新型プリウスの維持費とは、自動車税・自賠責・燃料費など保有中にかかり続ける費用のことで、金額を確定できる項目だけを積むと年80,930〜110,878円になります(年10,000km・2026年9月時点)。
この記事では、出典と時点が示せる項目にだけ金額を置きました。自動車重量税はトヨタ公式のグレード別優遇額一覧で全10型式が免税と確認できたので0円で計上。自賠責37か月、任意保険、195/50R19の交換価格は確定できていないため、金額を置かずに限界として明記しています。そのうえで5年総額を計算すると、CEV補助金850,000円が効くプラグインハイブリッドGが、ハイブリッドGより375,320円安くなりました。
この記事のポイント
- 年80,930〜110,878円が土台
- 重量税は全型式が免税で0円
- 17インチで年6,228円安い
- 5年総額でPHEV Gが2位
- 19インチのタイヤ代は未取得
公開日:2026年9月29日 / 最終更新日:2026年10月2日
新型プリウスの維持費は年間いくら?確定分で80,930〜110,878円

年10,000kmを走る前提で、金額を確定できる3項目(自動車税・自賠責の年割り・燃料費または電気代)を積み上げると、最も安いプラグインハイブリッド17インチの全EV走行で年80,930円、最も高いプラグインハイブリッド19インチの全HV走行で年110,878円になります。差は29,948円。ここに重量税と任意保険が乗るという構造です。
金額を置ける3項目と、置けない5項目を先に切り分ける
維持費の記事でいちばん危ういのは、根拠のない数字を平気で並べてしまうこと。そこで最初に、当サイトが2026年9月29日時点で何を確定できて何を確定できていないのかを表にしました。金額を置けたのは自動車税・自賠責・燃料費/電気代・自動車重量税(免税で0円)の4項目で、任意保険料を含む4項目は金額を置いていません。
| 項目 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 自動車税(旧・種別割) | 年36,000円で計上 | 1,500cc超2,000cc以下の区分 |
| 自賠責保険料 | 24か月18,560円を年割り | 2026年11月1日以降始期の改定後料率 |
| 燃料費・電気代 | 距離別に計上 | WLTC燃費と交流電力量消費率から算出 |
| 環境性能割 | 0円 | 2026年3月31日で廃止 |
| 自動車重量税 | 0円で計上 | トヨタ公式の一覧で全10型式が100%減税 |
| 自賠責37か月(新車) | 金額を置かない | 改定後の額を確認できていない |
| 任意保険料 | 金額を置かない | 年齢・等級・車両保険で変わる |
| 車検基本料・消耗品 | 金額を置かない | 店舗ごとに価格が異なる |
| 195/50R19の交換タイヤ | 金額を置かない | 実勢価格を取得できていない |
表のとおり、置けない項目もまだ4つ残っています。逆に自動車重量税は0円で確定したので、これを数万円として積んでいる試算を見かけたら根拠を確かめてください。免税の根拠と、2027年5月1日に基準が引き上がるという期限は、後半のH2でくわしく書きました。

