メルセデス・ベンツの中核を担うプレミアムSUV「GLEクラス」。その次期モデル「マイナーチェンジ」に関する情報が、世界中のメディアを賑わせています。現行モデル(W167型)は2023年9月に一度マイナーチェンジを受けたばかりですが、なんと2025年に2度目となる大規模なマイナーチェンジを控えていることが確実視されています。

なぜ異例とも言える2度目の大幅改良なのか?それは、メルセデス・ベンツが推し進める電動化戦略への「橋渡し」という重要な役割を担うためです。つまり、この次期モデルが最後の純粋な内燃機関(ガソリン/ディーゼル)を搭載したGLEになる可能性が極めて高いのです。
この記事では、最新のスパイショット、海外メディアのリーク情報、そして専門家の予測を徹底的に分析し、2025年に登場する新型GLEクラスの全貌に迫ります。デザインの進化から衝撃的なインテリア、予想される価格帯まで、現時点で判明しているすべての情報を網羅的にお届けします。
新型GLEの発売は2025年後半~2026年初頭が確実【日本は2025年10月が有力】
新型GLEクラスの発売時期について、最新情報と専門家の予測を総合すると、ワールドプレミアは2025年後半、日本での発売は2025年10月頃が最も有力です。これは異例となる2度目の大規模マイナーチェンジであり、電動化時代への橋渡しという重要な役割を担う特別なモデルとなります。通常のモデルサイクルとは異なる戦略的な改良により、最後の内燃機関モデルとしての価値を持つことになるでしょう。

結論から言うと、2度目の大幅改良を受けた新型GLEクラスのワールドプレミア(世界初公開)は2025年後半が最も有力です。その後、グローバル市場での販売が開始され、日本での発売は2025年10月頃になると複数の国内メディアが予測しています。
なぜ「2度目のマイナーチェンジ」なのか?
通常、自動車のモデルライフはフルモデルチェンジまで約6~8年、その中間に1度のマイナーチェンジ(フェイスリフト)を挟むのが一般的です。現行GLEは2019年にデビューし、2023年に最初のマイナーチェンジを実施しました。

しかし、世界的な電動化の潮流と、依然として根強い高性能な内燃機関への需要の間で、メルセデス・ベンツは既存モデルの寿命を延ばす戦略を選択しました。フルモデルチェンジで完全なEVに移行するのではなく、もう一度デザインや技術を大幅にアップデートすることで、電動化時代への「つなぎ」としての役割を担わせるのです。このため、今回の改良は単なるフェイスリフトではなく、内外装に大きく手が入る「大規模マイナーチェンジ」となります。

発売までのロードマップ【時系列予想】
現時点での情報を基に、新型GLEクラスの発表から発売までの流れを予測すると以下のようになります。
イベント | 時期(予想) | 備考 |
---|---|---|
ワールドプレミア(世界初公開) | 2025年後半 | 欧州のモーターショー等で発表される可能性。 |
欧米での発売開始 | 2025年後半~2026年初頭 | モデルイヤーとしては「2026年モデル」として扱われる。 |
日本国内での発表・予約開始 | 2025年10月頃 | 日本仕様の詳細や価格がこのタイミングで明らかになる。 |
日本での発売・初回納車 | 2025年後半~2026年春頃 | 人気グレードやオプションによっては納期が延びる可能性あり。 |
【注意】現在販売中の「2025年モデル」との違い:
現在、ディーラーで「2025年モデル」として販売されているGLEは、2023年9月に行われた最初のマイナーチェンジ版です。これから登場するのは、それとは全く異なる内外装を大幅に刷新した「2度目の改良モデル」であり、市場では「2026年モデル」として登場する可能性が高い点に注意が必要です。
新型GLEのエクステリアは「Eクラス顔」に大変身!
今回のマイナーチェンジで最も注目されるエクステリアデザインは、新型Eクラスのデザイン要素を色濃く反映すると予測されています。フロントフェイスは先進性と威厳を融合し、ヘッドライト内部のDRLグラフィックが刷新され、より知的な印象を与えます。リアデザインでは、スリーポインテッドスターを4つ並べたようなLEDテールライトが採用され、夜間でも一目で新型GLEとわかる強烈な個性を放つでしょう。グリル全体は光沢ブラックパネルで縁取られ、より先進的でEVライクな表情に進化します。
今回のマイナーチェンジで最も注目されるのが、エクステリアデザインの大幅な刷新です。複数の情報筋が、新型GLEは同クラスのセダンである新型「Eクラス」のデザイン要素を色濃く反映すると報じています。
新型GLEのフロントフェイス:先進性と威厳の融合

