カローラクロスの維持費とは、自動車税・自動車重量税・自賠責保険料・ガソリン代など、所有している間に継続して支払う費用のことです。
税金と自賠責とガソリン代だけを合計すると、2WDの初回車検までの3年間で約326,500円、年平均で約108,800円。ただし重量税はグレードで0円・5,600円・11,200円に分かれ、11月からは自賠責も上がります。2026年度の制度とレギュラー170.1円/Lで計算し直しました。
この記事のポイント
- 3年で約326,500円(2WD)
- 自動車税は年36,000円
- 初回車検で重量税15,000円
- 維持費の約57%はガソリン代
- KINTO5年は3,385,800円
公開日:2026年9月8日 / 最終更新日:2026年10月18日
新型カローラクロスの維持費は年約10.9万円(2WD)。税金・自賠責・ガソリン代で確定させる

新型カローラクロスの維持費は、税金・自賠責・ガソリン代に限れば2WDで年平均約108,800円です(年1万km・カタログ燃費・レギュラー170.1円/L)。維持費の記事は「年間○万円」と1つの数字を出しがちですが、その中には条件次第で大きく変わる項目が混ざっています。ここでは金額が制度で決まる税・保険と、走行距離から計算できるガソリン代に絞って確定させていきましょう。
自動車税は全グレード共通で年36,000円
排気量は1.8Lが1,797cc、GR SPORTの2.0Lが1,986cc。どちらも「1,500cc超2,000cc以下」の同じ区分に入るため、自動車税は年36,000円で共通です。国土交通省の令和8年度税制改正結果概要には「現行の自動車税種別割を自動車税とし」とあり、2026年度からは名称も「自動車税」に戻りました。同じ資料で、購入時の自動車税環境性能割は「令和8年3月31日をもって廃止する」と明記されています。
重量税はグレードで3段階:0円・5,600円・11,200円
ここが最も見落とされる箇所です。トヨタ公式の減税・補助金ページには、2WDが約22,500円の優遇で減税ありの場合0円、E-Fourが約16,900円の優遇で支払い5,600円、GR SPORTが約11,300円の優遇で支払い11,200円と明記されています。ハイブリッドだから全部免税、という理解は正確ではありません。国のCEV補助金はEV・PHEV・FCEVが対象で、ハイブリッドのカローラクロスは補助金の対象外という点も同じページで確認できました。
この3段階は、財務省の計算式で1円単位まで検算できる
財務省の「自動車重量税の概要」には、自家用乗用車の本則税率が0.5t・年あたり2,500円と示され、計算例として「3 × 2,500円 × 3 × 50%(▲50%) → 11,200円」という式が載っています。カローラクロスは車両重量がいずれも1.5t以下なので0.5t区分は3つ分。3年で計算すると、免税なら0円、25%課税なら5,600円、50%課税なら11,200円となり、トヨタ公式の数字と一致しました。

公式の金額を制度側の式で検算すると、安心できます
3年目の車検で重量税15,000円、11月からは自賠責も上がる

エコカー減税は新車登録時の1回限りで、3年目の初回車検からは本則税率が適用されます。あわせて自賠責保険料は2026年11月1日以降に始まる契約から引き上げられ、ガソリン価格は補助で支えられた水準です。時間とともに動く3つの前提を押さえておきましょう。
継続車検の重量税は2年で15,000円
財務省の資料には、車両重量1.5tの自家用乗用車について、継続車検2年分の税額が本則税率で15,000円、当分の間税率で24,600円と示されています。そしてエコカー減税対象車は「継続車検においては、本則税率を適用」と明記。カローラクロスは全グレードがエコカー減税の対象なので、2年ごとの車検で15,000円という理解になります。減税対象外の車なら24,600円なので、車検のたびに9,600円の差が生まれる計算でした。制度の全体像は国土交通省の自動車関係税制のページでも確認できます。

