日産の最上級SUV、新型「パトロール」の日本導入は2025年12月から2026年初頭が有力視されています。かつての「サファリ」の事実上の後継モデルとして、トヨタ・ランドクルーザー300を凌駕するボディサイズとパワー、そして豪華な3列シートを備えるのが特徴です。

かつて日本の本格クロスカントリー4WD市場でトヨタ「ランドクルーザー」と覇を競った日産「サファリ」。その血脈を受け継ぐグローバルモデル、新型「パトロール」の日本導入が、今、現実味を帯びています。ランドクルーザー300の長納期が続く中、日産が満を持して投入を検討するこの最上級SUVは、日本の高級SUV市場の勢力図を塗り替えるポテンシャルを秘めています。
複数のメディアや業界関係者の情報を総合すると、新型パトロールの日本国内での発売時期は2025年末から2026年初頭にかけてが最も有力な線と見られています。一部では「2025年12月発売予定」と具体的な時期を報じるメディアもあり、導入に向けた動きが活発化していることが伺えます。現在までに判明しているスペック、内外装、予想価格、そして2025年6月に発表されたばかりの最強モデル「パトロール NISMO」に至るまで、あらゆる情報を網羅し、徹底的に深掘りしていきます。
なぜ今、新型パトロールが日本に?導入背景にある3つの理由

長らく海外専売モデルであったパトロールが、なぜこのタイミングで日本市場への再上陸が噂されるのでしょうか。その背景には、日産が抱える国内市場の課題と、市場の好機が複雑に絡み合っています。国内ラインナップの強化とブランドイメージ向上、ランドクルーザー300の供給問題による市場の空白、そして国内生産というアドバンテージが重なり、導入への機運が高まっています。
国内ラインナップの強化とブランドイメージ向上



現在の日産の国内販売は、「セレナ」「ノート」「エクストレイル」といった一部の量販車種に依存しており、特に軽自動車の比率が高い状況です。これにより販売店の収益が圧迫されており、高価格帯で利益率の高いフラッグシップモデルの投入が急務となっています。パトロールは、GT-Rに代わる新たなブランドの象徴として、日産のブランドイメージを牽引する役割が期待されています。

ライバル「ランドクルーザー300」の供給問題
最大のライバルであるトヨタ ランドクルーザー300は、世界的な人気から深刻な長納期が続いており、受注停止の状態です。この市場の空白は、パトロールにとって絶好の機会となります。

比較的短い納期で同等以上の性能を持つパトロールが登場すれば、ランクルからの乗り換え需要を確実に取り込めると見られています。
国内生産というアドバンテージ
新型パトロールは、海外専売モデルでありながら、福岡県にある日産車体九州で生産されています。さらに、オーストラリア向けの右ハンドル仕様もすでに存在するため、日本市場へ導入する際の開発コストや物流のハードルが極めて低いという大きな利点があります。これらの要因が重なり、日産社内でも「パトロールを日本市場に出したい」という機運が非常に高まっているのです。
新型パトロール 圧巻の巨体とランクル超えのスペック
新型パトロールの最大の魅力は、その堂々たる体躯と、ライバルを凌駕するパワフルな心臓部です。ボディサイズはすべてがランドクルーザー300を上回り、425馬力のV6ツインターボエンジンが2.8トンを超える巨体を軽々と加速させます。
ボディサイズ:すべてがランドクルーザー300を上回る

