新型NSXについて、ホンダは3代目の開発も発売時期も正式には発表していません。公式に近い言葉は、2024年8月にホンダの副社長(当時)が語った「2027年か2028年にスポーツモデルを出す。NSXと呼ばないかもしれないが、NSXのような車だ」だけです(electrive)。
ところが2026年に入り、土台とされたEVの計画が大きく揺らぎました。3月に北米向けEV3車種が中止され、5月には経営がハイブリッドへ集中する方針に変わっています。この記事では、確定した事実と噂と当サイトの予想を色分けして並べ、「電動の新型NSXを待つ意味があるか」を判断できる状態を目指す。
この記事のポイント
- ホンダの公式発表は、3代目NSXの開発も発売時期も無し
- 2024年8月の「NSXのような車」発言が唯一の手がかり
- 2026年3月に土台の北米EV3車種が中止、5月はHEV集中へ
- 2026年8月のNEXERA Visionは「デザインの方向性」と公式が説明
- 当サイトの予想は2029年度以降(外れる条件つき)
速報(11月3日更新)
- 2026年8月14日【確定】アキュラが2ドアクーペのコンセプト「NEXERA Vision」を公開。公式は今後のアキュラ各車のデザイン言語と説明し、新しい灯火デザインは次世代RDX Hybridから採用すると発表(Acura公式リリース)
- 2026年5月14日【確定】ホンダが四輪事業の再構築を発表。ハイブリッドへ資源を集中し、2027年から次世代モデルを投入、2029年度までに15モデルを展開する計画(くるまのニュース)
- 2026年3月12日【確定】ホンダが米国生産予定のEV3車種「Honda 0 SUV」「Honda 0 Saloon」「Acura RSX」の開発・発売中止を発表。EV関連の損失は最大2.5兆円と試算(Car Watch)
いずれも、3代目NSXそのものの発表ではありません。ただ、NSXの前提を変える動きではあります。順番に見ていきましょう。
公開日:2026年11月3日 / 最終更新日:2026年11月3日

【確定】新型NSXの公式情報は2024年の発言どまり
結論から書くと、ホンダが3代目NSXについて公式に語ったのは、副社長(当時)の発言だけです。車名、発売時期、駆動方式、価格のいずれも、ホンダの正式な発表はありません。

副社長が語った「NSXのような車」の中身
electriveによると、ホンダの青山真二副社長(当時)は2024年8月の米国モントレー・カー・ウィークで、「2027年か2028年にスポーツモデルを出す。NSXと呼ばないかもしれないが、NSXのような車だ」と述べました。同誌は、ホンダ0シリーズの電動プラットフォームを使うと報じています。
名前すら決まっていない、というのがこの発言の重要なところです。「NSXと呼ばないかもしれない」という一言は、いまでも唯一の公式な手がかりといえます。
さらに、発言した青山氏は2025年4月に副社長を辞任しました。計画を語った本人が会社を離れた点も、行方を読むうえでは押さえておきたい事実です。
いま確定している事実は、実は6つだけ
整理すると、確定しているのは前提の変化までです。表で確認しておきましょう。
| 確度 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 【確定】 | 2代目NSXは2022年12月に生産終了。最終モデルのType Sは日本向け30台・2,794万円 | くるまのニュース |
| 【確定】 | 2024年8月にホンダ副社長が「2027年か2028年にNSXのようなスポーツモデル」と発言 | electrive |
| 【確定】 | 2026年3月12日、北米のEV3車種(0 SUV・0 Saloon・Acura RSX)の開発・発売を中止 | Car Watch |
| 【確定】 | 2026年5月14日、ハイブリッドへ資源を集中し、2029年度までに15モデルを展開する計画 | くるまのニュース |
| 【確定】 | 2026年8月14日、アキュラがNEXERA Visionを公開(今後のデザイン言語) | Acura公式 |
| 【確定】 | 3代目NSXの開発・車名・発売時期・価格は、ホンダの公式発表なし | 各公式発表に記載なし |

名前すら決まっていないのですから、気長に待つ車になりそうですよね
新型NSXの土台、0シリーズに何が起きたか
2024年の発言は、EVの土台があることが前提でした。その土台に、2026年に入って立て続けに変化が起きています。