置けない項目を空欄のまま渡すほうが、読者の判断材料としては使えます
パワートレーン別×走行距離別の年間維持費
計算式は「36,000円 + 9,280円 + 年間燃料費(または電気代)」。自賠責は24か月18,560円を2で割った9,280円としています。固定費の合計は年45,280円で、ここに走り方ぶんが乗るという構造です(すべて当方算出・1円未満は四捨五入)。
| 仕様 | 年5,000km | 年10,000km | 年15,000km |
|---|---|---|---|
| 1.8L 2WD(X/U) | 71,354円 | 97,397円 | 123,455円 |
| 1.8L E-Four(X/U) | 72,951円 | 100,622円 | 128,293円 |
| 2.0L 2WD・19インチ | 75,192円 | 105,104円 | 135,016円 |
| 2.0L 2WD・17インチ | 72,078円 | 98,876円 | 125,674円 |
| 2.0L E-Four・19インチ | 76,978円 | 108,676円 | 140,373円 |
| PHEV 19インチ・全EV走行 | 66,670円 | 88,060円 | 109,450円 |
| PHEV 17インチ・全EV走行 | 63,105円 | 80,930円 | 98,755円 |
| PHEV 19インチ・全HV走行 | 78,079円 | 110,878円 | 143,678円 |
表の結論はシンプルで、年10,000kmの条件では、車両価格が最も高いプラグインハイブリッドが維持費では最も安くなります。ただしそれは自宅で充電できる場合の話。同じ車を一度も充電せずHV走行だけで使うと、逆に最も高い110,878円になります。同じ車で29,948円ひらく——この振れ幅の大きさこそ、プラグインハイブリッド最大の特徴でしょう。
上限と下限の29,948円は、ほぼ全部が「走り方」で決まっている
差額の中身を分解します。年10,000kmの上限110,878円と下限80,930円の差29,948円は、税と自賠責が全仕様共通のため、100%が燃料費と電気代の差です。固定費45,280円の部分では1円も差がつきません。
- 固定費45,280円は全仕様共通
- 差がつくのは燃料・電気だけ
- 走行距離が伸びれば差も拡大
だから維持費を下げたいなら、手を入れる先は最初から決まっています。グレードを落とすことではなく、燃費の良い仕様を選ぶこと、そして充電できる環境を作ること。年15,000km走る人なら差は44,923円まで広がり、5年で224,615円。走行距離が多い人ほど、この選択の重さが増します。燃費そのものの内訳は新型プリウスの燃費|実燃費とリッター何キロかをタイヤ径別に検証で整理しました。

内訳を1項目ずつ|出典と時点をつけて確認する

ここからは金額を置いた項目の根拠を1つずつ示します。自動車税は年36,000円、自賠責は2026年11月1日以降に始まる契約から24か月18,560円へ改定、環境性能割は廃止済みで0円。燃料はレギュラー169.9円/L、電気は31円/kWhで計算しています。
自動車税は年36,000円|1,797ccと1,986ccで同じ区分に入る
プリウスの排気量は1.8Lが1,797cc、2.0Lが1,986cc。どちらも自動車税(旧・種別割)は1,500cc超2,000cc以下の区分で、2019年10月1日以降に新規登録した自家用乗用車なら年36,000円です。1.8Lを選んでも2.0Lを選んでも、この項目では1円も変わりません。
裏づけも取れました。トヨタ公式のグレード別優遇額一覧は、プラグインハイブリッドのグリーン化特例について「支払い税額は、減税なしの場合約36,000円。減税ありの場合約9,000円」と注記しています。減税なしの額が36,000円と公式に書かれている以上、区分の判定は確定と見てよいでしょう。逆に言えば、プラグインハイブリッドのG・Zだけは登録翌年度の1回に限り自動車税が約9,000円まで下がり、その年だけ約27,000円安くなります(概ね75%軽減)。
本記事の年間維持費は毎年かかる額として36,000円で通しているので、プラグインハイブリッドの2年目だけはこの表より約27,000円低くなる、と読み替えてください。ちなみに2026年4月から名称が変わっているため、当サイトでは「自動車税(旧・種別割)」と表記しています。
自賠責は2026年11月1日から改定|24か月18,560円、37か月は未確認
自賠責保険料は、いま契約するタイミングによって額が変わる項目です。損害保険料率算出機構が金融庁長官に届け出た基準料率の変更によると、平均6.2%の引き上げ。自家用乗用自動車は24か月が17,650円から18,560円へ、36か月が23,690円から24,690円へ改定されます(2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から)。
ここで注意が必要なのが、新車購入時に加入する37か月契約です。37か月の改定後の額は、当方が確認できた資料の範囲に記載がなく、確定できていません。そのため本記事の年間維持費では、継続車検で使う24か月の額を年割りしています。千葉トヨペット公式が掲示する納期予定(注文から納車まで)は2.0Lハイブリッドでも2026年12月以降(2026年9月27日現在)なので、いま注文すると改定後の料率で契約する可能性が高い。見積書の自賠責の行が改定前の額のままなら、その点を担当者に確認してみてください。乗り出し価格の組み立ては新型プリウスの見積もり・乗り出し価格|オプション込み総額と月々の目安で分解しています。