3年目の車検で15,000円。ここは忘れがちです
自賠責は11月1日から:24か月18,560円、37か月25,180円
自賠責は13年ぶりの改定です。JAF Mate Onlineの解説によれば、自家用乗用自動車の24か月契約が17,650円から18,560円へ910円、新車購入時の37か月契約が24,190円から25,180円へ990円の引き上げ。全車種平均の引き上げ幅は6.2%です。判定は契約手続きの日ではなく、保険期間の開始日。2026年10月時点で新たに注文した車の登録は11月以降になるため、本記事の試算はすべて新料率で計算しています。
ガソリン170.1円/Lは、補助43.0円込みの価格
資源エネルギー庁が2026年10月15日に公表した10月13日時点のレギュラー全国平均は170.1円/Lでした(資源エネルギー庁 石油製品価格調査)。ただしこの価格は、2026年3月19日から続く「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」で1リットルあたり43.0円の補助が入った後の数字です(燃料油価格の激変緩和措置)。補助が縮めばガソリン代は上がるので、試算は「現時点の価格」として読んでください。
3年・5年の維持費シミュレーション:5年で2WD約560,900円

前提を固定します。年間走行距離1万km、レギュラー170.1円/L、ガソリン代はカタログのWLTC値で計算(仕様間で条件を揃えるため)。自賠責は2026年11月1日以降始期の料率、自動車税は年36,000円で5年分を計上。車検の整備費用・任意保険・消耗品は含みません。
初回車検までの3年間:2WDは約326,500円
| 項目 | 1.8L 2WD | 1.8L E-Four | GR SPORT |
|---|---|---|---|
| 自動車税(3年分) | 108,000円 | 108,000円 | 108,000円 |
| 自動車重量税(3年分) | 0円 | 5,600円 | 11,200円 |
| 自賠責保険料(37か月) | 25,180円 | 25,180円 | 25,180円 |
| ガソリン代(年1万km×3年) | 193,300円 | 207,400円 | 219,000円 |
| 3年間の合計 | 約326,500円 | 約346,200円 | 約363,400円 |
| 年平均 | 約108,800円 | 約115,400円 | 約121,100円 |
表が示すのは、2WDとGR SPORTの3年間の差が約36,900円という規模感です。車両価格の差1,096,700円に比べれば小さいものの、重量税とガソリン代の両方で差が付く構造が確認できます。
5年まで伸ばすと、車検1回分が乗る
| 項目 | 1.8L 2WD | 1.8L E-Four | GR SPORT |
|---|---|---|---|
| 3年間の合計 | 326,480円 | 346,180円 | 363,380円 |
| 自動車税(4〜5年目) | 72,000円 | 72,000円 | 72,000円 |
| 重量税(初回車検・2年分) | 15,000円 | 15,000円 | 15,000円 |
| 自賠責(24か月) | 18,560円 | 18,560円 | 18,560円 |
| ガソリン代(4〜5年目) | 128,900円 | 138,300円 | 146,000円 |
| 5年間の合計 | 約560,900円 | 約590,000円 | 約614,900円 |
5年で見ると2WDが約560,900円、年平均で約112,200円。この金額に車検の整備費用・任意保険・タイヤなどの消耗品が別途乗ります。それらは店舗・等級・使い方で大きく変わるため、本記事では意図的に金額を出していません。精度を上げたい方は、整備工場と保険会社の見積もりをこの表に足してください。
実燃費で計算し直すと、年約8,900円増える
上の表はカタログ値ベースです。みんカラの給油記録によれば、2026年7月以降のZ(1.8L・2WD)の実燃費平均は23.2km/L(2026年10月15日時点)。この値で年1万kmを計算すると約73,300円となり、カタログ26.4km/Lで計算した約64,400円より年8,900円ほど増えることになります。5年なら約44,400円の上振れです。燃費の詳細は新型カローラクロスの実燃費|給油記録6,132件と燃料タンク容量・航続距離で扱いました。