3月12日、北米向けEV3車種が開発中止に
Car Watchによると、ホンダは2026年3月12日の記者会見で、米国で生産予定だった「Honda 0 SUV」「Honda 0 Saloon」「Acura RSX」の3車種の開発・発売の中止を発表しました。EV関連の損失は最大2兆5,000億円と試算されています。
三部敏宏社長は会見で、環境規制の緩和やEV補助金の廃止で市場の成長が鈍ったことを理由に挙げました。この発表はNSXやスポーツEVには触れていません。それでも、同じ流れの旗艦2車種が消えた意味は小さくないと当サイトはみています。
5月14日、ホンダは「ハイブリッド集中」へ
くるまのニュースによると、ホンダは2026年5月14日の説明会で、ハイブリッドへ開発と生産のリソースを振り向けると説明しました。2027年から新しいハイブリッドシステムとプラットフォームの次世代モデルを投入し、2029年度までにグローバルで15モデルを展開する計画です。
北米では2029年にDセグメント以上の大型ハイブリッドを投入する予定で、2年以内に発売予定のプロトタイプとして「Honda Hybrid Sedan Prototype」と「Acura Hybrid SUV Prototype」も公開されました。この計画の中に、スポーツカーの名前は出てきません。

経営の重心が変わったのは、はっきり分かりますよね
NSXを待つ前に、愛車の査定額を確認
※最大20社がWebで入札し、やりとりは高額査定の上位3社だけ(MOTA公式・2026年11月3日確認)
NEXERA Visionは次期NSXの予告なのか
2026年8月に公開されたコンセプトが、「次のNSXでは」と話題になりました。公式の言い方と、期待の声を分けて見ておきます。


アキュラが公式に説明した内容
Acura公式のリリースによると、NEXERA Visionは2026年8月14日にカリフォルニアのThe Quailで世界初公開されました。2ドアのクーペで、デュアルヒンジのバタフライドア、アクティブエアロ、「ファントムライティング」と呼ぶ灯火を備えます。
アキュラのデザイン責任者は、NEXERA Visionを「今後のアキュラ各車のデザイン言語」と位置づけました。新しい灯火のデザインは、次世代のRDX Hybridから採用されると公式は説明しています。
「次期NSXでは」という声は、あくまで期待
先に断っておくと、NSXとの関連は公式の説明がないのが現状です。
くるまのニュースは、SNSなどで「次世代のNSXへとつながるモデルではないか」と期待する声が多く寄せられていると伝えています。公式はNSXとの関連を説明していないため、当サイトでは【噂】★1の扱いです。
| 確度 | 情報 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 【確定】 | コンセプトの位置づけ | 今後のアキュラ各車のデザイン言語 | Acura公式 |
| 【確定】 | 灯火デザインの市販化 | 次世代RDX Hybridから採用 | Acura公式 |
| 【噂】★1 | 次期NSXとの関連 | SNSなどの期待の声。公式の説明なし | くるまのニュース |
つまり、先に市販車に反映されるのはSUVの側です。スポーツカーを待つ人にとっては、少し順番の遠い話に見えます。
NSXの歴史|初代の終了から今まで年表で追う
今の空白がどれほどの長さなのかは、年表にすると見えやすくなります。確定した出来事だけを並べていく。


初代の生産終了から、2代目Type Sの30台まで
| 年 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 1990年 | 初代NSXが登場(ミッドシップのオールアルミ・モノコック) | Honda |
| 2005年7月12日 | 初代NSXの生産終了を発表。後継のスポーツカーは「開発中」と説明 | Honda |
| 2021年8月 | 2代目の最終モデル「NSX タイプS」を発表。世界限定350台(北米300台・日本30台) | くるまのニュース |
| 2022年12月 | 2代目NSXの生産終了 | くるまのニュース |
| 2024年8月 | 副社長が「2027年か2028年にNSXのようなスポーツモデル」と発言 | electrive |
| 2026年3月12日 | 北米EV3車種の開発・発売中止 | Car Watch |
| 2026年5月14日 | ハイブリッド中心へ。2029年度までに15モデル | くるまのニュース |
| 2026年8月14日 | アキュラがNEXERA Visionを公開 | Acura公式 |
Hondaは2005年の生産終了の発表のときにも、後継のスポーツカーを開発中だと説明していました。「後継は開発中」という言葉が、実際の登場まで長い時間を要した前例があると考えると、今回の沈黙もそう珍しいことではないのかもしれません。
2代目の最後は、日本30台・2,794万円
価格の話から入ると、日本向け30台は2,794万円でした。
くるまのニュースによると、最終モデルのNSX タイプSは世界で350台、うち日本向けは30台で、日本仕様の価格は消費税込み2,794万円でした。申込開始の直後に、一部の販売店が取り扱いを終えるほどの人気だったそうです。
価格の目安として使えるのは、いまのところこの2,794万円だけです。3代目の価格を計算できる材料は、公式にはまだありません。

最後の30台が一瞬で埋まったというのは、いかにもNSXらしい話ですよね
新型NSXの登場時期と形を予想|本命は2029年度以降
ここからは当サイトの【予想】です。ホンダの発表がないため、根拠はすべて公開情報からの推論になります。


