのです。
フロントグリルはヴォクシーだけブラック加飾になった
2026年5月の改良で、フロントグリル本体部分をブラック加飾に変更(全車標準)となりました。群馬トヨタ 高前バイパス店の改良まとめもグリルガーニッシュのブラック化を挙げています。一方GAZOOのノアのカタログ側は、メッキモールとボディカラー共色という構成のまま。顔つきの方向性は、改良でむしろ離れました。
S-Zの2WDにはさらに、205/55R17タイヤ&17×6Jアルミホイール(ブラック塗装+切削光輝+ダーククリア)=S-Z・2WD車に標準装備という変更が入りました。S-G側は205/60R16タイヤ&16インチアルミホイール=S-Gのまま。黒基調で統一するというのが、今回のヴォクシーの方向性です。
標準ヘッドランプの方式が、ノアと逆になっている
公式ニュースルームの画像キャプションを両車で読み比べると、装備の非対称が見つかります。ノアの標準ヘッドランプはプロジェクター式、ヴォクシーはリフレクター式(ともにマニュアルレベリング機能付・全車標準装備)。エアロ寄りの性格づけをされているヴォクシーのほうが、標準ではランプ方式で下に置かれています。
ヴォクシーにも救済策はあります。プロジェクター式LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付・デイライト機能付)をS-Zにメーカーオプション設定、という項目が改良で追加されました。価格はグレード別主要装備比較表PDFには載っていませんが、主要諸元表PDFのほうに印字されています。アダプティブハイビームシステムとのセットで62,700円(消費税抜き57,000円)で、デイライト機能付のクリアランスランプはこのオプション側にしか付きません。

兄弟車で標準装備が入れ替わる例は、実は珍しくありません
色を選ぶと加飾まで決まる|ニュートラルブラックだけ別仕様
内装ではありませんが、外装の加飾は色選びと直結します。トヨタモビリティ神奈川の改良解説によると、ニュートラルブラックを選ぶとバンパーモールが黒塗装になり、他の色ではクロムメッキになるという仕様。色を決めた瞬間に、外装の質感の方向も決まってしまいます。
現行の選択肢はニュートラルブラック〈229〉(標準色・新色)、アーバンロック〈1M6〉(標準色・新色)、プラチナホワイトパールマイカ〈089〉=33,000円(消費税抜き30,000円)の3色。ヴォクシーは全3色、兄弟車ノアは全4色でメタルストリームメタリック〈1K0〉はノア専用です。色と加飾の関係を細かく見たい方は新型ヴォクシーの色【2026】人気色は?アーバンロック・ニュートラルブラック・白の選び方へどうぞ。

内装で選ぶならどっち|376,200円の判断を3つの軸で整理する

内装だけを判断材料にするなら、S-Zを選ぶ理由は「メーター12.3インチ」「合成皮革+ファブリック」「ステッチとスエード調加飾」の3点です。逆にこの3点に価値を感じないなら、S-Gで十分。ここでは金額と使い方を突き合わせて結論を出します。
S-Zに払う376,200円の内訳を分解する
376,200円という差額には、内装以外の要素も含まれています。17インチタイヤとホイール、前後方ドライブレコーダーの標準装備、そしてプロジェクター式ヘッドランプのオプション設定権。内装だけを取り出すと、差額の全額を説明することはできません。メーカーオプションの個別価格は主要諸元表PDFに印字されており、プロジェクター式LEDヘッドランプが62,700円、前後方ドライブレコーダーが42,900円(いずれも税込・’26年4月現在)。ただし加飾やメーターの大型化には単体の値札が付かないため、差額の全額を1円単位で分解することはできません。
ただしトレードオフもあります。17インチを履くS-Zは、WLTC燃費が23.4km/L(HYBRID S-Z 2WD)で、16インチのS-Gの23.6km/Lより低い。GAZOOのヴォクシーカタログでも同じ並びが確認できます。加飾と引き換えに燃費を差し出す構造、と言い換えてもいいでしょう。
S-Gで十分な人|8人乗りと燃費を取りにいく選択
S-Gを推せる条件ははっきりしています。8人乗りが必要、燃費を優先したい、シート表皮にこだわらない——このいずれかに当てはまるなら、S-Gが合理的です。メーターも4.2インチから7インチへ大型化しており、改良前のS-Gとは印象が別物になりました。
逆にS-Zを選ぶべきなのは、運転席の情報量を重視する人と、内装の質感が満足度に直結するタイプの人。カーセンサーのクチコミのように全世代を合算した評価では判断しにくい領域。現行型に絞った数字でも、価格.com(ヴォクシー2022年モデル)満足度4.17点・レビュー34件・ミニバン満足度ランキング15位(2026年10月13日取得)という母集団しかないため、ここは実車で決めるしかありません。
売るときの内装評価|グレード差は査定にどう出るか
内装の差は、売却時にも金額として跳ね返ります。MOTA車買取の査定実績(2026年8月時点)のグレード別データ(90系・2022〜2024年式・走行3万km以内)では、ハイブリッドS-Zが平均377万円・リセール率100.4%、ハイブリッドS-Gが343万円・99.1%。金額差は34万円で、新車時の376,200円差をほぼ維持しています。
ただし数字は調査主体で割れます。ガリバー公式の買取相場の数字はこうです。ガリバー公式(2026年10月2日更新・全国3,754件)の過去6ヶ月の最高査定額は388.7万円(2025年式ハイブリッドS-Z・パール・走行1万km・2026年5月査定)で、ハイブリッドS-Gの最高額は289.1万円。集計条件が違うため単純比較はできない。なお色別の残価率・色別の査定差は承認ソースに存在しない(データがないこと自体を明示する)というのが当サイトの立場で、「白は高く売れる」といった話は根拠を確認できていません。
結局のところ、自分の車がいくらになるかは査定を受けないと分かりません。提示額がどの程度出るのかは、MOTA買取りを利用したガチのレビューで申し込みから金額提示までの流れを公開しています。内装のグレードで悩んでいる方こそ、売るときの差まで含めて計算してみてください。