環境性能割は0円|2026年3月31日で廃止されている
初期費用の話ですが、維持費の計算にも効くので触れておきましょう。トヨタ公式のエコカー減税・環境性能割の解説に「環境性能割は令和8年3月31日をもって廃止となります」と明記されています。2026年4月1日以降に新規登録するプリウスに、環境性能割はかかりません。
2025年以前に書かれた維持費記事や見積もり例には、この税金が含まれたままのものがあります。そうした記事と総額を比べると、存在しない税金のぶんだけ数字がずれる。グリーン化特例のほうは制度が残っており、対象はEV・FCV・プラグインハイブリッド・天然ガス車のみ。つまりプリウスではプラグインハイブリッドのG/Zだけが該当し、ハイブリッドのX・U・G・Zは対象外です。適用は新規登録の翌年度分1回限りという点も押さえておきたいところ。
燃料費と電気代|169.9円/Lと31円/kWhという前提
変動費の単価も出典つきで置きます。ガソリンは政府の燃料油価格定額引下げ資料が示す全国平均で、レギュラーガソリン全国平均169.9円/L(2026年9月14日調査)。電気は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価で31円/kWh(税込・令和4年7月22日改定)です。
| 仕様 | 燃費/電費 | 計算式(年10,000km) | 年額 |
|---|---|---|---|
| 1.8L 2WD | 32.6km/L | 10,000 ÷ 32.6 × 169.9 | 約52,117円 |
| 2.0L 2WD・19インチ | 28.4km/L | 10,000 ÷ 28.4 × 169.9 | 約59,824円 |
| 2.0L 2WD・17インチ | 31.7km/L | 10,000 ÷ 31.7 × 169.9 | 約53,596円 |
| 2.0L E-Four・19インチ | 26.8km/L | 10,000 ÷ 26.8 × 169.9 | 約63,396円 |
| PHEV 19インチ・全EV | 138Wh/km | 10,000 × 0.138 × 31 | 約42,780円 |
| PHEV 17インチ・全EV | 115Wh/km | 10,000 × 0.115 × 31 | 約35,650円 |
燃費と交流電力量消費率はトヨタ公式の主要諸元表・装備一覧PDF(’26年7月現在)の値を使いました。28.4km/L(2.0Lハイブリッド2WD・19インチ)に対して31.7km/L(2.0Lハイブリッド2WD・17インチ)、プラグインハイブリッドは交流電力量消費率138Wh/km(19インチ)と115Wh/km(17インチ)。表で押さえたいのは、2.0Lの19インチと17インチで年6,228円ちがうという点です。195/60R17タイヤ&17×6½Jスチールホイールはメーカーオプションで−112,200円(税抜−102,000円)。燃料費で年6,228円安くなり、車両価格も112,200円安くなる。維持費の記事でここに触れないわけにはいきません。なお交流電力量消費率は充電ロスを含む定義なので、電気代の試算にそのまま使えます。

