新型ハリアーの維持費とは、自動車税・自動車重量税・自賠責保険料・燃料費を中心に、保有している限り毎年かかり続ける費用の総称です。
年間走行1万kmなら税と燃料だけで約119,348円。5年保有では約663,291円という計算になります。自動車税は年43,500円、重量税は新車時7,500円で初回車検時が20,000円。環境性能割は2026年3月31日で廃止された一方、自賠責は2026年11月1日から値上げされます。
この記事のポイント
- 年1万kmで約119,348円
- 5年総額は約663,291円
- 自動車税は年43,500円
- 重量税は免税ではない
- 13年経過で税額が上がる
公開日:2026年9月8日 / 最終更新日:2026年9月20日
年間維持費は約119,348円。内訳を確定値だけで積む

結論の数字から示します。Z(2WD)を年1万km走らせた場合、税金と燃料費だけで年間約119,348円です。任意保険や点検費用は条件差が大きすぎるため、この記事では確定できる項目だけを積み上げます。
走行距離別の年間コスト
| 年間走行距離 | 自動車税 | 燃料費(Z・2WD) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 5,000km | 43,500円 | 約37,924円 | 約81,424円 |
| 10,000km | 43,500円 | 約75,848円 | 約119,348円 |
| 15,000km | 43,500円 | 約113,772円 | 約157,272円 |
| 20,000km | 43,500円 | 約151,696円 | 約195,196円 |
燃料費はWLTC22.4km/L、レギュラー169.9円/Lで計算しています。年1万kmなら月あたり約9,950円という水準。これに任意保険・駐車場代・点検整備費が加わる形になります。
自動車税は年43,500円で固定
東京都主税局の税率表によると、2019年10月1日以後に初回新規登録した自家用乗用車で総排気量2.0L超2.5L以下は年43,500円です。ハリアーの総排気量は2.487Lなので、全10仕様が同じ43,500円の区分になります。
なお2026年度から、「自動車税種別割」は「自動車税」へ名称が変わりました。納税通知書の表記が旧名称のままの自治体もあるようですが、金額に影響はありません。
燃料費はガソリン価格169.9円/Lが前提
経済産業省が公開しているガソリン全国平均価格の推移によると、2026年9月14日調査時点のレギュラー全国平均は169.9円/Lでした。ガソリンの暫定税率は2025年12月31日に廃止済みで、現在は補助金による価格抑制も続いています。
燃料価格は毎週変動するため、この記事の計算は「2026年9月時点の目安」と考えてください。燃費のモード別の読み方は新型ハリアーの燃費|WLTC22.7km/Lの実力とモード別の使い分けで詳しく扱っています。

もうひとつ、実燃費で組み直した数字も持っておきたいところ。carview!のハリアーハイブリッドのページでは、Z“レザーパッケージ”(2WD)のユーザー実燃費が16.78km/L(投稿数370件・2026年9月20日時点)と表示されています。この値で年1万kmを計算すると燃料費は約101,252円となり、カタログ基準より年25,403円ふくらむ計算。改良前の車両を含む集計なので参考値ですが、予算は両方で組むのが安全です。

ガソリン価格は毎週動きます。自分の給油実績で置き換えを
5年保有の総額を積み上げると約663,291円
年単位ではなく、保有期間全体で見るとどうなるか。新車登録から5年間、Z(2WD)を年1万km走らせた前提で計算します。前提条件はすべて開示するので、自分の条件に置き換えて使ってください。

5年間の内訳表
| 項目 | 金額 | 内訳 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 213,800円 | 初年度11か月分39,800円+43,500円×4年 |
| 自動車重量税 | 27,500円 | 新車時7,500円+初回車検20,000円 |
| 自賠責保険料 | 42,750円 | 37か月24,190円+24か月18,560円 |
| 燃料費 | 379,241円 | 22.4km/L・年1万km・169.9円/L |
| 環境性能割 | 0円 | 2026年3月31日で廃止 |
| 合計 | 約663,291円 | 年あたり約132,658円 |
表の前提は2026年4月登録・年1万km走行、燃費はカタログのWLTC値です。自賠責は保険の始期が2026年10月31日までの旧料率で計算しており、11月以降に登録するなら37か月は25,180円になります。実燃費16.78km/Lで置き換えるなら燃料費は約506,258円、5年総額は約790,308円まで上がる計算です。任意保険・点検整備費用・消耗品・駐車場代は含んでいません。これらは等級や地域で大きく変わるため、断定的な数字を出すのは不誠実だと考えました。実際の総額はこの数字に上乗せして見積もってください。
自動車税の初年度は月割になる
見落としやすいのが初年度の扱いです。新規登録の場合、自動車税は登録の月の翌月から年度末までの月数で計算されます。4月登録なら5月から3月までの11か月分。43,500円×11÷12で100円未満を切り捨て、初年度は39,800円となります。
逆に言えば、年度末に近い月に登録するほど初年度の負担は軽くなります。1月登録なら2月と3月の2か月分で7,200円。納期が読める段階で登録月を相談する価値はありそうです。
重量税は新車時7,500円、初回車検で20,000円
トヨタ公式の減税・補助金ページには、ハリアー全10仕様のエコカー減税が75%軽減、支払う重量税が7,500円と表示されています。減税がなければ約30,000円という内訳です。
問題は初回車検からです。国土交通省が公開している自動車重量税の税額表を見ると、継続検査時の乗用車・2年自家用で車両重量1.5t超2.0t以下の本則税率は20,000円。75%軽減は新車新規登録時の1回限りで、初回継続検査時の免税は2030年度燃費基準125%達成車だけの特典です。ハリアーは該当しません。