- ヘッドライト: ライトの輪郭自体は現行を踏襲しつつ、内部のデイタイムランニングライト(DRL)のグラフィックが刷新されます。新型Eクラスのように、上部にアイライン、下部に波打つような2本のLEDが配置され、よりシャープで知的な印象を与えます。さらに、オプションでメルセデスの象徴であるスリーポインテッドスターを模したグラフィックが採用されるとの情報もあります。
- フロントグリル: 新型Eクラスと同様に、グリル全体が光沢のあるブラックパネルで縁取られ、より先進的でEVライクな表情になると予想されています。AMGラインでは、ダイヤモンドグリルがさらに洗練されたデザインになるでしょう。
- バンパー: 空力性能を意識した、より立体的でダイナミックなデザインに変更されます。
新型GLEのリアデザイン:一目でわかる「スター」の輝き

フロントだけでなく、リアも大きく進化します。最も特徴的なのはテールライトです。
- テールライト: 新型EクラスやCLEで採用され話題となった、スリーポインテッドスターを4つ並べたような新しいLEDグラフィックが採用されることが確実視されています。これにより、夜間でも一目で新型GLEとわかる強烈な個性を放ちます。
- ディフューザーとエキゾースト: リアバンパー下部のディフューザーやエキゾーストパイプの形状も完全に新設計され、よりスポーティで洗練されたリアビューを完成させます。

新型GLEの内装革命!「スーパースクリーン」搭載か!?
新型GLEのインテリアで最大の目玉となるのが「MBUXスーパースクリーン」の搭載です。これはEQSや新型Eクラスで採用されている革新的なシステムで、12.3インチのデジタルメーター、14.4インチのセンターディスプレイ、助手席用ディスプレイが一体となった巨大スクリーンです。AI学習機能が強化され、ドライバーの行動パターンを予測して最適な情報を提供します。助手席では走行中でも動画視聴が可能で、安全のためドライバーが覗き込むと自動で画面が暗くなる機能も搭載されます。この革新的システムにより、GLEは競合他車に対して圧倒的な先進性を獲得することになるでしょう。
エクステリア以上に劇的な変化が予測されているのがインテリアです。最大の目玉は、ダッシュボードの設計思想を根本から変える「MBUXスーパースクリーン」の搭載です。

これは、EQSや新型Eクラスで採用されている、メーターパネルからセンターディスプレイ、さらに助手席ディスプレイまでを一枚のガラスパネルで覆った巨大なスクリーンシステムです。
- ディスプレイ構成: 12.3インチのデジタルメーター、14.4インチのセンターインフォテインメントディスプレイ、そしてオプションで助手席用のディスプレイが一体となった構成が予想されます。
- 進化したMBUX: AI(人工知能)を活用した学習機能がさらに強化され、ドライバーの好みや行動パターンを予測して最適な情報や機能を提供します。
- 助手席エンターテインメント: 助手席ディスプレイでは、走行中でも動画コンテンツの視聴などが可能になります。安全のため、ドライバーが助手席ディスプレイを覗き込むと、内蔵カメラが検知して自動で画面を暗くする機能も搭載されるでしょう。
- 新デザインのステアリングホイール: 最新世代のタッチコントロールを備えたステアリングホイールが採用されます。
この「スーパースクリーン」が搭載されれば、GLEのインテリアは競合のBMW X5やアウディ Q7に対して圧倒的な先進性を手に入れることになります。

