メルセデスAMGが開発中の新型ハイパーEVは、現行「AMG GT 4ドアクーペ」の後継となるブランド初の専用設計EVです。コードネーム「C590」、通称「GT4 EV」と呼ばれ、新開発の「AMG.EA」プラットフォームを採用。最大1,341馬力の3モーターAWDを搭載し、0-100km/h加速は2秒台前半、最高速は350km/h超と噂されます。5分で400km走行可能な超急速充電にも対応。2025年内に正式発表、2026年発売が有力です。
この記事では、現在までに判明している噂や予想、そして確定情報を徹底的に網羅し、メルセデスAMGが送り出す未来の怪物、新型ハイパーEVのすべてを解き明かしていきます。
メルセデスAMG新型ハイパーEV、全貌解明！
メルセデスAMGが、その歴史の新たな章を開く一台を準備しています。それは、単なるEVではありません。ブランドの威信をかけ、パフォーマンスの未来を再定義する「ハイパーEV」です。現行の「AMG GT 4ドアクーペ」の実質的な後継モデルと目され、コードネーム「C590」、通称「GT4 EV」や「GT EV」として知られるこのモデルは、コンセプトカー「Concept AMG GT XX」でその驚異的な片鱗を見せつけました。
発売日とワールドプレミアはいつ？【2026年発売が有力】
ワールドプレミアは2025年内に行われ、市場への投入は2026年が最も有力視されています。すでにプロトタイプ車両が公道でテストされており、開発は最終段階に入っていると見られます。AMGはこの新型EVを皮切りに、同じプラットフォームを使用した高性能SUVやハイパーカーの展開も計画しており、このモデルは壮大な電動化戦略の幕開けを飾る重要な一台となります。
ワールドプレミアは2025年内、発売は2026年か
多くの情報筋が一致しているのは、ワールドプレミアが2025年内に行われるという予測です。すでにプロトタイプ車両が公道でテストされており、開発は最終段階に入っていると見られます。
そして、市場への投入、つまり発売開始は2026年が最も有力視されています。一部では2027年モデルとして販売されるとの報道もあり、2026年中頃から後半にかけてデリバリーが開始される可能性が高いでしょう。
AMGはこの新型EVを皮切りに、同じプラットフォームを使用した高性能SUV（コードネーム：X591）や、さらにはAMG Oneを超えるハイパーカー（コードネーム：C592）の展開も計画していると噂されており、このモデルはその壮大な電動化戦略の幕開けを飾る重要な一台となります。
メルセデスAMG新型ハイパーEV 価格はいくら？【予想価格は3,000万円超え】
公式な価格は未発表ですが、最大のライバルであるポルシェ・タイカン・ターボGTの価格設定から推測すると、開始価格は23万ドル（約3,500万円）前後となる見込みです。トップグレードではオプション込みで4,000万円に迫る可能性もあり、完全新設計の専用プラットフォームと次世代技術を満載したハイパーEVにふさわしい価格設定になると予想されます。
ライバルの価格から予想するに、スタート価格は23万ドル前後か
公式な価格はもちろんまだ発表されていません。しかし、その驚異的なスペックと、最大のライバルと目されるポルシェ・タイカン・ターボGTの価格設定（米国で約23万ドル）から、新型AMG GT EVの価格を推測することができます。
複数の海外メディアは、開始価格を23万ドル（約3,500万円）前後と予想しています。これはあくまでベースモデルの価格であり、コンセプトカーで示された1,341馬力のトップグレードは、さらに高額になることは間違いありません。オプションを含めると、乗り出し価格は4,000万円に迫る可能性も十分に考えられます。
現行のAMG GT 63 S E PERFORMANCEが米国で約20万ドルからであることを考えても、完全新設計の専用プラットフォームと次世代技術を満載したこのハイパーEVが、それを上回る価格設定になるのは当然と言えるでしょう。
価格予想：ベースモデル3,500万円〜、トップグレード4,000万円超え
メルセデスAMG新型ハイパーEV エクステリアデザイン【コンセプトカーのDNAを受け継ぐ流麗なフォルム】
新型GT EVのデザインは、2022年に公開されたコンセプトカー「Vision AMG」の思想を色濃く受け継ぎ、市販モデルはより現実的で洗練されたプロポーションに調整される見込みです。フロントマスクの最大の特徴は、メルセデスの象徴であるスリーポインテッドスターをモチーフにしたヘッドライトで、サイドから見ると伝統的なスポーツカーのプロポーションを維持しながら、フレームレスドアやポップアップ式のドアハンドルが採用されます。
フロントデザイン：一目でAMGとわかる新しい顔
フロントマスクの最大の特徴は、メルセデスの象徴であるスリーポインテッドスターをモチーフにしたヘッドライトです。これは最近のCLAなどにも採用されている新世代のデザイン言語で、デイタイムランニングライトが星型に点灯します。グリルはEVならではのクローズドタイプですが、冷却や空力性能に応じて開閉するアクティブシャッターを備えています。