単価を書かない維持費記事は、正直あまり信用しないほうがいいと思います
税金はいくら?自動車重量税は全10型式が免税だった

プリウスの維持費で最も情報が錯綜しているのが自動車重量税です。「ハイブリッドだから免税」という説明は、制度の建て付け上そのままでは成り立ちません。ただしトヨタ公式のグレード別優遇額一覧を開くと、プリウスは全10型式にエコカー減税(100%)と表示され、支払額は0円と注記されていました。結論は免税。根拠は「ハイブリッドだから」ではなく、公式が型式ごとに数字を出しているからです。
免税の条件は105%達成|100%では75%軽減にとどまる
まず制度側を確認します。国税庁の自動車重量税エコカー減税の資料(令和8年4月改訂)によると、乗用車の軽減区分は4段階。2030年度燃費基準105%達成で免税、100%達成で75%軽減、95%達成で50%軽減、80%達成で25%軽減です(いずれも2020年度基準達成と平成30年排出ガス基準50%低減が前提)。
| 2030年度燃費基準 | 自動車重量税の軽減 |
|---|---|
| 105%達成 | 免税(100%減) |
| 100%達成 | 75%軽減 |
| 95%達成 | 50%軽減 |
| 80%達成 | 25%軽減 |
適用期間にも注意が必要です。日本自動車工業会の解説には「乗用車の場合、軽減対象となる排出ガス基準・燃費基準等は、2027年5月1日に引き上げとなります」とあります。つまり現行の基準で登録できるのは2027年4月30日までで、その後は同じ車でも区分が下がる可能性がある。トヨタ公式の工場出荷目処はハイブリッドで2〜3ヵ月程度なので射程内ですが、プラグインハイブリッドは販売店によって納期予定が2027年4月以降という掲示もあり、ぎりぎりの位置です。
公式一覧は全型式が100%減税|HEV約22,500円・PHEV約30,000円
肝心の達成率そのものは、公式諸元表PDFにも環境仕様PDFにも記載がありません。ところが優遇額の側は公表されていました。トヨタ公式 プリウスの減税・補助金ページ(グレード別優遇額一覧)には、X・U・G・Z・プラグインハイブリッドG/Zの全10型式についてエコカー減税(100%)/減税額はハイブリッド約22,500円・プラグインハイブリッド約30,000円/減税ありの場合0円と表示されます(2026年9月29日再確認)。達成率が非公表でも、支払額が0円であることは公式に確定しているわけです。
金額の筋も通ります。車両重量から見ると、ハイブリッドは自動車重量税の1.0t超1.5t以下区分、プラグインハイブリッドは1.5t超2.0t以下区分(ハイブリッドZ 1,420kg/プラグインハイブリッドZ 1,570kg)。それぞれのエコカー本則税率3年分が22,500円と30,000円なので、公式の減税額とぴったり一致しました(当方検算)。三重トヨタ自動車のエコカー減税の案内(2026年5月現在)も同じ額を掲げており、メーカー公式・販売店・制度側の計算という3系統が揃った形です。

達成率が非公表でも、優遇額の一覧を見れば答えは出ていました
それでも自分の1台で確かめる|免税には期限がある
ここで手を止めないでください。この免税は2026年5月1日から2027年4月30日までの新車新規登録が対象で、基準は2027年5月1日に引き上げられます。同じ車でも登録が遅れれば区分が変わりうる、ということ。ハイブリッドなら公式の工場出荷目処(2〜3ヵ月程度)から見て射程内ですが、プラグインハイブリッドは登録月しだいなので、契約前にトヨタ公式 プリウスの減税・補助金ページ(グレード別優遇額一覧)で自分が選ぶグレードと駆動方式を指定して表示させておくのが確実です。
- 公式のグレード別優遇額一覧を開く
- 自分のグレードと駆動を選ぶ
- 重量税0円が見積書と合うか確認
見積書を受け取ったら、この公式ページの数字と1円単位で突き合わせてください。販売店の見積もりは基本的に正確ですが、記事側の一般論を鵜呑みにして「免税のはずなのに」と混乱するケースは避けられます。ここは自分の1台について確認するしかない項目です。
5年総額で並べ替える|補助金850,000円でプラグインハイブリッドGが2位に浮上