新型GLEのパワートレイン:熟成のエンジンに磨きをかける【最後のICEモデル】
新型GLEのパワートレインは、現行モデルをベースにさらなる効率向上を図ったラインナップとなります。これが最後の内燃機関モデルとなる可能性が高いため、メルセデスが長年培ってきたエンジン技術の集大成となることが期待されます。全車に48Vマイルドハイブリッドシステムを標準装備し、スムーズな発進加速と燃費向上を実現します。ディーゼルエンジンは2.0L直4と3.0L直6、ガソリンエンジンは3.0L直6とAMG専用の4.0L V8を展開予定で、PHEVモデルも海外では継続展開される見込みです。

新型GLEのパワートレインは、現行モデルに搭載されているエンジンラインナップを基本的に引き継ぎ、さらに効率を高めたものになると見られています。これが最後の内燃機関モデルとなる可能性が高いため、メルセデスが長年培ってきたエンジン技術の集大成となることが期待されます。
予想されるパワートレインラインナップ(日本仕様)
グレード名(予想) | パワートレイン | 最高出力/最大トルク(現行参考値) | 特徴 |
---|---|---|---|
GLE 300 d 4MATIC | 2.0L 直4ディーゼルターボ + 48V MHEV | 269ps / 56.1kgm | 効率と力強さを両立するエントリーモデル。 |
GLE 450 d 4MATIC | 3.0L 直6ディーゼルターボ + 48V MHEV | 367ps / 76.5kgm | 大トルクで余裕のある走りを実現する主力ディーゼル。 |
GLE 450 4MATIC | 3.0L 直6ガソリンターボ + 48V MHEV | 375ps / 51.0kgm | スムーズでパワフルなガソリンモデル。(海外仕様) |
GLE 400 e 4MATIC (PHEV) | 2.0L 直4ガソリンターボ + PHEV | 381ps / 66.2kgm | 日常の多くのシーンをEV走行でカバー。(海外仕様) |
AMG GLE 53 4MATIC+ | 3.0L 直6ガソリンターボ + 48V MHEV | 435ps / 57.1kgm | パフォーマンスと日常使いのバランスに優れたAMG。 |
AMG GLE 63 S 4MATIC+ | 4.0L V8ツインターボ + 48V MHEV | 612ps / 86.7kgm | 圧倒的なパワーを誇るフラッグシップAMG。 |
※MHEV = マイルドハイブリッド、PHEV = プラグインハイブリッド
※スペックは現行モデルを参考に記載。新型では燃費性能などが改善される見込み。
48Vマイルドハイブリッドシステム(ISG)が全車に標準装備され、スムーズな発進加速と燃費向上に貢献します。特に、AMGモデルではないV8エンジン搭載の「GLE 580」が日本市場に再導入されるかどうかも注目点の一つです。
新型GLEの価格はどうなる?現行モデルから数十万円アップは必至か
新型GLEの価格は、大幅なデザイン変更と「スーパースクリーン」などの高価な装備採用により上昇は避けられません。現行エントリーモデルの「GLE 300 d」が1,268万円からスタートしているところ、新型では1,300万円台前半からのスタートになる可能性があります。装備充実化を考慮すれば、実質的に30万円~50万円程度の上昇となる見込みです。AMGモデルも同様に価格上昇が予想され、最上級の「AMG GLE 63 S」は2,400万円を超える可能性もあります。しかし、これが最後の内燃機関モデルとなる希少性を考えると、価値ある投資と言えるでしょう。
大幅なデザイン変更と、特に「スーパースクリーン」のような高価な装備の採用により、車両価格の上昇は避けられないでしょう。
現行モデルの価格帯(2025年8月時点)
グレード | 新車価格(税込) |
---|---|
GLE 300 d 4MATIC | 12,680,000円 |
GLE 450 d 4MATIC Sports | 15,100,000円 |
AMG GLE 53 4MATIC+ | 17,290,000円 |
