新型プレリュードは2025年9月に発売確定!24年ぶりに復活するスペシャリティクーペの全貌をお届けします。

24年の時を経て、あの伝説のスペシャリティクーペ「プレリュード」が遂に復活します。ジャパンモビリティショー2023での衝撃的なコンセプトモデル公開以来、クルマ好きの間で大きな話題となっていましたが、ホンダは2025年7月31日、その詳細な情報と2025年9月の発売予定を正式に発表しました。
しかし、その復活は単なるノスタルジーではありません。進化したハイブリッドシステム「e:HEV」と、電動化時代の常識を覆す新技術「Honda S+ Shift」を搭載し、シビックタイプR譲りのシャシーを持つ、全く新しいスポーツカーとして生まれ変わります。
新型プレリュードの発売は「2025年9月」確定!公式発表の詳細
結論から言うと、ホンダ新型プレリュードの発売は2025年9月を予定しています。これはホンダが2025年7月31日に公式に発表した確定情報です。電動化時代へ「操る喜び」を継承するスペシャリティスポーツモデルとして、Honda独自のハイブリッドシステム「e:HEV」をさらに進化させて搭載し、環境性能や日常での使い勝手も追求したモデルとなります。

新型プレリュードの発売までのロードマップと今後の流れ
新型プレリュードの開発経緯から発売までの流れを詳しく見ていきましょう。2023年10月のジャパンモビリティショーでの世界初公開から始まり、2025年7月31日の公式サイトでの先行情報公開、そして2025年9月の正式発売へと続くスケジュールが明確になっています。先行予約の開始時期は未発表ですが、通例では発売の1〜2ヶ月前からディーラーでの受付が始まるため、8月頃からの情報収集が重要です。
時期 | イベント | ステータス |
---|---|---|
2023年10月 | ジャパンモビリティショーでコンセプトモデル世界初公開 | 完了 |
2025年7月31日 | 公式サイトで先行情報公開、発売時期発表 | 完了 |
2025年8月頃(予想) | ディーラーでの先行予約受付開始 | 予想 |
2025年9月(予定) | 正式発表・発売 | 確定 |
2025年秋以降(予想) | 初期ロット納車開始 | 予想 |
新型プレリュード なぜ今復活?グランドコンセプト「UNLIMITED GLIDE」の背景
24年もの間、その名が途絶えていたプレリュード。なぜこのタイミングで復活したのでしょうか。開発責任者の山上智行氏によると、開発は当初「プレリュードありき」ではなかったといいます。
実は、「PRELUDE復活」としてスタートを切ったのではないんです。もともとは、電動車の時代における「新しいハイブリッドスポーツ」の開発が目的でした。
Honda Storiesより引用
と語っています。
グライダー着想の革新的デザイン思想

新型プレリュードのグランドコンセプトは「UNLIMITED GLIDE〜どこまでも行きたくなる気持ちよさ×非日常のときめき〜」です。この着想源はエンジンを持たずに気流に乗って優雅に大空を舞う「グライダー」。ダイナミックでありながらスムーズに滑空するグライダーのように、どこまでも走り続けたくなるような高揚感と非日常のときめきを提供することを目指しています。開発が進む中で、そのクルマが目指す方向性がかつてのプレリュードの価値観と合致し、プレリュードの名を復活させることが決まりました。

新型プレリュードの流麗なエクステリアデザインの全貌
新型プレリュードのデザインは、グランドコンセプト「UNLIMITED GLIDE」を色濃く反映しています。グライダーが滑空する姿を思わせる流麗なフォルムと、現代的な技術を融合させた独創的な外観デザインが特徴です。
フロント・サイド・リアの特徴とボディカラー