新型パトロールのボディサイズは、全長5,350mm、全幅2,030mm、全高1,945〜1,955mmと、日本の道路では最大級の大きさです。これは、トヨタの北米向けフルサイズSUV「セコイア」に匹敵するサイズ感であり、ランドクルーザー300と比較するとその差は歴然です。この長いホイールベースと全長は、特に後述する3列目シートの居住性に絶大な効果をもたらしています。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|---|
日産 新型パトロール | 5,350mm | 2,030mm | 1,945-1,955mm | 3,075mm |
トヨタ ランドクルーザー300 (ZX) | 4,985mm | 1,980mm | 1,925mm | 2,850mm |
差 | +365mm | +50mm | +20-30mm | +225mm |
パワートレイン:425馬力のV6ツインターボ
新型パトロールには2種類のエンジンが設定されていますが、日本市場に導入されるのは高性能版の3.5L V6ツインターボエンジン「VR35DDTT」が有力です。このエンジンは、ランドクルーザー300の同排気量ツインターボ(415ps/66.3kg-m)を最高出力・最大トルクともに上回っており、2.8トンを超える巨体を軽々と加速させる圧倒的なパワーを誇ります。急勾配の砂丘など高負荷がかかる状況でも適切な潤滑を可能にする「スカベンジャーオイルポンプ」など、GT-Rで培われた技術も投入されています。
- 3.5L V6ツインターボ (VR35DDTT):最高出力425ps / 5,600rpm、最大トルク700Nm(71.4kg-m)/ 3,600rpm
- 3.8L V6自然吸気:最高出力316ps / 6,400rpm、最大トルク39.4kg-m / 4,400rpm
- トランスミッション:全車9速AT
新型パトロールの豪華絢爛な内装と国産SUV最高峰の居住性
新型パトロールは、タフなオフローダーでありながら、その室内は日産の高級ブランド「インフィニティ」の思想でデザインされたプレミアムな空間が広がっています。コックピットには先進性と高級感が融合し、真骨頂となる「大人が快適な3列目」シートが国産SUV最高峰の居住性を実現しています。
コックピット:先進性と高級感の融合

インパネには、それぞれ14.3インチの大型液晶メーターとセンターディスプレイが2枚並び、圧倒的な先進性を演出。インフォテインメントシステムには「Googleビルトイン」が搭載され、スマートフォンを接続せずともGoogleマップなどのアプリが利用可能です。幅広のセンターコンソールや上質な素材使いが、フラッグシップにふさわしい高級感とゆとりをもたらします。
シート:真骨頂は「大人が快適な3列目」
新型パトロールの室内空間における最大のハイライトは、その広大な3列シートにあります。

多くの3列シートSUVで補助席扱いになりがちな3列目ですが、パトロールは「国産SUVの中で最も快適」と評されるほどの空間を確保しています。ライバルのランドクルーザー300(2列目スライド機能なし)と比較して、床と座面の間隔に圧倒的な余裕があり、大人が膝を抱えることなく自然な姿勢で座ることが可能です。
- 2列目シート:前後スライド機能を搭載。最後端にすれば広大な足元空間が出現
- 3列目シート:大人が膝を抱えることなく自然な姿勢で座ることが可能
- クッション性も高く、長距離移動でも快適に過ごせるよう設計

【2025年6月発表】史上最強の怪物「パトロール NISMO」
2025年6月25日、日産は中東市場向けに、パトロール史上最もパワフルなハイパフォーマンスモデル「パトロール NISMO」を世界初公開しました。このモデルは、モータースポーツで培われたNISMOの技術の粋を集めて開発された、まさに”走る伝説”です。NISMO専用チューンにより495馬力を発揮し、機能美を追求した専用エアロダイナミクスが圧倒的な存在感を放ちます。

NISMO専用チューン:495馬力の心臓部
標準モデルのVR35DDTTエンジンをベースに、NISMOの専門エンジニアチームが専用チューニングを実施。その結果、最高出力は495HP(約502ps)にまで高められています。