サイドビュー：伝統と革新の融合
サイドから見ると、エンジン搭載車のような長いボンネットと後方に配置されたキャビン（アクスル・トゥ・ダッシュ比）が特徴的で、伝統的なスポーツカーのプロポーションを維持しています。一方で、フレームレスドアやポップアップ式のフラッシュドアハンドルが採用され、空力的に洗練された未来的な印象を与えます。
リアデザイン：最もミステリアスで大胆な挑戦
リアセクションは、この車のデザインで最も議論を呼ぶ部分かもしれません。コンセプトカー「GT XX」で示されたように、市販モデルにはリアウィンドウが存在しない可能性が高いと報じられています。後方視界はカメラとデジタルミラーで確保する、まさに未来のスタイルです。
テールライトは、AMGのV8モデルの4本出しマフラーを彷彿とさせる片側3つ、合計6つの円形LEDが採用される見込みです。これは非常にユニークで、後続車に強烈な印象を与えるでしょう。また、高速走行時に自動で展開するアクティブリアスポイラーも装備されます。
- スリーポインテッドスター型ヘッドライト
- アクティブシャッター付きクローズドグリル
- フレームレスドア＆フラッシュドアハンドル
- リアウィンドウレスデザイン
- 6つの円形LEDテールライト
- アクティブリアスポイラー
メルセデスAMG新型ハイパーEV インテリアデザイン【ドライバー中心のミニマルな空間】
インテリアは、エクステリア同様、未来的かつドライバー中心の設計思想が貫かれています。ドライバーの目の前には10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、中央に14インチの大型インフォテインメント・タッチスクリーンが配置され、現行のEQシリーズに見られるようなハイパースクリーンではなく、よりスポーティでミニマルなレイアウトが採用される見込みです。
コックピット スポーティでミニマルなレイアウトが採用
ドライバーの目の前には、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、中央に14インチの大型インフォテインメント・タッチスクリーンが配置されます。現行のEQシリーズに見られるような、ダッシュボード全面を覆う「ハイパースクリーン」ではなく、よりスポーティでミニマルなレイアウトが採用されるようです。ステアリングホイールは、AMG ONEハイパーカーからインスピレーションを得た、角張ったデザインになる可能性があります。
サステナブル素材の採用 合成皮革「LABFIBER」
AMGは環境への配慮も忘れていません。コンセプトカーでは、GT3レーシングカーの使用済みタイヤをリサイクルして作られた合成皮革「LABFIBER」などが使用されており、市販モデルでもこうしたサステナブルな素材がオプションとして選択できる可能性があります。
パワートレインとスペック【異次元のパフォーマンス】
このハイパーEVの心臓部は、まさに技術の結晶です。合計3基の電気モーター（フロントに1基、リアに2基）が搭載され、AWD（全輪駆動）システム「AMG Performance 4MATIC+」を構成します。特筆すべきは、これらのモーターが英国の専門企業YASAが開発した「アキシャル・フラックスモーター」である点で、最高出力は1,341馬力、0-100km/h加速は2秒台前半、最高速度は350km/h超という異次元のスペックを実現しています。
パワートレイン：YASA製アキシャル・フラックスモーター
パワーユニットには、合計3基の電気モーター（フロントに1基、リアに2基）が搭載され、AWD（全輪駆動）システム「AMG Performance 4MATIC+」を構成します。
特筆すべきは、これらのモーターが英国の専門企業YASA（ヤサ）が開発した「アキシャル・フラックス（軸流）モーター」である点です。これは、一般的なEVで使われるラジアル・フラックスモーターに比べ、圧倒的に小型・軽量でありながら、極めて高い出力密度を誇ります。この技術の採用が、1000馬力超えという驚異的なパワーと、運動性能に寄与する軽量化を両立させる鍵となっています。
メルセデスAMG新型ハイパーEV 最高出力と加速性能
複数の情報源が、合計出力は1000馬力（ps）を優に超えると報じています。コンセプトカー「GT XX」で示されたスペックは、なんと1,341馬力（1,000kW）。これが市販モデルのトップグレードの数値になる可能性があります。0-100km/h加速の公式発表はありませんが、2.0秒台前半、あるいは2秒を切る可能性も噂されています。最高速度は350km/h（223mph）を超えるとされています。
また、よりマイルドな（と言っても常識外れですが）945馬力程度のバージョンも開発中との噂もあり、複数のグレードが展開されるかもしれません。