フロントマスクは低くシャープなノーズが特徴で、翼を広げたような薄型のLEDヘッドライトが左右一直線に繋がります。サイドビューでは全高1355mmという低重心なシルエットとロングノーズ・ショートデッキの伝統的なクーペスタイルを継承。ドアハンドルは格納式のフラッシュアウターハンドルを採用し、空気抵抗を低減しています。リアデザインは横一文字に光るLEDテールライトが現代的な雰囲気を強調し、マフラーは下向きに隠されたクリーンなデザインです。
- ムーンリットホワイト・パール(新色)
- メテオロイドグレー・メタリック
- クリスタルブラック・パール
- フレームレッド
新型プレリュードの「GLIDING COCKPIT」思想のインテリア空間
インテリアのコンセプトは「GLIDING COCKPIT」。エクステリア同様、滑空するような高揚感を感じさせる空間を目指してデザインされています。メインカラーは「ブルー×ホワイト」で、深いブルーと軽快なホワイトのコーディネートによりプレリュードのクリーンかつスポーティな世界観を表現しています。
運転席と助手席で異なる専用設計

特徴的なのは運転席と助手席でシートの役割を明確に分けている点です。運転席はスポーツ走行を想定したホールド性を高めたシート形状で、助手席はパッセンジャーがリラックスできるよう包み込まれるような快適さを重視しています。これにより、ドライバーは運転に集中でき、同乗者は快適な移動時間を過ごせるという、スペシャリティカーならではの価値を提供します。ドライバーズシートに座ると低く水平基調の視界が広がり、Dシェイプデザインのステアリングホイールと専用のフルグラフィックメーターが走りへの期待感を高めます。

進化した「2.0L e:HEV」と革命的新技術「Honda S+ Shift」
新型プレリュードの心臓部は、ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」です。しかし、それは単なるエコ技術の流用ではありません。「操る喜び」のために、さらなる進化を遂げています。
なぜMTがない?その答えが「Honda S+ Shift」

新型プレリュードにマニュアルトランスミッション(MT)は設定されないことが確認されています。しかし、ホンダはその代替となる革新的な技術「Honda S+ Shift」を用意しました。この技術は、あたかもギアチェンジをしているかのようなエンジン回転数の変化とサウンド、そして加減速のフィールを擬似的に創り出します。加速時はエンジン回転数が段階的に上昇しシフトアップのような感覚を演出し、減速時はエンジン回転数を制御して「ブリッピング」や「エンジンブレーキ」のような効果を生み出します。これにより、CVTや従来のハイブリッド車にありがちだった違和感を解消し、ダイレクトでリニアな運転体験を実現します。
新型プレリュードのシビックタイプRのDNAを宿す高性能シャシー
新型プレリュードの走りを支えるシャシーには、世界最速FFの称号を持つシビックタイプR(FL5)の技術が惜しみなく投入されています。フロントサスペンションには、これまでタイプR専用だった「デュアルアクシス・ストラット・フロントサスペンション」が採用されます。
Brembo製ブレーキとグランドツアラー仕様
フロントブレーキには絶大な制動力を誇るBrembo製キャリパーを装備し、シビックタイプR同様のワイドなトレッドでコーナリング時の安定性を極限まで高めています。ただし、これらの高性能パーツはサーキット最速を目指すためではなく、プレリュードのキャラクターに合わせて快適性重視のセッティングが施されています。タイプRのような硬質な乗り味ではなく、長距離を快適に駆け抜ける「グランドツーリング・スポーツクーペ」としての乗り心地を実現しています。

新型プレリュードのボディサイズ・パッケージング・実用性
項目 | スペック | 備考 |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,520mm × 1,880mm × 1,355mm | GR86より大きく、フェアレディZに近いサイズ感 |
パワートレイン | 2.0L e:HEV(ハイブリッド) | 進化した2モーターハイブリッドシステム |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | – |
乗車定員 | 4名 | リアシートは身長150cmまでなら座れる |
タイヤサイズ(コンセプト) | 245/35R20 | 市販時は235/40R19になる可能性 |
日常使いを考慮した実用的パッケージ
新型プレリュードは、スペシャリティカーでありながら日常の使い勝手も追求しています。テールゲート式荷室で開口部が広く、荷物の出し入れが容易です。後席可倒機構により長尺物などの積載も可能で、床下収納も確保されています。デザイン性を損なうことなく、高い実用性を確保している点も大きな魅力となっています。
新型プレリュードのグレード構成と価格予想