任意保険は条件差が大きすぎて、平均値に意味がありません
購入 vs KINTO:5年の総支払額を同じ物差しで比べる

カローラクロスにはトヨタのサブスク「KINTO」という選択肢があり、総支払額が公開されています。ただし含まれる費用の範囲が違うため、そのままでは比べられません。何が入っていて何が入っていないかを揃えてから並べます。
KINTOの公開総支払額:5年契約で3,385,800円
KINTOのカローラ クロスでは、初期費用フリープラン・ボーナス月加算165,000円・最安グレードの条件で、7年契約が月額27,170円で総支払額4,592,280円、5年契約が月額28,930円で3,385,800円、3年契約が月額33,220円で2,185,920円と表示されています(2026年10月15日確認)。月額には自動車保険、メンテナンス、車検、税金が含まれ、納期目処は4〜5ヶ月程度です。
条件を揃えた比較表:差は「5年後に車が残るか」
| 項目 | S(2WD)を購入 | KINTO 5年契約 |
|---|---|---|
| 車両本体+登録時の手数料・リサイクル料金 | 2,998,550円 | 0円(初期費用フリープラン) |
| 5年間の税・自賠責・ガソリン代 | 約560,900円 | 税・自賠責は月額に含む(ガソリン代は別) |
| 任意保険 | 別途必要 | 月額に含む |
| 車検整備・メンテナンス | 別途必要 | 月額に含む |
| 5年後の車両 | 手元に残る(売却可能) | 返却 |
| 支払いの合計 | 約3,559,500円+保険・整備 | 3,385,800円+ガソリン代 |
購入側は、車両本体2,981,000円にリサイクル料金12,450円・登録検査手数料2,800円・車庫証明2,300円を足し、5年分の税・自賠責・ガソリン代を加えました。表の最下段だけを見るとKINTOが安く映りますが、購入側には5年後に車両が資産として残るという決定的な違いがあります。なお2026年9月版では乗り出し総額に5年分の税・自賠責を重ねて足しており、自賠責と初年度の自動車税を二重に計上していたため、今回の版で計算を改めました。

比べるべきは月額ではなく、5年後に残る価値です
残る資産の大きさを、実際の査定額で確かめる
MOTAのカローラクロス買取相場は2026年10月更新で、年式別の買取相場の上限を2026年式468万円、2024年式388.8万円と表示しています。年式が2年古くなるだけで上限が約79万円下がる構造で、売る時期が実質的な維持費を大きく左右するということ。実際にどのくらいの査定が出るのかはMOTA買取りを利用したガチのレビューで公開しました。いま乗っている車も同じ理屈で動いているので、MOTA車買取で愛車の上限額を確認しておくと、購入とKINTOのどちらが合うかの判断材料が増えます。

乗り出し総額の内訳は新型カローラクロスの見積もり・乗り出し価格|オプションおすすめと総額シミュレーションにまとめました。

維持費を下げるために、実際に効く3つの手

ここまでの数字を踏まえると、維持費を動かせるポイントは多くありません。効果の大きい順に3つだけ挙げます。
1. グレードを2WDにする:5年で約54,000円の差
5年間の税・自賠責・ガソリン代の合計で見ると、2WDが約560,900円、E-Fourが約590,000円、GR SPORTが約614,900円。2WDとGR SPORTでは5年で約54,000円の差が生まれます。ただし2WDは燃料タンクが36LでE-Fourの43Lより小さく、満タン航続距離では逆に不利になる点は覚えておいてください。
2. 走行距離を正確に見積もる:維持費の約57%はガソリン代
5年間の合計約560,900円のうち、ガソリン代は約322,200円で全体の約57%を占めます。維持費の過半はガソリン代であり、それを決めるのは走行距離です。年5,000kmならガソリン代は半分になり、5年合計は約399,800円まで下がります。税金を節約するより、走行距離の把握のほうが金額へのインパクトは大きいといえるでしょう。

税金より、走行距離のほうが金額を動かします
3. 手放す時期を決めておく:年式2年で上限約79万円の差
税金やガソリン代と違い、目に見えない最大の維持費は値下がりです。MOTAの年式別上限で見ると、2026年式と2024年式の差は約79万円でした。乗る年数を先に決めておくと、売るタイミングを相場の高い時期に合わせやすくなります。受注が止まり中古相場が高い2026年秋のような時期は、手放す側に有利な局面です。受注状況は新型カローラクロスの納期最新情報|受注停止はいつまで?販売店公式4社の表示で確認してください。

