アクアの燃費とは、公式諸元表に記載されたWLTCモードの数値と、実際の給油から算出される数値の2つを指します。
2026年7月6日の一部改良後、新型アクアのWLTCモード燃費は30.0〜34.3km/Lです。最も良い34.3km/Lは最上位のZではなく、一般販売で最も安いX(2WD)。年間10,000km・レギュラー170.0円/Lで計算すると年間燃料費は約49,562円から約56,667円で、グレード間の差は年7,105円に収まります。
この記事のポイント
- 最良燃費は最廉価のX
- 年間燃料費の差は年7,105円
- 総合値は不変・内訳だけ変動
- 市街地は下がり高速は上がった
- 世代別の実燃費は取得できず
公開日:2026年9月7日 / 最終更新日:2026年9月8日
新型アクアの燃費は30.0〜34.3km/L|9型式のカタログ値を1枚に並べる




2026年7月6日の一部改良後、アクアのWLTCモード燃費は30.0〜34.3km/Lの範囲に収まっています。値を決めるのはグレードそのものではなく、駆動方式とタイヤ、そしてシートの選び方。まず9型式ぶんを1枚の表にして、どこで数字が動くのかを先に押さえます。
グレード・駆動別のWLTC一覧|34.3km/LのXがZを0.7km/L上回る
数字の並びを見て、一度読み返す方も多いかもしれません。アクアで最も燃費が良いのは最上位のZではなく、一般販売で最も安いX(2WD)の34.3km/Lです。Z・G・U(KINTO専用)の2WDはいずれも33.6km/Lですから、その差は0.7km/L。トヨタ公式の主要諸元表(’26年7月現在)に、この並びがそのまま記載されています。
| グレード | 車両本体価格(2WD) | WLTC(2WD) | WLTC(E-Four) |
|---|---|---|---|
| X | 2,497,000円 | 34.3km/L | 30.0km/L |
| G | 2,687,300円 | 33.6km/L | 30.0km/L |
| Z | 2,857,800円 | 33.6km/L | 30.0km/L |
| U(KINTO専用) | 2,443,100円 | 33.6km/L | 30.0km/L |
| GR SPORT | 3,238,400円 | 30.7km/L | ―(2WDのみ) |
表のとおり、価格が上がるほど燃費が落ちる並びです。一般販売の最廉価グレードはXで、その2,497,000円(2WD)が同時に最良燃費の型式でもあります。2,497,000円のXが34.3km/L、3,238,400円のGR SPORTが30.7km/L。「高いグレードほど燃費も良いはず」という前提は、アクアでは逆向きに働きます。理由は装備の重さと足まわりで、Xの車両重量1,120kgに対しGR SPORTは1,160kg。40kgの差がそのまま数字に出ている格好です。

価格表の順番と燃費の順番が、きれいに逆になっています
タイヤとシートで数字が動く|Zの16インチは32.0km/L、Xのターンチルトは33.6km/L
カタログの見出し値だけを見ていると取りこぼしやすい条件が2つ。公式諸元表の注記によれば、Zに195/55R16タイヤと16×6Jアルミホイールを装着した場合のWLTCは32.0km/L、Xにターンチルトシートを装着した場合は33.6km/Lになります。標準状態の値からそれぞれ1.6km/L、0.7km/L下がる計算です。
- Z+16インチ:33.6→32.0km/L
- X+ターンチルト:34.3→33.6km/L
- E-Four選択:いずれも30.0km/L
ここで少し引っかかる点があります。Xにターンチルトシートを付けると33.6km/Lになり、Zの標準値と並ぶ。つまり装備を揃えていくほど、グレード間の燃費差は消えていきます。燃費だけを理由にXを選ぶなら、オプション表まで確認しないと結論が変わってしまう。なお195/55R16タイヤ&16×6JアルミホイールはZ(2WD)専用のメーカーオプションで39,600円。39,600円払って燃費を1.6km/L落とす選択だ、と言い換えると判断しやすくなるはずです。
E-Fourは全グレード30.0km/L|駆動方式の差は最大4.3km/L
E-Four(4WD)を選ぶと、グレードに関係なくWLTCは30.0km/Lで揃います。X 2WDの34.3km/LからE-Fourの30.0km/Lまで、駆動方式の違いだけで4.3km/Lの差がつく計算です。この4.3km/Lは、Z 16インチ装着(1.6km/L)やターンチルト装着(0.7km/L)よりはるかに大きい。アクアの燃費を左右する最大の変数は、グレードでもタイヤでもなく駆動方式なのです。
E-Four(4WD)はX・G・Z・Uに設定、GR SPORTは2WDのみという構成です。E-Fourの上乗せは全グレード一律214,500円。この金額を燃料費で回収できるかどうかは、新型アクアの維持費|税・燃料費・車検を年単位で試算するで検算していますので、4WDを検討中の方はあわせてどうぞ。

