トヨタ新型RAV4(6代目)は2025年5月21日に世界初公開され、日本での発売は「2025年度内」と公式発表。具体的な発売日は未定ですが、2025年末から2026年3月頃が有力視されています。
2025年5月21日、トヨタは世界中のSUVファンが待ち望んだ6代目となる新型「RAV4」を世界初公開しました。クロスオーバーSUVのパイオニアとして1994年に誕生して以来、常に時代をリードしてきたRAV4が、今回もまた自動車業界の常識を覆すほどの革新的な進化を遂げています。
開発コンセプトは「Life is an Adventure」。日常の街乗りから週末のアウトドアまで、オーナーのあらゆる冒険心を掻き立てるパートナーとして、デザイン、走り、知能のすべてが次世代レベルへと昇華されました。
この記事で分かること
- 確定情報と発売日予測:公式発表された「2025年度内」発売の真相と、具体的な時期の最新予測
- 衝撃のパワートレイン刷新:ガソリン車が廃止され、HEVとPHEVに一本化された理由と性能
- 3つの個性的なスタイル:洗練の「CORE」、無骨な「ADVENTURE」、高性能「GR SPORT」を徹底比較
- トヨタ初の頭脳「Arene」:クルマが進化し続けるソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)の正体
- 価格とコストパフォーマンス:大幅値上がりは必至か?予想される価格帯と、その価値を検証
新型RAV4の5大ブレークスルー|ガソリン廃止と電動化の衝撃

まずは、今回のフルモデルチェンジにおける最も重要な変更点を5つのポイントに絞ってご紹介します。これだけでも、新型RAV4がどれほど進化したかがお分かりいただけるはずです。
- デザイン革命「ハンマーヘッド」採用:より精悍でモダンなフロントマスクへ進化
- パワートレインの完全電動化:ガソリン車を廃止しHEVとPHEVに集約
- 驚異のPHEV性能:EV航続距離は目標値150kmへと大幅延伸
- クルマが進化する「Arene」搭載:トヨタ初のソフトウェアプラットフォーム採用
- 3つの個性で多様なニーズに対応:CORE、ADVENTURE、GR SPORTを設定

新型RAV4発売日はいつ?|2025年度内の予想スケジュール

最も気になるのは、やはり「いつ手に入るのか?」という点でしょう。
公式発表は「2025年度内」発売
トヨタの公式発表では、新型RAV4の日本国内での発売は「2025年度内」とアナウンスされています。これは、2025年4月から2026年3月までの期間を指します。現時点では、複数のメディアや情報筋から様々な予測が出ており、これらの情報を総合すると、2025年の年末から2026年の3月にかけて市場に投入される可能性が高いと見られます。
情報源 | 予測時期 | 備考 |
---|---|---|
自動車情報サイトA | 2026年3月を予定 | 年度末の発売を予測 |
自動車情報サイトB | 2025年12月頃が有力 | 年末商戦をにらんだ投入を予測 |
自動車専門誌 | 2025年末以降に受注開始か | 販売店の声に基づく観測 |
正式な予約開始は、この発売日の1〜2ヶ月前からスタートするのが通例です。一部で「新型RAV4はすでに受注停止」といった情報が見られますが、これは誤りです。そもそもまだ正式な価格発表や予約受付が始まっていないため、受注停止という状況はありえません。

新型RAV4の3つのデザイン|CORE・ADVENTURE・GR SPORTを徹底比較
6代目RAV4は、ユーザーの多様なライフスタイルに応えるため、明確な個性を持つ3つのスタイルをラインナップします。ボディパネルやヘッドランプは共通化しつつ、グリルやバンパーのデザインで巧みに差別化を図っています。
洗練されたタフネス「RAV4 CORE」

ベースモデルとなる「CORE」は、新型RAV4のデザインコンセプトを最も純粋に表現しています。トヨタの最新デザイン言語「SUVハンマーヘッド」を採用したフロントマスクは、ボディ全体の塊感を強調し、都会的で洗練された印象とSUVらしい力強さを両立させています。先進性と立体感を表現したバンパー一体型グリルが特徴です。
冒険心を掻き立てる「RAV4 ADVENTURE」