維持費は単独で見ても意思決定に使えません。車両価格と合算した5年総額に置き換えると、順位が入れ替わります。CEV補助金850,000円を織り込んだプラグインハイブリッドGは5年総額3,474,400円で、ハイブリッドGの19インチ(3,849,720円)を375,320円下回りました。最安はX 2WDの3,283,185円です。
維持費だけの5年総額は404,650〜554,390円
先に維持費だけを5年ぶん積みます。年額を単純に5倍したもので、税制改正や燃料価格の変動は織り込んでいません。年10,000kmなら、プラグインハイブリッド17インチの全EV走行が404,650円で最安、プラグインハイブリッド19インチの全HV走行が554,390円で最高です(当方算出)。
| 仕様 | 年額(10,000km) | 5年の維持費 |
|---|---|---|
| PHEV 17インチ・全EV走行 | 80,930円 | 404,650円 |
| PHEV 19インチ・全EV走行 | 88,060円 | 440,300円 |
| 1.8L 2WD(X/U) | 97,397円 | 486,985円 |
| 2.0L 2WD・17インチ | 98,876円 | 494,380円 |
| 2.0L 2WD・19インチ | 105,104円 | 525,520円 |
| 2.0L E-Four・19インチ | 108,676円 | 543,380円 |
| PHEV 19インチ・全HV走行 | 110,878円 | 554,390円 |
表を見ると、同じプラグインハイブリッドが最安と最高の両方に登場します。充電できるかどうかで、5年149,740円ぶん結論が反転する。これは他のパワートレーンには起きない現象です。ハイブリッド同士なら5年の差は最大56,395円(1.8L 2WDと2.0L E-Four 19インチ)にとどまります。
車両価格+5年維持費で並べる|補助金を入れた実質額で
ここからが本題です。車両価格に5年ぶんの維持費を足し、プラグインハイブリッドにはCEV補助金850,000円を差し引いた実質価格を使います。プラグインハイブリッドZの実質価格は3,795,300円、プラグインハイブリッドGの実質価格は3,034,100円(次世代自動車振興センターの銘柄ごとの補助金交付額/令和8年4月1日以降の登録分・型式6LA-MXWH61)。
| 構成 | 車両価格(補助金後) | 5年の維持費 | 5年総額 |
|---|---|---|---|
| X 1.8L 2WD | 2,796,200円 | 486,985円 | 3,283,185円 |
| プラグインハイブリッドG(全EV走行) | 3,034,100円 | 440,300円 | 3,474,400円 |
| G 2.0L 2WD・17インチ | 3,212,000円 | 494,380円 | 3,706,380円 |
| G 2.0L 2WD・19インチ | 3,324,200円 | 525,520円 | 3,849,720円 |
| プラグインハイブリッドZ(全EV走行) | 3,795,300円 | 440,300円 | 4,235,600円 |
| Z 2.0L 2WD・17インチ | 3,886,300円 | 494,380円 | 4,380,680円 |
| Z 2.0L 2WD・19インチ | 3,998,500円 | 525,520円 | 4,524,020円 |
表の結論はこうです。カタログ価格では上から2番目に高いプラグインハイブリッドGが、5年総額ではX 2WDに次ぐ2位に浮上します。ハイブリッドGの19インチとの差は375,320円。プラグインハイブリッドZとハイブリッドZ 2WDの19インチでも288,420円の差がつきます。しかも一度も充電せずHV走行だけで使った場合でも、プラグインハイブリッドZは4,349,690円で、ハイブリッドZの19インチより174,330円安い計算になりました。グレードごとの装備差は新型プリウスのグレード比較|おすすめとGグレードで十分かを検証で確認できます。


補助金と5年維持費を足すと、カタログ価格の順位はあっさり崩れます
保有義務4年という条件|5年計画なら成立し、途中売却なら崩れる
この計算には無視できない条件が付きます。次世代自動車振興センターの案内に「補助金を受けた車両は、原則として4年または3年の保有が義務付けられます」とあり、個人購入のプリウスは保有義務期間が4年です。やむを得ず期間内に処分する場合は、事前の手続きと補助金の返納が必要になります。
つまり本記事の5年総額は、5年間手放さないという前提とセットです。3年で乗り換える予定なら850,000円は手元に残らず、この順位表は成立しません。加えて申請は車両登録後1か月以内で、次世代自動車振興センターは受付終了見込みを2026年12月上旬〜下旬目処と公表しています。プラグインハイブリッドの工場出荷目処は4〜5ヵ月程度なので、いま注文すると補助金なしの計算になる可能性もある。買い替えサイクルが4年未満の方には、ハイブリッド側を勧めます。
金額を置かなかった項目|タイヤ・車検・任意保険の扱い方