年間燃料費を走行距離別に計算する|計算式と燃料単価の時点を全部開示します

燃費の数字は、金額に直さないと判断材料になりません。ここでは年間5,000km・10,000km・15,000kmの3パターンで、5つの燃費値ごとに年間燃料費を計算しました。使う式は1本だけ、燃料単価は出典と調査日をセットで示します。
式は1本だけ|年間走行距離÷WLTC燃費×燃料単価
途中式を隠さないのが本記事の方針です。年間燃料費=年間走行距離(km)÷WLTC燃費(km/L)×燃料単価(円/L)。この1本で全パターンを計算しています。X 2WDで年間10,000kmなら、10,000÷34.3=291.5L、291.5×170.0=約49,562円という流れ。電卓があれば誰でも再現できます。
前提は3つ。①カタログのWLTC総合値をそのまま使う ②レギュラーガソリン170.0円/L ③タイヤ空気圧や渋滞などの条件は考慮しない。実際の燃料費はこの計算より高く出るのが普通です。あくまでグレード間・駆動方式間の相対差を測るための物差しとして読んでください。
走行距離3パターンの年間燃料費|最大差でも年7,105円
計算結果を並べます。年間10,000kmの条件で、最も安いX 2WDの約49,562円と最も高いE-Fourの約56,667円の差は年7,105円です。月あたりに直すと約592円。この幅をどう見るかで、グレード選びの重心が変わってきます。
| 燃費値(該当型式) | 年5,000km | 年10,000km | 年15,000km |
|---|---|---|---|
| 34.3km/L(X 2WD) | 約24,781円 | 約49,562円 | 約74,344円 |
| 33.6km/L(Z・G・U 2WD) | 約25,298円 | 約50,595円 | 約75,893円 |
| 32.0km/L(Z+16インチ) | 約26,563円 | 約53,125円 | 約79,688円 |
| 30.7km/L(GR SPORT) | 約27,687円 | 約55,375円 | 約83,062円 |
| 30.0km/L(E-Four全車) | 約28,333円 | 約56,667円 | 約85,000円 |
表から読めるのは、走行距離が伸びるほど差が開くという当たり前の構造です。年5,000kmならX 2WDとE-Fourの差は3,552円ですが、年15,000kmでは10,656円になる。年間走行距離が5,000km前後の方にとって、燃費でグレードを選ぶ意味はほとんどありません。逆に年15,000km以上走る方なら、10年で10万円を超える差になってきます。

燃費差の判断は、年間走行距離を先に確定させてからで十分です
燃料単価170.0円/Lは2026年8月31日調査の値|週次で動きます
単価の出所を書かない燃料費試算は、そもそも検証できません。本記事が使った単価の根拠は1つで、レギュラーガソリンの全国平均は170.0円/L(2026年8月31日調査・9月2日発表)という公表値です(資源エネルギー庁の石油製品価格調査)。前週比プラス0.1円で、2週連続の値上がりだったとグーネットが報じています。
この調査は週次で更新されます。つまり本記事の金額も、単価が動けば連動して変わる。燃料単価の時点を書いていない試算表は、いつのものか分からないという一点で信用できません。アクアの使用燃料は無鉛レギュラーガソリンで、ハイオク指定ではないので、参照すべきはレギュラーの平均値です。
最も安いXが最も燃費が良い|この逆転を金額に換算するといくらか