このエンジンは、GT-Rのエンジンも手掛ける日本のいわき工場で精密に組み立てられ、その証としてNISMO専用の赤いエンジンカバーと記念プレートが装着されます。
機能美を追求した専用エアロダイナミクス
パトロールNISMOの外観は、単なるドレスアップではありません。すべてのパーツが空力性能を突き詰めて設計されています。フロントには立体的なハニカムメッシュグリルとエアカーテンを備えたバンパーが冷却性能を高めつつ、ダウンフォースを生成します。リアには延長されたスポイラーとレイヤードディフューザーが車体後方の空気の流れを整流し、高速走行時の安定性を向上させます。
- レイズと共同開発した軽量・高剛性の22インチ鍛造アルミホイールを装着
- 全長+90mm、全幅+40mm拡大、最低地上高195mmにローダウン
- 圧倒的な迫力と走行性能を両立
NISMOモデルの日本導入はあるか?
パトロールNISMOは現在、中東市場専用モデルとして発表されており、価格も日本円で約1770万円からと非常に高価です。そのため、標準モデルと同時に日本へ正規導入される可能性は低いと考えられます。しかし、標準モデルの販売が好調であれば、限定導入や特別仕様車として登場する可能性はゼロではないでしょう。その動向に大きな注目が集まっています。
新型パトロールの予想価格とグレード構成
新型パトロールが日本で発売される場合、その価格は最も気になるところです。中東での販売価格やライバルであるランドクルーザー300の上級グレードを考慮すると、日本での販売価格は900万円〜980万円程度になる可能性が高いと予想されています。

予想価格帯:900万円〜980万円が有力
中東での販売価格(約980万円〜)や、ライバルであるランドクルーザー300の上級グレード(ZX: 730万円、GR-S: 770万円)を考慮すると、日本での販売価格は900万円〜980万円程度になる可能性が高いと予想されています。これは日産のラインナップの中でも最高価格帯となりますが、その性能と装備を考えれば妥当な設定と言えるかもしれません。もし、より廉価な3.8L自然吸気エンジン搭載グレードが導入されれば、スタート価格は600万円台まで下がる可能性も秘めています。

ライバルとの徹底比較:パトロール vs ランドクルーザー300
日本市場において、パトロールの最大のライバルは疑いようもなくトヨタ ランドクルーザー300です。パトロールはランドクルーザーよりも「より大きく、よりパワフルで、より豪華」という方向性を持っており、特に舗装路での乗り心地や多人数乗車時の快適性を重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
項目 | 日産 新型パトロール | トヨタ ランドクルーザー300 | 優位な点(パトロール視点) |
---|---|---|---|
全長 | 5,350 mm | 4,985 mm | 圧倒的な存在感と室内空間の広さ |
全幅 | 2,030 mm | 1,980 mm | ワイドで安定感のあるスタンス |
ホイールベース | 3,075 mm | 2,850 mm | 直進安定性と後席居住性の向上 |
エンジン (3.5L V6ターボ) | 425ps / 700Nm | 415ps / 650Nm | パワーとトルクで明確に上回る |
サスペンション (リア) | 独立懸架 (マルチリンク) | 車軸懸架 | 舗装路での乗り心地と安定性に優れる |
2列目シート | スライド機能あり | スライド機能なし | 3列目とのスペース配分が自由自在 |
3列目シート居住性 | 非常に良好 | 比較的タイト | 大人が快適に乗車可能 |
設計思想 | プレミアムSUV志向 | オフロード性能最優先 | 豪華さと快適性を重視 |
まとめ 新型パトロールは日産ブランドの象徴的存在

日産の最上級SUV「新型パトロール」の日本導入が2025年末から2026年初頭に実現する可能性が高まっています。かつての「サファリ」の後継モデルとして、ランドクルーザー300を凌駕する全長5,350mm、全幅2,030mmの巨大なボディに425馬力の3.5L V6ツインターボエンジンを搭載。国産SUV最高峰と評される3列目シートの居住性が最大の魅力です。
2025年6月には495馬力の「パトロール NISMO」も発表され、日産の本気度がうかがえます。予想価格は900万円台からと高額ですが、福岡県の日産車体九州で生産される国内生産車という強みを持ちます。ランドクルーザー300の長納期が続く中、より大きく、よりパワフルで、より豪華なパトロールは、日本の高級SUV市場に新たな選択肢をもたらし、日産ブランドの象徴的存在として期待されています。
新型パトロールに関するよくある質問(FAQ)
参考サイト
- 日産グローバル ニュースリリース(新型パトロール NISMO): https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-d20da7a86da3df55edc01292f324d921
- 日産自動車株式会社 公式企業サイト: https://www.nissan-global.com/JP/