【予想】登場時期|本命◎は2029年度以降
当サイトの予想です。本命は2029年度以降としました。理由は、5月14日の計画が2029年度までの15モデルをハイブリッドで固める内容で、スポーツ専用車の言及が確認できないこと、そして土台とされた0シリーズの北米旗艦が中止されたことです。
| 印 | 当サイトの予想 | 根拠 | 外れる条件 |
|---|---|---|---|
| 本命◎ | 2029年度以降に登場 | 2029年度までのHEV15モデル計画にスポーツカーの言及なし。0シリーズ北米旗艦は中止 | ホンダが2027〜2028年のスポーツモデルを新たに公式表明した場合 |
| 対抗○ | 2028年ごろに「NSX以外の名前」で登場 | 2024年の発言が「NSXと呼ばないかもしれない」だった | NSXの名前での復活がホンダから発表された場合 |
| 大穴▲ | 計画そのものが中止 | EV関連の損失が最大2.5兆円と試算され、EV戦略が見直された | ホンダがスポーツモデルの継続を明言した場合 |
【予想】形|EV専用ではなくハイブリッド寄りと読む
形についても当サイトの予想を置きます。確度は低めです。EV専用ではなく、ハイブリッドを含む高性能スポーツを本命にしました。5月14日の方針がハイブリッドへの集中だからです。
| 印 | 当サイトの予想 | 根拠 | 外れる条件 |
|---|---|---|---|
| 本命◎ | ハイブリッド系の高性能スポーツ | 5月14日の方針がHEV集中。2代目NSXもハイブリッドだった | ホンダが全固体電池のEVを公式発表した場合 |
| 対抗○ | EVのスーパースポーツ | 2024年の発言はEVの土台が前提。ベストカーWebは全固体電池・1000馬力級と予想(予想記事・確度★2) | 0シリーズ以外の電動プラットフォームの採用も見込めるため、断定はできない |
| 大穴▲ | コンセプトのまま市販化せず | NEXERA Visionは「デザイン言語」と公式が説明 | ホンダがNEXERA Visionの市販化を表明した場合 |
ベストカーWebは、全固体電池のBEVで1000馬力級、2028年ごろにNSXの名前が戻るという話が囁かれていると書いています。ホンダの発表ではないため、確度は★2です。数字は夢として楽しむ段階といえます。
答え合わせ|新型NSXの噂は当たったのか
噂や期待は、後から見直してこそ意味があります。NSX後継について、現時点で判定できるものを並べていこう。

今日時点の判定表
結論を先に書くと、当たったと言える噂は、いまのところないとみています。
| 当時の見立て | 結果 | 判定 |
|---|---|---|
| 2027〜2028年にNSXのようなスポーツモデル(2024年の発言) | 11月3日時点で、ホンダの新たな発表なし | 判定保留(実現は難しくなった印象) |
| 0シリーズの電動プラットフォームで登場(electriveの報道) | 北米向けEV3車種は中止。NSXやスポーツEVへの言及はなし | 前提が揺らいだ |
| NEXERA Visionは次期NSXの予告(SNSなどの期待) | 公式は「今後のアキュラ各車のデザイン言語」と説明 | 公式の説明とは異なる |
| 全固体電池で1000馬力級・2028年ごろ(ベストカーWebの予想) | ホンダの発表なし | 未確認 |
次に答え合わせできるタイミング
ホンダかアキュラがスポーツモデルについて新しい発表をした時点で、この表と上の予想を更新する予定です。予想が外れた場合は、その事実もそのまま記録します。
今買うか待つか|NSXを待つ人の判断フロー
電動か否かを問わず、次のNSXを待つなら、数年単位を覚悟するのが現実的です。待つほど選択肢が減る車ではないものの、待ち続ける間の時間も大切でしょう。次のフローで考えてみてください。

3つの質問で決める
迷ったら、名前・時期・価格のどれを優先するかから決めるのが近道でしょう。
- NSXという名前にこだわりたいか? → はい。名前が復活する保証はないので、中古の2代目や発表待ちを検討
- 数年(2029年度以降を含む)待てるか? → いいえ。今買える国産スポーツ(フェアレディZなど)を検討
- 新型の価格が2代目Type Sの2,794万円級になっても許容できるか? → 難しいなら、発表が出るまで資金計画だけ進める
国産スポーツの最新事情は新型フェアレディZのフルモデルチェンジ予想|今買うvs待つの判断軸で、ホンダの現行スポーツは新型シビックタイプRのフルモデルチェンジ2026|確定と予想を分けて読むと新型プレリュードのモデルチェンジ|タイプS・タイプRの確度を検証する2026年版でも追えます。
待っている間にできる準備
手放す車がある方は、査定額を先に知っておくと資金計画が立てやすくなります。MOTAの評判はMOTA買取りを利用したガチのレビューのページへどうぞ。
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気長に待つなら、愛車の価値だけは先に確かめておきたいですよね
エンタメ枠|1990年型NSXが「転生」した話
JAS×ピニンファリーナ『テンセイ』の正体
carview!によると、JASモータースポーツとピニンファリーナは2026年10月8日、イタリアで『テンセイ(Tensei)』を世界初公開しました。1990年型のNSXを現代のスーパーカーとして全面的に再設計した1台で、車名は日本語の「転生」からきています。