アクアの価格表と燃費表は、並び順が逆になっています。上位グレードを選ぶと車両価格が上がり、そのうえ燃料費まで上がる。ここでは「価格差」と「燃料費差」を同じ土俵に載せて、何年乗れば追いつくのかを計算します。
XとZの差は0.7km/L|360,800円多く払って燃料費も年1,033円増える
2つの数字を並べます。X 2WDは2,497,000円で34.3km/L、Z 2WDは2,857,800円で33.6km/L。Zを選ぶと車両価格が360,800円上がり、さらに年間10,000km走ると燃料費も年1,033円多くかかります。10年乗れば燃料費だけで10,330円の追加。装備や質感でZを選ぶ判断は当然ありますが、燃費を理由にできる場面はひとつもありません。
ちなみに満タン航続で見ると、36Lのタンク容量にカタログ値を掛けてX 2WDが約1,234km、Z・G・U 2WDが約1,209km、E-Fourが1,080kmという理論値になります。これはあくまでカタログ値を機械的に掛けただけの数字で、実際にここまで走り切れる保証はありません。給油の回数を減らしたい方には参考になる程度の目安として置いておきます。
GR SPORTの燃料費プレミアムは年約4,780円|車両価格差は380,600円
スポーツグレードは維持費がかさむ、と言われがちです。アクアではその一般論が成立しません。GR SPORT(30.7km/L)とZ 2WD(33.6km/L)の年間燃料費差は約4,780円。年間10,000km走っても月400円弱の違いにしかなりません。一方で車両価格差は3,238,400円−2,857,800円=380,600円です。
380,600円を年4,780円で割ると約79年。燃料費でこの価格差を語る意味はありません。GR SPORTを選ぶかどうかは、専用サスペンションや床下ブレース、17インチタイヤに380,600円を払うかどうかの判断であって、燃費の話ではないのです。しかもZに16インチ(32.0km/L)を装着すると、GR SPORTとの燃料費差は年2,250円まで縮みます。

GR SPORTの燃費を気にするより、380,600円の中身を見たほうが早いです
E-Fourの214,500円は燃料費では回収できない|判断軸は降雪地かどうか
E-Fourの上乗せは全グレード一律214,500円です。年間10,000kmでの燃料費差は、Z・G・U 2WD基準で56,667−50,595=6,072円、X基準で56,667−49,562=7,105円。214,500円を年6,072円で割ると約35年、X基準の年7,105円で割っても約30年かかる計算になります。年15,000kmまで走行距離を伸ばしても、差額は年9,107円で回収には約23年。
結論はシンプルです。E-Fourの追加コストは、走り方をどう変えてもランニングでは埋まりません。判断軸は「降雪地に住んでいるか」「冬に雪道を走る予定があるか」の一点に絞ってしまってよいでしょう。なお2026年7月の一部改良でE-Four全車に寒冷地仕様が標準装備されたため、16,500円相当が上乗せ額の中に含まれています。この読み替えを含めた検算は新型アクアの維持費|税・燃料費・車検を年単位で試算するにまとめました。

公式PDFの版差分で分かったこと|総合値は1台も動かないのに内訳は全型式で動いた

2026年7月の一部改良で、WLTCモードの総合値は9型式すべて据え置きです。ところが市街地・郊外・高速道路のモード別の値は、全型式で書き換わっています。改良前の諸元表と現行版を突き合わせて確認した、カタログの見出し数字だけでは気づけない差分です。
2WDは市街地が下がり高速が上がった|差し引きで総合値は同じ
実際に照合した手順から書きます。改良前の主要諸元表(’25年9月現在)と現行の主要諸元表(’26年7月現在)は、どちらも同じ永続パスで公開されたままです。両方を開いてモード別の行を1つずつ比べました。Z・G・U 2WDは市街地が34.3→33.1、郊外が36.0→35.7、高速道路が31.8→32.5と変化し、それでも総合値は33.6km/Lのまま動いていません。
| 型式・モード | 改良前→現行 | 差 |
|---|---|---|
| Z・G・U 2WD 総合 | 33.6→33.6 | ±0 |
| 同 市街地 | 34.3→33.1 | −1.2 |
| 同 郊外 | 36.0→35.7 | −0.3 |
| 同 高速道路 | 31.8→32.5 | +0.7 |
| X 2WD 総合 | 34.3→34.3 | ±0 |
| 同 市街地 | 35.4→34.2 | −1.2 |
| 同 郊外 | 37.2→36.5 | −0.7 |
| 同 高速道路 | 32.2→33.0 | +0.8 |
| E-Four 総合 | 30.0→30.0 | ±0 |
| 同 市街地 | 32.0→29.1 | −2.9 |
| 同 郊外 | 31.1→32.1 | +1.0 |
| 同 高速道路 | 28.5→29.1 | +0.6 |
表の通り、2WDは市街地がマイナス1.2、高速道路がプラス0.7〜0.8で相殺され、総合値が同じ位置に着地しています。WLTCは3つのモードの加重平均ですから、内訳が打ち消し合えば総合値は動かない。「カタログ燃費が変わっていない=何も変わっていない」と読むのは早すぎます。
E-Fourの市街地はマイナス2.9で下げ幅最大|金額に直すと年5,294円
最も動いたのはE-Fourの市街地モードです。32.0→29.1と2.9も下がっており、これは今回の版差分で最大の下げ幅になります。仮に市街地モードの値だけで年間10,000kmを走ったと仮定して計算すると、10,000÷32.0×170.0=約53,125円に対して10,000÷29.1×170.0=約58,419円。差は年5,294円です。
逆に高速道路モードで同じ計算をすると、2WDのZ・G・Uは31.8のとき約53,459円、32.5のとき約52,308円で、年1,151円ぶん安くなる向きに動いています。街乗り中心の使い方には不利に、長距離中心の使い方には有利に振れた——読者の使い方で結論がひっくり返る差分です。ただし念のため書いておくと、これはカタログ上の内訳が動いたという話であって、同じ乗り方をしたときの実際の消費が変わったことを示す資料は確認できていません。