| スペック項目 | 予想値 | 典拠 |
|---|---|---|
| 最高出力 | 1,000ps 〜 1,341hp | Concept GT XX |
| モーター | 3基（フロントx1, リアx2） | YASA製アキシャル・フラックス |
| 駆動方式 | AWD (AMG Performance 4MATIC+) | 公式発表 |
| 0-100km/h加速 | 2.0秒台前半（予想） | 海外メディア |
| 最高速度 | 350km/h 超 | 業界関係者 |
バッテリー、航続距離、充電性能【常識を覆す充電スピード】
パフォーマンスだけでなく、実用性を左右するバッテリーと充電技術も革新的です。F1のハイブリッド技術からインスピレーションを得た高性能バッテリーが搭載され、バッテリー容量は100kWhを超えると予想されています。満充電時の航続距離は約700-724km、そして最大の革新点である5分間の充電で最大400km分の航続距離を回復できる超急速充電技術は、EVの利便性を劇的に向上させるゲームチェンジャーとなり得ます。
バッテリー技術
バッテリーはF1のハイブリッド技術からインスピレーションを得た高性能バッテリーが搭載されます。エネルギー密度を高めた新しい円筒形セルを3,000個以上使用し、バッテリー容量は100kWhを超えると予想されています。各セルを直接冷却するシステムにより、サーキット走行のような高負荷が続いても性能が低下しにくい、持続的なパフォーマンスを実現します。
航続距離
満充電時の航続距離は、欧州のWLTPサイクルで約700km〜724km（約450マイル）と予想されており、ハイパフォーマンスと十分な実用性を両立します。
充電性能：5分で400km
この車の最大の革新点の一つが、充電性能です。800Vの高電圧アーキテクチャを採用し、最大850kWという驚異的な出力でのDC急速充電に対応する能力を持つとされています。
これにより、わずか5分間の充電で最大400km（248マイル）分の航続距離を回復できるとAMGは主張しています。これはガソリン車の給油時間に匹敵するスピードであり、EVの利便性を劇的に向上させるゲームチェンジャーとなり得る技術です。もちろん、この性能を発揮するには対応する超高出力充電器が必要となりますが、メルセデス・ベンツは充電インフラの整備も進めています。
- F1技術由来の高性能バッテリー（100kWh超）
- 航続距離：約700-724km（WLTP）
- 800V高電圧アーキテクチャ
- 最大850kW超急速充電対応
- 5分充電で400km走行可能
新プラットフォームと先進技術【AMG.EAが未来を拓く】
このハイパーEVは、メルセデスAMGが未来の高性能EVのために完全専用設計した新しい基盤「AMG.EA（AMG Electric Architecture）」プラットフォームを採用する最初のモデルです。空気抵抗係数Cd値0.198という衝撃的な数値を達成し、V8サウンドの再現や疑似シフトなど、EVが失いがちな官能的な運転体験を重視した設計となっています。将来的にはSUVやハイパーカーなど、他のAMG製EVにも展開されていく予定です。
AMG.EAプラットフォームとは？
これは、メルセデス・ベンツの他のEV（EQシリーズ）が使用するプラットフォームとは一線を画す、パフォーマンスに完全特化した専用設計のアーキテクチャです。前述のアキシャル・フラックスモーターや高性能バッテリー、800Vシステムなどを統合し、究極のドライビングダイナミクスを実現するために作られました。このプラットフォームは将来的に、SUVやハイパーカーなど、他のAMG製EVにも展開されていきます。
エアロダイナミクス：Cd値0.198の衝撃
デザインのセクションでも触れましたが、この車は空力性能が極限まで追求されています。コンセプトカー「GT XX」が達成した空気抵抗係数（Cd値）は、わずか0.198。これは、現在市販されているどの車よりも優れた数値であり、高速安定性、航続距離、効率のすべてに貢献します。アクティブシャッター付きグリル、フラッシュドアハンドル、リアウィンドウレスデザイン、アクティブリアスポイラーなど、ボディのあらゆる部分が空気を味方につけるために設計されています。
官能性能：V8サウンドと疑似シフト
AMGは、EVが失いがちな「官能的な運転体験」を非常に重視しています。そのため、この新型EVには、従来のAMGファンを納得させるための様々な演出が盛り込まれています。
- AMGサウンドエクスペリエンス: 車外スピーカー（ヘッドライト内部にも内蔵）から、AMG伝統のV8エンジンサウンドをシミュレートした音を発生させます。
- 疑似シフトと振動: アクセル操作に応じて、あたかもギアが変速するかのような疑似的なシフトショックや、エンジン回転が上がっていくような振動をシートから発生させます。
これにより、静かで滑らかなEVのメリットを享受しつつも、ドライバーは内燃機関のスポーツカーを運転しているかのような高揚感とフィードバックを得ることができるのです。