プロジェクトの発端はJASモータースポーツ、設計はピニンファリーナです。ホンダが発表した次期NSXではない点には注意してください。
実は1984年にもNSXとつながっていた
同記事によれば、ピニンファリーナは1984年の「HP-Xコンセプト」を通じて、NSXの系譜とすでに歴史的なつながりがありました。NSXの祖先の一部は、イタリアのデザインにあったと思うと、見え方が変わってきますよね。
テンセイは超限定生産の予定で、パリモーターショーで一般公開されるとも伝えられています。NSXの名前がいまだ愛され続けている証拠といえるでしょう。

本家の次期型が沈黙するなか、こういう「転生」の話は嬉しいですよね
よくある質問
- 新型NSXは発売されますか?
-
ホンダは3代目NSXについて、開発も発売も正式には発表していません。2024年に副社長が「NSXのような車」を2027年か2028年に出すと話しましたが、その後の状況は大きく変わっています。
- 新型NSXの発売時期はいつですか?
-
ホンダの発表はありません。当サイトは、2029年度以降を本命にした予想を置いています。ホンダがスポーツモデルの時期を発表した時点で更新する。
- 新型NSXはEVになりますか?
-
決まっていません。2024年の発言はEVの土台が前提でしたが、その北米向けEV3車種は2026年3月に中止されました。5月には、ハイブリッド中心の方針も発表されています。
- 新型NSXは「NSX」という名前になりますか?
-
決まっていません。2024年の発言でも、「NSXと呼ばないかもしれない」と語られていました。
- NEXERA Visionは次期NSXですか?
-
アキュラは、NEXERA Visionを今後のアキュラ各車のデザイン言語を示すコンセプトと説明しています。次期NSXとの関連は公式に説明されていません。
- 新型NSXの価格はいくらですか?
-
ホンダの発表はありません。参考にできるのは、2代目の最終モデルNSX タイプSの日本価格2,794万円(消費税込み)だけです。
- 2代目NSXはいつまで作られましたか?
-
2022年12月に生産を終えました。最終モデルのタイプSは日本向けが30台でした。
- 全固体電池で1000馬力超という話は本当ですか?
-
ベストカーWebの予想記事での話で、ホンダの発表ではありません。確度は★2としています。
まとめ:新型NSXは「待つ価値」を数字で測れない段階
確定しているのは、2024年の発言、2026年のEV3車種中止、HEV集中の方針、NEXERA Visionの位置づけ、という前提の変化です。3代目NSXの開発も発売時期も、ホンダは発表していません。当サイトの予想は、2029年度以降です。
NSX待ちの間に、愛車の査定額を確認
※最大20社がWebで入札し、やりとりは高額査定の上位3社だけ(MOTA公式・2026年11月3日確認)
買い替えを考えているなら、愛車の査定額を先に知っておくと判断しやすくなります。詳しくはMOTA買取りを利用したガチのレビューをご覧ください。
持ち帰りポイント
確定は前提の変化まで。新型NSXの時期・形・価格は、いずれもホンダの発表待ちです。
次の一歩
今乗りたいスポーツがあるなら、現行車の最新情報と査定額を先に確認しておきましょう。
参考URL一覧
- electrive Honda announces plans for new NSX electric sports car(2024年8月22日)
- Acura NEXERA Vision Debuts at Monterey Car Week(Acura公式・2026年8月14日)
- くるまのニュース ホンダ「四輪事業再構築」のロードマップ発表(2026年5月14日)
- Car Watch ホンダ、「Honda 0 SUV」「Honda 0 Saloon」「Acura RSX」EV3車種開発中止(2026年3月12日)
- 東洋経済オンライン ホンダ副社長が辞任(2025年4月8日)
- くるまのニュース ホンダ「次期型」NSX登場か!?(2026年10月)
- Honda to Discontinue Production of the NSX Sports Car(Honda・2005年7月12日)
- くるまのニュース 最後の「NSX」限定30台の「タイプS」2794万円(2021年9月)
- ベストカーWeb 新型NSXは全固体電池を搭載したハイパーBEVに!?
- carview! ホンダ『NSX』が現代のスーパーカーに転生…JAS×ピニンファリーナ『テンセイ』(2026年10月)
- ホンダ公式ライブラリの2代目NSX参考写真