よくある質問
- カローラクロスの年間維持費はいくらですか
-
税金・自賠責・ガソリン代に限れば、2WDで年平均約108,800円です(年1万km・レギュラー170.1円/L・カタログ燃費)。E-Fourは約115,400円、GR SPORTは約121,100円で、別途車検整備・任意保険・消耗品がかかります。
- 自動車税はいくらですか
-
全グレード共通で年36,000円です。1.8Lの1,797ccとGR SPORTの1,986ccは、どちらも「1,500cc超2,000cc以下」の同一区分に入ります。
- 税金は全部でいくらかかりますか
-
2WDなら3年間で自動車税108,000円、重量税0円の合計108,000円です。E-Fourは重量税5,600円、GR SPORTは11,200円が加わり、初回車検では全グレードで重量税15,000円がかかります。
- 重量税は免税ですか
-
2WDのみ100%減税で0円です。E-Fourは75%減税で5,600円、GR SPORTは50%減税で11,200円かかります。トヨタ公式の減税・補助金ページの金額は、財務省の計算式でも同じ値になりました。
- 補助金は使えますか
-
国のCEV補助金は対象外です。CEV補助金はEV・PHEV・FCEVなどが対象で、ハイブリッドのカローラクロスは含まれません。代わりにエコカー減税で登録時の重量税が軽減されます。
- 環境性能割はかかりますか
-
かかりません。自動車税環境性能割は2026年3月31日で廃止され、2026年4月1日以降に登録する車は新車・中古車とも非課税です。
- ガソリン代は月いくらですか
-
年1万km・実燃費23.2km/L・レギュラー170.1円/Lなら、年約73,300円で月あたり約6,100円です。この価格は1リットル43.0円の補助が入った後の数字なので、補助が縮むと上がる可能性があります。
- KINTOと購入はどちらが安いですか
-
含まれる費用の範囲が違うため、金額だけでは決まりません。KINTOの5年契約は総支払額3,385,800円で任意保険・メンテナンス・車検・税金を含みます。購入はS(2WD)で5年約3,559,500円に保険と整備が別途乗る一方、5年後に車両が資産として残る点が違いです。
まとめ:制度で決まる部分を確定させ、走行距離だけ自分で入れる

カローラクロスの維持費は、制度で決まる部分と使い方で決まる部分に明確に分かれます。読み終えたいま、あなたは自分の走行距離を入れるだけで3年後・5年後の支出を計算できる状態です。
- 重量税は3段階に分岐する
- 3年目に15,000円が発生
- 維持費の約57%はガソリン代
次の一歩は、車検証や整備記録で直近の走行距離を確認し、本記事の表のガソリン代だけを自分の距離に置き換えることです。年1万kmを基準に比例計算すれば1分で終わります。そのうえで任意保険の見積もりを1社取れば、あなたのカローラクロスの維持費はかなり正確な数字になるはずです。全体像は新型カローラクロス2026最新情報|価格298万円〜・サイズ・発売日と受注状況にまとめました。


参考URL一覧
- 国土交通省・令和8年度税制改正結果概要(車体課税関係)(PDF):https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001993968.pdf
- トヨタ自動車・カローラ クロス 減税・補助金:https://toyota.jp/corollacross/ecocar/
- 財務省・自動車重量税の概要(PDF):https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/131.pdf
- 国土交通省・自動車関係税制について:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000028.html
- JAF Mate Online・自賠責保険料が2026年11月から値上げ:https://jafmate.jp/car/traffic_topics_20260702_1199387.html
- 資源エネルギー庁・石油製品価格調査 調査の結果:https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html
- 資源エネルギー庁・中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置:https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/
- みんカラ・カローラクロスハイブリッドの燃費:https://minkara.carview.co.jp/car/toyota/corolla_cross_hybrid/nenpi
- KINTO・トヨタ カローラ クロス:https://kinto-jp.com/kinto_one/lineup/toyota/corollacross/
- MOTA・カローラクロスの買取相場・査定価格:https://autoc-one.jp/catalog/toyota/corolla_cross/kaitori/