総合値だけを見比べる習慣だと、この変化はまず見つかりません
変化の理由は非公表|ここから先は推測しません
ここが本記事の限界。2026年7月改良でWLTCの内訳が変化した技術的理由はトヨタから公表されていない、というのが調査の結論です。同じ改良で車両型式が2WDはMXPK11からMXPK13へ、E-FourはMXPK16からMXPK18へ変わっていますが、この型式変更と燃費内訳の変化を結びつける公式の説明も見当たりませんでした。
ですから、もっともらしい理由を当てにいくことはしません。分かっているのは「数字が動いた」という事実だけで、「なぜ動いたか」は分かっていない。そこを混ぜて書いた瞬間に、この記事は推測を事実として配る側に回ってしまうでしょう。改良の全体像はトヨタのニュースリリース(2026年7月6日)と新型アクアの一部改良まとめ|2026年7月の変更点を公式PDFの版差分で検証で確認できます。

カタログ燃費と実燃費の乖離率は出しません|母集団が世代をまたいでいるからです

燃費記事の定番は「カタログ値の何%しか出ない」という乖離率の提示です。本記事はこれを出しません。2代目アクア単独の実燃費データが本調査では取得できず、分母にできる数字が存在しないためです。何が取れて何が取れなかったのかを、そのまま開示します。
みんカラの22.85km/Lは初代を含む全世代合算64,195件の平均です
実燃費の投稿データとして最も件数が多いのが、みんカラの給油記録です。みんカラの給油記録(初代を含む全世代合算・64,195件)ではレギュラーの平均が22.85km/Lとなっています(みんカラ トヨタ アクアの燃費・2026年9月6日取得)。件数の多さは魅力ですが、問題は母集団のほうにあります。
アクアは2011年12月に初代が登場し、2代目の発売は2021年7月19日。64,195件という数字は、10年ぶんの初代オーナーの投稿と、2021年以降の2代目オーナーの投稿を足し合わせたものです。世代別の内訳は公開されていないため、22.85km/Lのうち何件が現行型の記録なのかを切り分けられません。ここまで分かっていて、この数字を「現行アクアの実燃費」として提示するわけにはいかないのです。