初回車検で重量税が跳ね上がる。ここは知っておきたい
2026年の税制変更で維持費はどう動いたか
2026年は自動車関係の税制が大きく動いた年です。ハリアーの維持費に効く変更は3つあり、うち2つは負担増の方向でした。

プラス材料:環境性能割が廃止された
日本中古自動車販売協会連合会の告知によると、自動車税環境性能割と軽自動車税環境性能割は2026年3月31日をもって廃止されました。2026年4月1日以降に登録される車両は、新車も中古車も課税されません。
これは購入時の負担がゼロになる変更です。取得時の税は消費税だけという、シンプルな体系になりました。乗り換えを繰り返す方ほど恩恵が大きい改正といえるでしょう。
マイナス材料①:エコカー減税の基準が厳しくなった
2026年5月1日にエコカー減税の軽減基準が引き上げられました。国土交通省の資料によると、乗用車で免税になるのは2030年度燃費基準105%以上の達成車です。ハリアーは75%軽減の区分で、免税ではありません。
さらにグリーン化特例も対象外です。トヨタ公式の減税ページでは、グリーン化特例の欄が「−」表示になっています。PHEVが廃止された今、ハリアーで自動車税が軽減される仕様は存在しません。

買うときは軽く、持ち続けると重い。そんな税制になりました
マイナス材料②:自賠責が13年ぶりに値上げ
三井住友海上が公開している自賠責保険料例には、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約の新料率が掲載されています。自家用乗用自動車は37か月が24,190円から25,180円へ、24か月が17,650円から18,560円へ。全車種平均の引き上げ幅は6.2%です。
- 37か月(新車登録時):24,190円→25,180円(+990円)
- 25か月(継続車検時):18,160円→19,070円(+910円)
- 24か月(継続車検時):17,650円→18,560円(+910円)
- 判定は契約日ではなく保険の始期日
金額としては1,000円未満ですが、車検のたびに効いてくる固定費です。次回車検が11月以降なら、見積書の自賠責欄が新料率になっているか確認しておくといいでしょう。
長く乗るほど効いてくる費用

5年で手放すか、10年以上乗るか。この選択で維持費の構造は変わります。長期保有で待っている負担を整理しておきましょう。
13年経過で自動車税が約51,700円に上がる
ガソリン車とハイブリッド車は、新規登録から13年を超えると自動車税が重課されます。2.0L超2.5L以下の区分では、43,500円から約51,700円へ、年間8,200円ほど増える計算です。
自動車重量税も同様に、13年経過と18年経過の段階で上がります。国土交通省の税額表では、継続検査時の1.5t超2.0t以下で13年経過が45,600円、18年経過が50,400円。エコカー本則税率の20,000円と比べると倍以上です。
タイヤ交換の負担はグレードで変わる
維持費の隠れたポイントがタイヤです。Z系は225/55R19、Gは225/60R18を履きます。19インチのほうが一般にタイヤ単価は高くなりますから、長く乗るほどGの優位が広がる構造です。
タイヤの値段そのものは銘柄とサイズで幅が大きいため、この記事では金額を断定しません。ただ「タイヤ代まで含めるとGとZの差は縮まらず、むしろ開く方向」という点は押さえておく価値があります。グレード選びの考え方は新型ハリアーのおすすめグレード|G・Z・Night Shadeの実質差額で選ぶにまとめました。

売却額まで含めた実質コストで考える
維持費だけを見るのは片手落ちです。「ハリアーはリセールが悪い」という声もありますが、売るときにいくら戻るかを含めた実質コストで比べると評価は変わってきます。ユーカーパックが公開している80系ハリアーの査定実績から、一覧に掲載されていた21件(2026年9月8日取得。実績は全67件で、一覧の表示は随時入れ替わります)を年落ち別に平均したところ、3年後にあたる3年落ちが332.2万円、5年落ちが284.1万円でした。
3年落ちから5年落ちまでの2年間で48.1万円、年あたり24.0万円という下がり方です。グレードも走行距離も混在した集計なので傾向把握にとどまりますが、5年乗ったほうが1年あたりの目減りは小さいと読めます。実際の査定額はMOTA買取りを利用したガチのレビューで公開しているので、下取り提示額と比べてみてください。