筆者ならS-G。浮いた376,200円を装備とオプションに回します
よくある質問
ここではメーター・シート・定員・3列目・ナビ・荷室など、内装を調べている人が続けて検索する疑問に短く答えます。回答の1文目に結論を置いているので、必要な項目だけ拾い読みしてください。数値はすべて2026年10月13日時点のものです。
- 新型ヴォクシーの内装はどこが変わりましたか?
-
メーター液晶の大型化と加飾の質感アップが中心です。2026年5月の一部改良でS-Zは12.3インチ、S-Gは7インチへ拡大。シフトノブとウィンドウスイッチまわりがピアノブラック塗装になり、S-Zはメーターフードが表皮巻き・ステッチ加工、インストルメントパネルに一部スエード調表皮が加わりました。
- ヴォクシーのメーターは何インチですか?
-
S-Zが12.3インチ、S-Gが7.0インチです。正式にはオプティトロンメーター+12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(S-Zに標準装備)という表記。改良前はS-Zが7インチ、S-Gが4.2インチだったため、伸び幅としてはS-Gのほうが体感差が大きくなります。
- ヴォクシーのシートは本革ですか?
-
本革の設定はありません。S-Zのシート表皮は合成皮革+ファブリックで、S-Gは上級ファブリック。本革調の見た目を求める場合は、販売店装着のシートカバーで対応するか、上位車種を検討することになります。
- ヴォクシーのナビは何インチですか?
-
S-Gが8インチ、S-Zが10.5インチです。S-Zの10.5インチ(ディスプレイオーディオPlus)は12スピーカーとセットで、S-GでもPlusを56,100円のメーカーオプションで選べますがスピーカーは4つのまま。CD・DVDデッキはどちらにも搭載されていません。
- ヴォクシーにオットマンは付いていますか?
-
標準では付きません。2列目キャプテンシートのオットマンは、S-Zの快適利便パッケージ(High)148,500円に含まれる装備です。シートヒーター・角度調整付アームレスト・パワーバックドアなどとセットで、オットマン単体では選べません。
- 7人乗りと8人乗りはどちらがおすすめですか?
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3列目への出入りが多いなら7人乗り、2列目に3人並べたいなら8人乗りです。S-G 2WDの7人乗りと8人乗りは同一価格なので、金額で悩む必要はありません。ただし8人乗りは2WDのみで、E-Fourは7人乗りにしか設定がない点には注意してください。
- ヴォクシーの3列目は狭いですか?
-
不満の中心は広さではなく、格納後の荷室形状です。価格.comのレビューには「3列目を格納した際の収納スペースについては正直『こんなもの?』と思いました」(2026年5月23日投稿)といった声が並びます。跳ね上げ格納の方式ゆえの制約なので、販売店で実際に畳んで荷物を入れてみるのが確実です。
- ヴォクシーの室内寸法はノアと違いますか?
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まったく同じです。室内長2,805mm×室内幅1,470mm×室内高1,405mmで、ボディサイズ・パワートレーン・室内寸法は両車で同一。違うのはフロントグリルの加飾、標準ヘッドランプの方式、選べるボディカラーの数だけになります。
- 5人乗りのヴォクシーはありますか?
-
MODELLISTAのコンプリートカーとして設定されています。ハイブリッドS-G マルチユーティリティは4,120,600円(2WD・5人乗り・税抜3,746,000円)で、室内長は2,100mm。専用ラゲージフレーム&ラゲージボード(走行時耐荷重60kg)と専用アクセサリーソケット(DC12V・120W)が付き、荷室がフラットになります。
- 内装でS-ZとS-Gはどれくらい違いますか?
-
差が出るのはメーターサイズ・シート表皮・パネル加飾・ナビ画面とスピーカー・ドライブレコーダーの5点です。価格差は376,200円ですが、この中には17インチタイヤやオプション設定権も含まれるため、内装だけで全額を説明することはできません。ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドアは両グレードとも標準装備になりました。
- パノラミックビューモニターの不具合は直りますか?
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無料で修理されます。届出番号5731のリコールで、改善措置はパノラミックビューモニター用制御コンピュータのプログラム修正(無料)。製作期間2021年12月1日〜2025年8月29日の車両が対象です。トヨタ公式のリコール情報で車台番号を照会できます。
- 内装を実車で確認したいのですが、納期はどれくらいですか?
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展示車の確認と納期は別の話ですが、契約後は長く待ちます。トヨタ公式の工場出荷目処は「ハイブリッド車:6ヵ月以上」(2026年10月9日更新)で、千葉トヨペットのヴォクシーページは2026年10月11日現在でハイブリッド全グレードの納期予定を2027年4月以降と案内。内装のグレード選びは、この待ち時間を前提にじっくり比較する余裕があると考えてください。
まとめ|内装の差は「見える場所」に集中している