件数が多い平均値ほど、母集団を確認せずに引用されがちです
乖離率を計算しない理由|世代の違う分母で割っても意味がない
仮に34.3km/Lを22.85km/Lで割れば、それらしい達成率は出せます。ただしその計算は、2代目のカタログ値を初代混じりの実測平均で割ることになる。分子と分母で対象車が違う割り算の答えを、読者の判断材料として差し出すことはできません。数字が出せることと、その数字に意味があることは別の話です。
- 2代目単独の実燃費:未取得
- 世代別の件数内訳:非公開
- よって乖離率:算出しない
代わりに使えるのが、ユーザー評価という別軸のデータです。価格.comの「トヨタ アクア 2021年モデル」レビューでは、7項目のうち燃費だけが4.68点でコンパクトカー12位、カテゴリ平均3.87を0.81点上回っています(レビュー92件・2026年9月6日取得)。実際に所有した人が、燃費については明確に満足しているという傾向は読み取れる。ベストカーWebも2026年4月の記事で「コンパクトカーの完成度はかなり高い」と評価しています。数値の断定はできませんが、方向性は一致していると見てよいでしょう。
承認ソースにも古い燃費が残っている|MOTAは2世代前のレンジを掲載中
燃費を調べるときにもう1つ気をつけたいのが、掲載データの鮮度です。大手ポータルの車種カタログにも、現行に存在しない型式の燃費レンジがそのまま残っていることがあります。MOTAのアクア車種カタログを2026年9月6日に確認したところ、価格レンジは現行値で正しいのに、燃費だけが2世代前のレンジ(29.3〜35.8)のままでした。上限側は2022年当時のBグレード、下限側は2024年当時のGR SPORTの値で、どちらも現行の9型式には存在しません。
防御策は1つだけ、版の日付を自分で見ることです。公式PDFなら「’26年7月現在」、販売店の価格表なら「車両本体価格は’26年7月現在のもの」という表記が入っています。権威のあるサイトほど更新が新しい、とは限らない。実際に愛知トヨタの価格・グレードページには版表記が明記されており、こちらのほうが鮮度を確認しやすい構造になっています。
自分の実燃費を測る手順|満タン法なら誰でも再現できます
他人の平均値を探すより、自分の1台で測るほうが早い場面もあります。満タン法は「満タンにして走り、次の給油で満タンに戻したときの給油量で走行距離を割る」だけの計算です。アクアの燃料タンク容量は36Lなので、1回の給油で測れる区間は長め。3回ぶんの平均を取れば、通勤経路や季節の影響もならせます。
- 満タンにしてトリップをリセット
- 次回も同じ給油機で満タンに
- 走行距離÷給油量で算出
- 3回ぶんを平均して確定
車載の平均燃費計と満タン法の数字は、ずれることがあります。どちらが正しいかではなく、同じ方法で測り続けたときの変化を見るほうが実用的です。タイヤの空気圧、エアコンの使用、短距離の繰り返し。数字が落ちたときに原因を探れるのは、自分の記録を持っている人だけでしょう。グレードごとの装備差から燃費の条件を確認したい方は新型アクアのグレード比較|X・G・Z・GR SPORTの差を装備で分解するもあわせてどうぞ。

よくある質問
アクアの燃費まわりで多い疑問に、2026年9月7日時点で当サイトが確認できた範囲だけで回答します。数値を断定できない項目は、その理由もあわせて書きました。
- 新型アクアで最も燃費が良いグレードはどれですか?
-
X(2WD)の34.3km/Lです。公式の主要諸元表(’26年7月現在)によると、Z・G・U(KINTO専用)の2WDが33.6km/L、GR SPORTが30.7km/L、E-Fourは全グレード30.0km/L。一般販売で最も安いXが、最も良い数値になります。
- アクアの実燃費はどのくらいですか?
-
2代目単独の平均値は本調査では確認できませんでした。みんカラの給油記録(初代を含む全世代合算・64,195件)ではレギュラーの平均が22.85km/Lですが、この数字には2011年登場の初代の投稿が含まれており、世代別の内訳は公開されていません。現行型の実燃費として引用できる数値ではない、というのが当サイトの判断です。
- E-Fourにすると燃費はどれくらい落ちますか?
-
X 2WDと比べて4.3km/L下がります。E-FourのWLTCはグレードを問わず30.0km/Lで、X 2WDの34.3km/L、Z・G・U 2WDの33.6km/Lより低い値です。年間10,000km・レギュラー170.0円/Lで計算すると、燃料費の差はZ・G・U基準で年6,072円、X基準で年7,105円になります。
- 2026年7月の一部改良でカタログ燃費は変わりましたか?
-
WLTCモードの総合値は9型式すべて変わっていません。変わったのは市街地・郊外・高速道路のモード別の内訳で、こちらは全型式で書き換わっています。2WDは市街地が1.2下がって高速道路が0.7〜0.8上がり、E-Fourは市街地が2.9下がって郊外が1.0上がる形。理由はトヨタから公表されていません。
- Zに16インチタイヤを選ぶと燃費はどうなりますか?
-
32.0km/Lまで下がります。この値は195/55R16タイヤと16×6Jアルミホイールを装着した場合のもので、公式諸元表の注記に明記されているデータ。標準の33.6km/Lから1.6km/Lのマイナスで、年間10,000kmなら燃料費は約50,595円から約53,125円へ、年2,530円ぶん増える計算です。なおこのタイヤとホイールの単体オプション価格は本調査では確定できていません。
- 満タンで何kmくらい走れますか?
-
カタログ値をそのまま掛けた理論値で、X 2WDが約1,234kmです。燃料タンク容量36Lに34.3km/Lを掛けた数字で、Z・G・U 2WDなら約1,209km、GR SPORTが約1,105km、E-Fourが1,080km。実走行では下回るのが普通ですから、給油の目安として幅を持って見てください。
- GR SPORTは燃費が悪いぶん維持費も高くなりますか?
-
燃料費の差はごくわずかです。GR SPORT(30.7km/L)とZ 2WD(33.6km/L)の年間燃料費差は年間10,000kmで約4,780円、Zに16インチを装着した場合は約2,250円まで縮みます。自動車税はアクアの全グレードで同額の30,500円ですから、差が出るのは車両価格380,600円のほうだと考えてください。
- 年間5,000kmしか走らないのですが、燃費でグレードを選ぶ意味はありますか?
-
ほとんどありません。年5,000km・170.0円/Lで計算すると、X 2WDが約24,781円、E-Fourが約28,333円で差は3,552円。月に直すと約296円です。この距離帯なら、燃費より装備や色の選択肢、駆動方式の必要性で決めたほうが満足度は上がるでしょう。
まとめ|新型アクアの燃費は「駆動方式」と「年間走行距離」で決まります