ここまでの数字に含めていない費用を、隠さずに並べます。195/50R19の交換タイヤ価格、車検の基本料、任意保険料、消耗品費の4つです。どれも一律の目安を出せる性質のものではなく、当方が承認できる出典を持っていません。代わりに、自分で見積もるための材料を置きます。
195/50R19の実勢価格は未取得|特殊サイズという指摘は残っている
19インチを選ぶ人にとって、いちばん気になるのがタイヤ代でしょう。195/50R19の交換タイヤ実勢価格を、当方は2026年9月29日時点でも承認できるソースから取得できていません。銘柄・販売店・時期で幅が大きく、単一の目安を置くと誤解を招くためです。
ただしユーザー側の声は残っていました。価格.comのプリウス 2023年モデルのレビューには「安価なアジア産は作っていない特殊サイズだ」「購入時に17インチに変更する事を強くお勧めします」といった投稿が見られます。匿名の個人報告なので金額の根拠にはできませんが、サイズの流通量という論点そのものは検討に値する。17インチの195/60R17なら選択肢が広いという点は、購入前に自分でタイヤ販売サイトの品揃えを見比べれば確認できます。ここは実際に価格を調べてから決めてください。
車検基本料・任意保険・消耗品は一律の目安を出せない
残る3項目も同じ扱いで、任意保険料・車検基本料・消耗品費は一律の目安を出せないというのが当サイトの立場。車検の基本料は工場ごとに設定が違い、任意保険料は年齢・等級・車両保険の有無で数倍変わり、消耗品費は走り方で決まります。「維持費は年◯万円」と一本の数字にまとめる記事は、この3項目にどこかの平均値を当てはめているはずです。
- 車検基本料は工場ごとの見積もりで
- 任意保険は3社の見積もりを取る
- 消耗品は走行距離から逆算する
この記事の年間維持費に、自分で調べた3項目を足せば、あなたの条件での総額になります。土台の45,280円と燃料費は動かない数字なので、上乗せする部分だけを自分で埋めればいい。そういう使い方を想定して作りました。ちなみにプラグインハイブリッドは車両重量が1,560〜1,570kgとハイブリッドより重く、タイヤやブレーキの消耗という観点では不利に働く可能性もあります。ここも実測データを持っていないので、断定はしません。
手放すときの金額まで含めると、維持費の見え方が変わる
最後にもう一つ。5年で保有をやめるなら、そのときの売却額が実質的な負担額を決めます。ただしプリウスの5年残価率について、当方が承認できる公開データはありません。ユーカーパックのリセールバリュー・残価率ランキング(5年経過時・2026年版)国産車トップ30にプリウスは入っていないためです。
数字がないなら、自分の車で確かめるのが早い。買い替えを考えているなら、いま乗っている車の査定額を先に把握しておくと、5年総額の見通しがぐっと具体的になるはずです。MOTA買取りを利用したガチのレビューで、申し込みから金額提示までの流れを実体験として公開しています。

維持費を年数千円削る工夫より、売却先の選択のほうが動く金額は大きい。その構造は新型プリウスの値引き相場|限界額の正体と安く買う4ステップで数字を並べて説明しました。