維持費と減価。この2つを足して初めて実質コストです
維持費を下げる現実的な3つの手
税金そのものは選べません。ただ、選択で変えられる部分もあるので、実行できる手を3つ挙げておきましょう。

2WDを選べば5年で12,234円浮く
もっとも効果が確実なのは駆動方式の選択です。Z系の2WDは22.4km/L、E-Fourは21.7km/L。年1万km・169.9円/Lで5年間を計算すると、2WDのほうが約12,234円安く済みます。車両価格の差220,000円と合わせると、5年で約232,000円の違いです。
降雪地にお住まいなら安全のためのコストと割り切るべきですが、そうでないなら再考の余地は十分にあります。
登録月をずらすと初年度の税が減る
自動車税が月割になる仕組みを使う手もあります。4月登録なら初年度39,800円ですが、1月登録なら7,200円。差は32,600円にもなります。もちろん年度末登録は翌年度からフルに課税されますから、あくまで初年度限りの話です。
納期が2〜3ヵ月と読める状況なら、契約時に登録月の希望を伝えておく価値はあるでしょう。あわせて自賠責の始期が2026年11月1日より前か後かも確認しておくと、990円の差も拾えます。納期の考え方は内部リンク|新型ハリアーの納期|公式の工場出荷目処と店頭実感のギャップで扱いました。

給油の仕方でも年間数千円は変わる
地味ですが効くのが給油先の選択です。ガソリンの店頭価格は地域や店舗、会員価格の有無で単価が動きます。年1万km・22.4km/Lなら年間約446Lを使うので、1リットル10円の差で年4,460円、5年なら約22,300円という計算です。
会員価格やアプリの価格比較を使うだけで、この程度は動きます。税金を下げることはできませんが、燃料費は工夫の余地が残っている項目なのです。

変えられない税より、変えられる燃料費に手を打ちましょう
よくある質問
- ハリアーの年間維持費はいくらですか
-
税と燃料費だけなら年1万km走行で約119,348円です。任意保険・点検整備費・駐車場代は含みません。
- ハリアーの自動車税はいくらですか
-
年43,500円です。総排気量2.487Lが2.0L超2.5L以下の区分にあたり、2019年10月1日以後の初回新規登録車にはこの税率が適用されます。
- 車検時の重量税はいくらですか
-
初回車検からは本則税率の20,000円(2年分)です。新車新規登録時の7,500円は75%軽減が効いた金額で、1回限りの適用になります。
- 5年間でいくらかかりますか
-
税・自賠責・燃料費の合計で約663,291円です。4月登録・年1万km走行・レギュラー169.9円/Lという前提での計算になります。
- 環境性能割はかかりますか
-
かかりません。2026年3月31日で廃止され、4月1日以降に登録される車両は新車も中古車も対象外です。
- 13年経過すると維持費はどれくらい上がりますか
-
自動車税が43,500円から約51,700円へ上がります。重量税も継続検査時に13年経過で45,600円、18年経過で50,400円へ増える仕組みです。
- 2WDとE-Fourで維持費はどのくらい違いますか
-
燃料費で5年約12,234円の差です。車両価格の差220,000円と合わせると、5年で約232,000円の違いになります。
- 任意保険料の目安は載っていますか
-
載せていません。等級・年齢・地域・補償内容で金額が大きく変わるため、根拠のある平均値を示せないと判断しました。
まとめ

読み終えたいま、あなたはハリアーの維持費を確定値だけで積み上げられ、税制変更が自分の負担にどう効くかまで判断できる状態になっているはずです。
- 年1万kmの税+燃料費は約119,348円、5年で約663,291円
- 重量税は新車時7,500円、初回車検からは20,000円に上がる
- 環境性能割は廃止、自賠責は11月から値上げという明暗
次の一歩は、いま乗っている車の1年分の給油レシートかアプリの記録を見て、実際の年間走行距離と平均給油単価を出すこと。その2つの数字をこの記事の計算式に入れれば、あなた専用の維持費が5分で出せます。

参考URL一覧
- 東京都主税局 自動車税:https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/automobiles/shubetsu
- 経済産業省 燃料油価格激変緩和対策・ガソリン全国平均価格の推移:https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/current_graph.pdf
- トヨタ自動車 ハリアー 減税・補助金:https://toyota.jp/harrier/ecocar
- 国土交通省 令和8年度税制改正の大綱(抜粋・自動車重量税額表):https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001993968.pdf
- 日本中古自動車販売協会連合会 自動車税環境性能割の廃止について:https://www.jucda.or.jp/tax/kankyouseinouwari/haishi
- 三井住友海上 自賠責保険料例:https://www.ms-ins.com/personal/car/jibaiseki/example.html
- ユーカーパック ハリアー80系の買取相場・査定価格:https://ucarpac.com/sell/c46
- carview! トヨタ ハリアーハイブリッド 新車情報・カタログ:https://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/toyota/harrier_hybrid