AMG GLE 63 S 4MATIC+ | 23,810,000円 |
新型では、エントリーモデルの「GLE 300 d」でも1,300万円台前半からのスタートになる可能性があります。装備の充実化を考慮すれば、実質的に30万円~50万円程度の上昇となると予想されます。
競合車種とどう違う?新型GLEの立ち位置
プレミアムミッドサイズSUV市場において、新型GLEは「スーパースクリーン」による圧倒的なインテリアの先進性を武器に差別化を図ります。BMW X5のスポーティな走行性能に対しては、メルセデスならではの上質な乗り心地と最新技術の融合で対抗します。アウディ Q7のモダンなデザインに対しては、Eクラス譲りの最新デザイン言語でより存在感を増したエクステリアで応戦します。ポルシェ カイエンのスポーツ性能には、AMGモデルで匹敵するパフォーマンスを提供しつつ、標準モデルではより快適性とラグジュアリー性を重視したポジショニングで独自性を打ち出します。
プレミアムミッドサイズSUV市場は、強力なライバルがひしめく激戦区です。新型GLEは、この市場でどのような強みを発揮するのでしょうか。
車種 | 特徴 | 新型GLEの優位性(予測) |
---|---|---|
BMW X5 | 「駆けぬける歓び」を体現するスポーティな走行性能とダイナミックなデザイン。 | 「スーパースクリーン」による圧倒的なインテリアの先進性と、メルセデスならではの上質な乗り心地。 |
アウディ Q7 | クリーンでモダンなデザインと、先進的なバーチャルコックピット。3列シートの実用性も高い。 | Eクラス譲りの最新デザイン言語と、より存在感を増したエクステリア。熟成されたパワートレインの多様性。 |
ポルシェ カイエン | SUVの常識を覆す卓越したスポーツ性能とブランド力。 | カイエンに匹敵するAMGモデルのパフォーマンスに加え、標準モデルではより快適性とラグジュアリー性を重視。 |
レクサス RX | 日本的なおもてなし思想に基づいた静粛性と高品質な内装。PHEVモデルも強力。 | ドイツ車ならではの高速安定性と剛性感。ブランドイメージと最新の運転支援システム。 |
新型GLEは、今回の改良で「デザインの先進性」と「インテリアの革新性」という二つの強力な武器を手に入れることになります。これにより、走行性能を重視するBMW X5や、モダンさを追求するアウディ Q7との差別化をより明確にし、独自のポジションを築くことが期待されます。
まとめ:伝統と革新の集大成、最後のICEモデルを見逃すな

2025年に登場する新型メルセデス・ベンツGLEクラスは、単なるマイナーチェンジではありません。それは、1世紀以上にわたるメルセデスの内燃機関技術の歴史と、これから始まる完全電動化時代を繋ぐ、極めて重要なモデルです。
- デザイン: 新型EクラスのDNAを受け継ぎ、より先進的で威厳のあるスタイルへ。
- インテリア: 「スーパースクリーン」がもたらす、未来的なコックピット体験。
- パワートレイン: 熟成の域に達したエンジン技術の集大成。
これが最後かもしれない、珠玉のエンジンを搭載したGLE。その全貌が明らかになる2025年後半が、今から待ち遠しくてたまりません。最新情報が入り次第、この記事も随時更新していきますので、ぜひブックマークしてチェックしてください。
メルセデスベンツ新型GLEマイナーチェンジに関するよくある質問(FAQ)
更新履歴:2025-08-13: 初版公開。最新のスパイショットと予測情報を基に記事を作成。
参考サイト
- メルセデス・ベンツ日本 GLE 公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/gle/overview.html
- Mercedes-Benz USA Future Vehicles https://www.mbusa.com/en/future-vehicles
- U.S. News & World Report Cars https://cars.usnews.com/cars-trucks