「ADVENTURE」は、その名の通りオフロードテイストを全面に押し出したモデルです。専用の大型フロントグリルやスキッドプレート風のデザイン、リフトアップ感を強調するパーツなどが与えられ、より無骨でラギッドなスタイルを追求しています。アウトドアアクティビティを愛するユーザーにとって、最高の相棒となるでしょう。
走りの機能美「RAV4 GR SPORT」

トヨタのモータースポーツ部門「GAZOO Racing」の血統を受け継ぐ「GR SPORT」は、走りの楽しさを機能美で表現した高性能モデルです。PHEV専用グレードとして設定され、専用のメッシュグリル、エアロパーツ、大径ホイールなどを装備し、スポーティでアグレッシブな印象を際立たせています。

新型RAV4パワートレイン革命|ガソリン廃止とPHEV航続150km

新型RAV4の最大のトピックの一つが、パワートレインの全面的な刷新です。
ガソリンモデルの廃止と電動化へのシフト
今回のモデルチェンジで、従来設定されていた2.0L純ガソリンエンジンモデルは廃止され、ラインナップは2.5Lダイナミックフォースエンジンをベースとするハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)のみとなりました。これは、世界的に厳しくなる環境規制(CAFE:企業別平均燃費基準など)への対応と、トヨタが推進する電動化戦略を明確に反映したものです。
第6世代ハイブリッドシステム(HEV)
HEVモデルには、最新の第6世代ハイブリッドシステムが搭載されます。BEV(バッテリー電気自動車)開発で培われた技術がフィードバックされており、モーター出力の向上やトランスアクスルの小型化を実現。これにより、アクセル操作に対するレスポンスがよりダイレクトになり、力強い加速感が得られるよう進化しています。
- 予想燃費(WLTCモード):HEVモデル 22.5km/L ~ 26.0km/L程度
【トヨタ初】新開発PHEVシステムと驚異のEV航続150km
PHEVモデルは、新型RAV4の技術的ハイライトと言えます。トヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースに、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用しました。最大の注目点は、そのEV航続距離です。駆動システムの効率化とバッテリーの大容量化により、EV航続距離は従来の95kmから150km(開発目標値)へと驚異的な進化を遂げました。
- 予想燃費(WLTCモード):PHEVモデル 23.5km/L前後

新型RAV4トヨタ初「Arene」搭載|進化し続けるクルマの未来

新型RAV4は、ハードウェアだけでなくソフトウェアの面でも革命的な進化を遂げました。その中核を担うのが、トヨタ初採用となるソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」です。
AreneがもたらすSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)という未来
Areneはいわば「クルマのOS」のようなもので、これまでハードウェアと一体で開発されていた車両の様々な機能をソフトウェアとして切り離し、柔軟に開発・更新することを可能にします。これにより、購入後もOTA(Over The Air)による無線通信でソフトウェアをアップデートし、安全機能やマルチメディア機能などを常に最新の状態に保つことができます。
大画面化された新世代マルチメディア
Areneの実力を映し出すインターフェースとして、新世代のマルチメディアシステムが搭載されます。センターディスプレイは10.5インチまたは12.9インチから選択可能。従来の8/9インチから大幅に大型化され、視認性と操作性が飛躍的に向上します。運転席正面には12.3インチのフルデジタルメーターを配置し、ナビゲーションの地図を全画面表示したり、先進安全装備の作動状況をリアルに描写したりと、多彩な情報を分かりやすく提供します。