メルセデスAMG新型ハイパーEV ライバル車との比較
メルセデスAMG GT EVの登場は、ハイパフォーマンスEVセダン市場の勢力図を大きく塗り替える可能性があります。最大のライバルは、このセグメントのベンチマークであるポルシェ・タイカンです。表を見ると、AMG GT EVは最高出力においてライバルを圧倒するポテンシャルを秘めており、特に5分で400kmという充電性能は現時点で他のどのライバルも達成できていない圧倒的なアドバンテージとなっています。
| モデル名 | 最高出力 | 0-100km/h | 最高速度 | 駆動方式 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| メルセデスAMG GT EV (予想) | 1,341 hp | ~2.0秒 | 350km/h超 | AWD (3モーター) | YASA製モーター、5分で400km充電 |
| ポルシェ タイカン Turbo GT | 1,034 ps | 2.2秒 | 305km/h | AWD (2モーター) | ニュル最速EVセダン、サーキット性能 |
| Lucid Air Sapphire | 1,234 hp | 2.0秒 | 330km/h | AWD (3モーター) | 驚異的な加速力、ラグジュアリー性 |
| Tesla Model S Plaid | 1,020 hp | 2.1秒 | 322km/h | AWD (3モーター) | 直線加速番長、先進的なソフトウェア |
| Lotus Emeya | 918 ps | 2.78秒 | 256km/h | AWD (2モーター) | ロータスらしいハンドリング、空力デザイン |
| Audi RS e-tron GT | 646 ps | 3.3秒 | 250km/h | AWD (2モーター) | スタイリッシュなデザイン、日常との両立 |
比較からの考察
表を見ると、AMG GT EVは最高出力においてライバルを圧倒するポテンシャルを秘めていることがわかります。特に、サーキット性能で名を馳せるポルシェ・タイカン・ターボGTをも上回るスペックは衝撃的です。
また、Lucid AirやTesla Model S Plaidといった米国の新興勢力が誇る直線加速性能に匹敵、あるいは凌駕する可能性も示唆されています。さらに、5分で400kmという充電性能は、現時点で他のどのライバルも達成できていない圧倒的なアドバンテージです。
AMGは単なるスペック競争だけでなく、V8サウンドの再現など「運転の楽しさ」という付加価値で差別化を図ろうとしており、総合的な魅力でこの激戦区の頂点を狙っていると言えるでしょう。
まとめ：EVの新時代を切り拓く革命的なハイパーカー
メルセデスAMGの新型ハイパーEVは、単なる「ガソリン車の電動版」を超越した、まったく新しいカテゴリーのスーパーカーです。1,341馬力という圧倒的なパワー、5分で400km充電という革新的な充電技術、そしてV8サウンドの再現による官能性など、あらゆる面でEVの常識を覆すスペックを備えています。
2025年のワールドプレミア、そして2026年の市場投入が待ち遠しい、まさに次世代ハイパーカーの完成形と言えるでしょう。価格は3,000万円を超える高額なモデルとなりますが、その革新性と技術力を考えれば、決して高くない投資と言えるかもしれません。
【まとめ】メルセデスAMG新型ハイパーEV：1,341馬力、5分充電、2026年発売予定の次世代モンスター
このハイパーEVの登場により、ポルシェ・タイカンやLucid Air、Tesla Model S Plaidといったライバルとの競争は新たな次元に突入します。AMGが築き上げてきた「Official Fastest EV」の称号を、この新型モデルが手にする日は近いかもしれません。
メルセデスAMG新型ハイパーEVに関するよくある質問（FAQ）
参考サイト
- CONCEPT AMG GT XX 特設ページ (US): https://www.mbusa.com/en/amg-ea
- Mercedes-AMG 公式サイト: https://www.mercedes-amg.com/
- Mercedes-AMG ONE (F1技術の源流): https://www.mercedes-amg.com/en/vehicles/mercedes-amg-one.html
- Car and Driver: https://www.caranddriver.com/mercedes-amg/gt-ev
- Carscoops: https://www.carscoops.com/2025/07/amgs-new-electric-hyper-sedan-wants-to-silence-the-competition-with-over-1300-explosive-horses/