新型ヴォクシーの内装は、2026年5月の改良でメーターと加飾が大きく前進しました。室内寸法はノアと同一なので、広さでヴォクシーを選ぶ理由はありません。判断すべきは、S-Zの加飾に376,200円を払うかどうか、そして3列目をどれだけ使うかの2点です。
- 差はメーターと表皮と加飾
- 8人乗りはS-Gの2WDだけ
- 3列目格納後の形が弱点
- 12スピーカーとDVD非搭載に注意
冒頭で「S-ZとS-Gのどちらを選ぶべきか、7人乗りと8人乗りをどう使い分けるかまで判断できる状態になる」と書きました。回収します。内装だけで見るならS-Zの上乗せは加飾と表皮とメーターの3点で、この3点に価値を感じないならS-Gが正解。定員は、3列目への出入りが多いなら7人乗り、2列目に3人並べたいなら8人乗り。ただし8人乗りを選んだ時点でE-Fourは消えるので、雪国の方は先に駆動方式から決めてください。
正直に書いておくと、この記事で数字にできなかった領域もあります。標準車の荷室に関する耐荷重表記は公式諸元表に印字がなく、当サイトでは数値を確認できていません。メーカーオプションの個別価格は主要諸元表PDFに印字されているため本文で提示しましたが、標準装備の加飾やメーターの大型化には値札が付かないため、376,200円の内訳を全額まで分解するのは不可能でした。分からないものを埋めずに書くのが、このサイトの方針になります。
次の一歩は3つ。①展示車の運転席で、自分の持ち物を実際に収納へ置いてみる。②3列目を自分で畳んで、いつも積む荷物を入れてみる。③S-ZとS-Gを並べて、メーターと加飾の差が376,200円に見えるかを確かめる。この3つを済ませれば、カタログを何度読み返すより早く結論が出るはずです。実際に乗った人の評価は新型ヴォクシーの口コミ・評判|価格.com現行型34件の辛口評価を項目別に分解に、購入後に効いてくる金額の話は新型ヴォクシーの値引き【2026】限界はいくら?現行型の実例20件と安く買う方法にまとめてあります。


参考URL一覧
- トヨタ公式ニュースルーム・ノアならびにヴォクシーを一部改良:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/44214006.html
- トヨタ公式・ヴォクシー主要諸元表PDF(2026年9月版):https://toyota.jp/pages/contents/voxy/004_p_001/pdf/voxy_spec_202609.pdf
- トヨタ公式・ヴォクシー グレード別主要装備比較表PDF:https://toyota.jp/pages/contents/voxy/004_p_001/pdf/voxy_equipment_compare_202605.pdf
- GAZOO・ヴォクシー カタログ:https://gazoo.com/catalog/maker/TOYOTA/VOXY/202201/
- GAZOO・ノア カタログ:https://gazoo.com/catalog/maker/TOYOTA/NOAH/202201/
- MODELLISTA公式プレスリリース・マルチユーティリティ:https://www.modellista.co.jp/press/2026/0512_mu/pdf/print.pdf
- トヨタ公式・リコール等情報(2025年10月30日):https://toyota.jp/recall/2025/1030.html
- 国土交通省・リコール届出一覧表PDF(届出番号5731):https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001966737.pdf
- トヨタモビリティ神奈川・ノア/ヴォクシー一部改良の変更点:https://www.toyota-mobility-kanagawa.jp/column/202509-3_NOAH_VOXY_renewal
- 群馬トヨタ 高前バイパス店・ヴォクシー一部改良まとめ:https://gtoyota.com/blog/shop15/27143/
- 千葉トヨペット・ヴォクシー(納期情報 2026年10月11日現在):https://www.chibatoyopet.co.jp/newcar/voxy
- 価格.com・ヴォクシー レビュー評価・評判:https://review.kakaku.com/review/70100110019/
- カーセンサー・ヴォクシー クチコミ・レビュー:https://www.carsensor.net/catalog/toyota/voxy/review/
- MOTA・ヴォクシーのリセールバリューと査定実績(2026年8月20日):https://autoc-one.jp/toyota/voxy/newmodel-5043735/
- ガリバー・ヴォクシーの買取相場・査定価格:https://221616.com/satei/souba/toyota/voxy/