新型RAV4価格予想|420万円~で大幅値上がりは必至か

パワートレインの電動化や「Arene」をはじめとする新技術の採用により、新型RAV4の車両価格は現行モデルから一定程度上昇することが確実視されています。
予想価格帯
複数のメディアが報じている価格予想をまとめると、HEVモデルは約420万円から、PHEVモデルは600万円台からのスタートとなる可能性が高いと考えられます。現行HEVモデルが約350万円台からであることを考えると、70万円前後の大幅な価格アップとなる計算です。
予想ソース | 価格帯(全体) | グレード別予想(一例) |
---|---|---|
メディアA | 390万~630万円 | – |
メディアB | – | CORE HEV E-Four: 約420万円~ ADVENTURE HEV E-Four: 約450万円~ GR SPORT PHEV E-Four: 約670万円~ |
しかし、PHEVの航続距離大幅増やArene搭載による将来的な価値向上などを考慮すれば、十分に競争力のある価格設定と言えるかもしれません。
ボディサイズとユーティリティの進化
新型RAV4のボディサイズは、現行モデルとほぼ同じサイズを維持しています。日本の道路事情でも扱いやすいサイズ感をキープしつつ、デザインの力でより大きく、存在感のあるスタイリングを実現しています。驚くべきことに、ボディサイズはほぼ同じでありながら、ラゲッジ容量は現行モデル比で16L広い749Lを確保しました。
新型RAV4現行モデル比較|買うべきか待つべきか

新型の登場で気になるのが、現行モデルやライバル車との関係性です。
現行モデルとの比較:待つべきか、今買うべきか?
比較項目 | 新型RAV4(6代目) | 現行RAV4(5代目) |
---|---|---|
デザイン | ハンマーヘッド採用、3つのスタイル | 多角形基調のタフなデザイン |
パワートレイン | HEV / PHEV のみ | ガソリン / HEV / PHEV |
PHEV航続距離 | 150km(目標値) | 95km |
ソフトウェア | Arene搭載(OTA対応) | 従来型システム |
インテリア | 12.3インチメーター、大型ディスプレイ | 7インチメーター、8/9インチディスプレイ |
価格 | 大幅アップ予想(約420万円~) | 比較的安価(約350万円~) |
主要ライバル車との比較
新型RAV4は、多くの強力なライバルがひしめく激戦区に投入されます。トヨタ ハリアーとは兄弟車関係にありプラットフォームを共有するが、ハリアーはより上質さや乗り心地を重視。新型RAV4は「ADVENTURE」や「GR SPORT」の設定で、よりアクティブなキャラクターを明確にしています。
- マツダ CX-60:縦置きエンジン+後輪駆動ベースという独自のプラットフォーム
- 三菱 アウトランダーPHEV:PHEV SUVのパイオニア、3列シート仕様も選択可能
- 日産 エクストレイル:第2世代e-POWERと電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」



よくある質問 FAQ
- 新型RAV4の正式な発売日はいつですか?
-
トヨタの公式発表は「2025年度内」(2026年3月末まで)です。具体的な日付はまだ公表されていませんが、2025年末から2026年初頭が有力視されています。
- 新型RAV4の価格はいくらくらいになりますか?
-
正式な価格は未発表ですが、HEVモデルが約420万円から、PHEVモデルが約600万円台からになると予想されています。現行モデルより大幅な値上がりが見込まれます。
- ガソリンエンジン車はなくなってしまうのですか?
-
はい。新型RAV4では純ガソリンエンジンモデルは廃止され、ハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)のみのラインナップとなります。
- PHEVモデルのEV航続距離はどれくらいですか?
-
開発目標値として、従来の95kmから大幅に伸びた150kmと発表されています。
- トヨタ初採用の「Arene(アリーン)」とは何ですか?
-
車の機能を追加・更新できるソフトウェアの基盤(プラットフォーム)です。これにより、購入後もOTA(無線通信)で車が進化し続ける「ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)」が実現します。
結論:新型RAV4は次世代SUVの新たなベンチマーク

6代目となる新型RAV4は、単なるモデルチェンジに留まらない、まさに「革命」と呼ぶにふさわしい進化を遂げました。
精悍な「ハンマーヘッド」デザイン、ガソリン車を廃止しPHEVを核に据えた電動パワートレイン、そして「Arene」がもたらす「進化するクルマ」という新たな価値。そのすべてが、これからのSUVの在り方を示す新たなベンチマークとなることは間違いありません。
価格の上昇は避けられませんが、それを補って余りある未来的な価値と性能が詰め込まれています。アクティブなライフスタイルを送るすべての人にとって、新型RAV4は最高の冒険のパートナーとなるでしょう。正式な発表と発売が、今から待ちきれません。