価格予想:600万円〜650万円台(1グレード構成の可能性が高い)
価格は600万円台?シンプルな1グレード展開か
現行のシビックタイプR(FL5)と同様に、新型プレリュードもグレード展開は1種類のみになるという情報があります。最も気になる価格については、まだ公式発表はありませんが、複数のメディアや情報筋から600万円〜650万円という予想が出ています。シビックタイプR(約500万円)やアコード(約545万円〜)よりも高価な、ホンダのラインナップにおける上位モデルとして位置づけられる可能性が高いようです。タイプR譲りの足回りや新技術の搭載を考えれば、600万円台という価格設定も現実味を帯びてきます。
【徹底考察】最大の謎「タイプR」は本当に登場するのか?
新型プレリュードの発表と同時に、早くも高性能モデル「タイプR」の登場を期待する声や噂が飛び交っています。果たして、プレリュードに「赤バッジ」が与えられる日は来るのでしょうか。

噂される「プレリュード タイプR」の姿と実現可能性
様々なメディアが予想する「タイプR」の姿は、より大型のエアインテークや専用エアロパーツ、大型リアウイングを装備したエクステリアに、赤いレカロ製シートなどタイプR伝統のレーシーな内装が想定されています。パワートレインについては、ベースのe:HEVの高出力化やターボエンジン搭載、さらにはターボ+リアモーターAWDという過激な予想まで出ています。しかし、実現にはベースモデルの販売実績、強力なライバルの出現、生産体制の確保という3つの高いハードルが存在し、現時点ではあくまで噂の段階です。
新型プレリュードの競合モデルとの詳細比較
車種 | パワートレイン | 駆動方式 | 価格帯(予想含む) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ホンダ 新型プレリュード | 2.0L e:HEVハイブリッド | FF | 約600万円〜 | 環境性能と「操る喜び」を両立した唯一無二のハイブリッドスポーツ |
トヨタ GR86 | 2.4L 水平対向4気筒 | FR | 約300万円〜 | 軽量・低重心なピュアスポーツ。価格が魅力的 |
トヨタ GRスープラ | 3.0L 直6ターボ / 2.0L 直4ターボ | FR | 約500万円〜 | BMWとの共同開発。本格的なFRスポーツ |
日産 フェアレディZ | 3.0L V6ツインターボ | FR | 約540万円〜 | 伝統と405馬力の大パワーを誇るFRクーペ |
ハイブリッドという独自の武器で新ジャンル開拓
この比較から、新型プレリュードが「ハイブリッド」という独自の武器で勝負することがわかります。純粋なエンジンパワーやサーキット性能を追求するライバルとは一線を画し、日常での快適性、優れた燃費性能、そして「S+ Shift」がもたらす新しい運転の楽しさを価値とする、新しいジャンルのスポーツカーと言えるでしょう。
まとめ:24年の時を経て、プレリュードは新たな伝説を創る

2025年9月、遂に復活を遂げる新型プレリュード。その姿は、単なる過去の焼き直しではありませんでした。グライダーに着想を得た流麗なデザインと「UNLIMITED GLIDE」という思想、進化した2.0L e:HEVと革命的な新技術「Honda S+ Shift」の融合、シビックタイプRのDNAを受け継ぐ妥協なき足回り、そしてスペシャリティな内外装と日常の使い勝手を両立した実用性を備えています。
それは、電動化という時代の大きなうねりの中で、ホンダが導き出した「操る喜び」の新しい形です。ライバルとは異なる「ハイブリッドスポーツ」という孤高の道を選んだ新型プレリュードが、24年の時を経て、再びクルマ好きの心を熱く焦がす存在になることは間違いないでしょう。まずは、2025年9月の正式発売を楽しみに待ちたいと思います。
新型プレリュードに関するよくある質問(FAQ)
参考サイト
- プレリュード先行情報サイト: https://www.honda.co.jp/PRELUDE/new/
- Honda 企業情報サイト ニュースリリース: https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html
- 本田技研工業株式会社 公式サイト: https://www.honda.co.jp/
- ジャパンモビリティショー2023: https://2023.japan-mobility-show.com/