維持費の節約より、出口の金額を先に押さえるほうが効きます
よくある質問
維持費まわりで多い疑問に、2026年9月29日時点で当サイトが承認できた情報源の範囲だけで答えます。金額を確定できていない項目は、その旨をそのまま書きました。
- 新型プリウスの年間維持費はいくらですか?
-
金額を確定できる項目だけなら年80,930〜110,878円です(年10,000km・2026年9月時点)。内訳は自動車税36,000円、自賠責24か月18,560円を年割りした9,280円、そして燃料費または電気代。自動車重量税は全10型式が免税なので0円です。任意保険料・車検基本料・消耗品費・195/50R19の交換タイヤ価格は確定できていないため、この金額には含めていません。
- プリウスの自動車税はいくらですか?
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年36,000円です。1.8Lが1,797cc、2.0Lが1,986ccで、いずれも自動車税(旧・種別割)の1,500cc超2,000cc以下という同じ区分に入ります(2019年10月1日以降に新規登録した自家用乗用車の場合)。1.8Lと2.0Lで税額は変わりません。なおプラグインハイブリッドはグリーン化特例の対象で、新規登録の翌年度分だけ軽減されます。
- プリウスの自動車重量税は免税になりますか?
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免税です。トヨタ公式のグレード別優遇額一覧では全10型式にエコカー減税(100%)と表示され、減税額はハイブリッド約22,500円・プラグインハイブリッド約30,000円、いずれも「減税ありの場合0円」との注記付き。ただし対象は2027年4月30日までの新車新規登録で、基準は2027年5月1日に引き上げられます。
- 環境性能割はいくらかかりますか?
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0円です。トヨタ公式の解説に「環境性能割は令和8年3月31日をもって廃止となります」と明記されており、2026年4月1日以降に新規登録するプリウスには課税されません。2025年以前に書かれた維持費記事や見積もり例にはこの税金が残っている場合があるため、総額を比べるときは登録時期の前提を揃えてください。
- 自賠責保険料はいくらになりますか?
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2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から改定され、自家用乗用自動車は24か月が17,650円から18,560円へ、36か月が23,690円から24,690円へ上がります(損害保険料率算出機構の届出/平均6.2%引き上げ)。ただし新車購入時に使う37か月契約の改定後の額は、当方が確認できた資料の範囲に記載がなく確定できていません。見積書の数字をそのまま確認してください。
- 17インチにすると維持費はどのくらい下がりますか?
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2.0Lハイブリッド2WDなら年6,228円、5年で31,140円下がります。年10,000km・レギュラー169.9円/Lの前提で、19インチの約59,824円に対し17インチは約53,596円。さらに195/60R17タイヤ&17×6½Jスチールホイールは−112,200円のマイナスオプションなので、車両価格と合わせると5年で143,340円の差になります。
- プラグインハイブリッドは維持費が安いのですか?
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自宅で充電できるなら安くなります。交流電力量消費率138Wh/km・電力量料金31円/kWhで年10,000kmを全EV走行すると約42,780円で、1.8Lハイブリッドの約52,117円を下回る。ただし一度も充電せずHV走行だけで使うと年110,878円となり、全仕様のなかで最も高くなります。同じ車で年29,948円ひらくので、充電環境の有無が判断の分かれ目です。
- CEV補助金850,000円は5年総額にどう効きますか?
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順位が入れ替わります。補助金を差し引くとプラグインハイブリッドGの実質価格は3,034,100円、Zは3,795,300円。5年の維持費を足した総額はプラグインハイブリッドGが3,474,400円で、ハイブリッドG 2WD 19インチの3,849,720円を375,320円下回りました。ただし保有義務期間は4年で、期間内に処分する場合は事前手続きと返納が必要になります。
- 19インチのタイヤ交換はいくらかかりますか?
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金額を提示できません。195/50R19の交換タイヤ実勢価格を、当方は承認できるソースから取得できていないためです。価格.comのレビューには「安価なアジア産は作っていない特殊サイズだ」という投稿があり、サイズの流通量という論点は残ります。ただし匿名の個人報告なので金額の根拠にはできません。購入前にタイヤ販売サイトで195/50R19と195/60R17の品揃えを見比べてみてください。
- 任意保険料の目安はいくらですか?
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一律の目安を出していません。年齢・等級・使用目的・車両保険の有無で数倍変わる費目で、平均値を当てはめると誤差がそのまま総額に乗るためです。この記事の年間維持費(年80,930〜110,878円)に、自分で取った見積もりを足す使い方を想定しました。3社ほど見積もりを取れば、自分の条件での相場はすぐ見えてきます。
- 1.8Lと2.0Lで維持費はどのくらい違いますか?
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年10,000kmなら年7,707円、5年で38,535円です。自動車税は同じ36,000円なので、差は燃料費だけ。1.8L 2WDが年97,397円、2.0L 2WD 19インチが年105,104円という内訳です。ただし2.0Lに17インチを付ければ年98,876円まで下がり、差は年1,479円まで縮まります。
- プリウスの5年後の残価率はどのくらいですか?
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承認できる公開データがありません。ユーカーパックのリセールバリューランキング(5年経過時・2026年版)国産車トップ30にプリウスは入っていないためです。個別の残価率も公表されていません。トップ30に入らなかったという事実は確認できますが、そこから具体的な数値を推定するのは根拠のない計算になります。実際の金額は自分の車で査定を取るのが確実です。
まとめ|新型プリウスの維持費は「充電環境」と「タイヤ径」で決まる

プリウスの年間維持費は、確定できる項目だけで年80,930〜110,878円。差を作っているのは税金ではなく、走らせ方と足元の選択でした。押さえるべき点は4つです。
- 固定費45,280円は全仕様共通
- 17インチで5年143,340円得
- PHEVは充電環境で正反対に
- 重量税は免税、ただし期限つき
冒頭で「根拠のある数字と、根拠のない数字を見分けられる状態になる」とお伝えしました。この記事が金額を置いたのは自動車税・自賠責・燃料費/電気代、そして免税で0円と確定した自動車重量税の4項目。任意保険料など4項目は空欄のままです。空欄が多いことを不便に感じるかもしれません。ただ、埋められない欄を平均値で埋めた総額より、埋まっている欄だけを積んだ総額のほうが自分の条件に足し算しやすいはずです。

空欄のある試算のほうが、自分の数字を足せる分だけ使えます
正直に書くと、集合住宅で充電器を設置できない方にプラグインハイブリッドは向きません。5年総額で2位に来る計算は、自宅充電という前提が崩れた瞬間に成立しなくなるからです。逆に自宅に200V電源を引ける環境があり、4年以上乗る予定があるなら、この車の経済性はカタログ価格から想像するより高い。そこが判断の分岐点になります。
次の一歩は3つ。まずトヨタ公式のプリウス「減税・補助金」ページを開き、自分が選ぶグレードの重量税が0円になっていること、そして登録が2027年4月30日までに収まる見込みかを確認すること。次に自宅の駐車場に200V電源を引けるかを電気工事店に見てもらうこと。そして任意保険の見積もりを3社から取り、この記事の年額に足すこと。買い替えなら、いま乗っている車の査定額も同時に押さえておくと総額の見通しが立ちます(MOTA買取りを実際に試したレビュー記事で流れを公開しています)。車種全体の判断材料は新型プリウス(60系)完全ガイド|値段・サイズ・燃費・グレードを総まとめにまとめました。


参考URL一覧
- トヨタ公式 プリウス 主要諸元表・装備一覧PDF(’26年7月現在):https://toyota.jp/pages/contents/prius/005_p_001/pdf/prius_spec_202607.pdf
- トヨタ公式 エコカー減税・環境性能割・グリーン化特例について:https://toyota.jp/ecocar/about1/index.html
- トヨタ公式 プリウス 減税・補助金(グレード別優遇額一覧):https://toyota.jp/prius/ecocar/index.html
- 損害保険料率算出機構 自賠責保険 基準料率の変更(2026年11月1日以降始期):https://www.giroj.or.jp/ratemaking/cali/pdf/202604_announcement.pdf
- 国税庁 自動車重量税のエコカー減税(令和8年4月改訂):https://www.nta.go.jp/publication/pamph/kansetsu/eco_car.pdf
- 日本自動車工業会 エコカー減税(自動車重量税):https://www.jama.or.jp/operation/tax/eco_car/index.html
- 次世代自動車振興センター CEV補助金(保有義務・申請の要点):https://www.cev-pc.or.jp/hojo/cev.html
- 次世代自動車振興センター 銘柄ごとの補助金交付額(令和8年4月1日以降の登録分):https://www.cev-pc.or.jp/hojo/pdf/R7ho/R7ho_meigaragotojougen_3.pdf
- 全国家庭電気製品公正取引協議会 電力量料金の目安単価:https://www.eftc.or.jp/qa/
- 政府 燃料油価格定額引下げ ガソリン全国平均価格の推移(2026年9月14日調査169.9円/L):https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/current_graph.pdf
- 次世代自動車振興センター CEV補助金(車両)申請受付終了見込み時期について(2026年9月4日公表):https://www.cev-pc.or.jp/notice/pdf/20260904_R7ho-cev_oshirase.pdf
- 三重トヨタ自動車 エコカー減税・補助金の案内(2026年5月現在):https://www.mie-toyota.co.jp/lp/ecocar
- 価格.com プリウス 2023年モデル レビュー:https://review.kakaku.com/review/70100110054/
- ユーカーパック リセールバリュー・残価率ランキング(5年経過時・2026年版):https://ucarpac.com/resalevalue