アクアの燃費を左右する最大の変数は駆動方式で、次がタイヤとシートのオプション。グレードそのものの影響は0.7km/Lにとどまります。金額に直せば、年間10,000kmでの最大差は7,105円です。
- Xの34.3km/Lが最良値
- 駆動方式の差が最大4.3km/L
- 年間差額は最大7,105円
- 総合値不変・内訳は全型式で変動
- 乖離率は母集団の都合で出せず
冒頭で「カタログの見出し数字だけでは分からない部分まで見えている状態になる」とお伝えしました。最良燃費が最廉価グレードであること、モード別の内訳だけが全型式で書き換わっていること、世代別の実燃費が取得できないこと。この3つを押さえれば、燃費を根拠にした判断の精度は上がります。

燃費は単価と走行距離を決めてから、はじめて判断材料になります
正直に書くと、燃費の良さだけを買う理由にするなら、アクアは割高な選択になり得ます。一般販売の入口2,497,000円という価格は、かつての「安くて燃費が良いコンパクト」というイメージからはかなり離れた位置にあるからです。燃料費で年5万円前後という水準は魅力ですが、それは車両価格を回収する話とは別のもの。数年後に手放す前提なら、購入時の価格と売却時の価値までを含めて考えたいところです。売却額の実際についてはMOTA買取りを利用したガチのレビューで、申し込みから金額提示までの流れを公開しています。

今日の一歩は2つあります。まず公式の主要諸元表を開き、版表記が「’26年7月現在」になっているかを自分の目で確かめること。次に、直近1年の走行距離をメーター履歴か車検証で確認して、本記事の表のどの列に当てはまるかを決めてください。年間5,000kmなのか15,000kmなのかで、燃費を優先すべきかどうかの答えは変わります。年間コスト全体の積み上げは新型アクア完全ガイド|価格・燃費・色・納期の総まとめもあわせてご覧ください。

参考URL一覧
- トヨタ自動車 アクア 主要諸元表・装備一覧(’26年7月現在):https://toyota.jp/pages/contents/aqua/002_p_010/pdf/aqua_spec_202607.pdf
- トヨタ自動車 アクア 主要諸元表(’25年9月現在・版差分の比較対象):https://toyota.jp/pages/contents/aqua/002_p_010/pdf/aqua_spec_202509.pdf
- トヨタ自動車 ニュースリリース アクアを一部改良しGR SPORTグレードを追加(2026年7月6日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/44600338.html
- 資源エネルギー庁 石油製品価格調査(2026年8月31日調査・9月2日発表):https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html
- グーネット レギュラーガソリン価格 全国平均170.0円(2026年9月2日):https://www.goo-net.com/magazine/money/car-money/290395/
- みんカラ トヨタ アクアの燃費(2026年9月6日取得・全世代合算64,195件):https://minkara.carview.co.jp/car/toyota/aqua/nenpi/
- 価格.com トヨタ アクア 2021年モデル レビュー(2026年9月6日取得):https://review.kakaku.com/review/K0001370767/
- ベストカーWeb トヨタ アクアは結局買いなのか(2026年4月17日):https://bestcarweb.jp/feature/column/1496851
- MOTA トヨタ アクア 車種カタログ(2026年9月6日取得):https://autoc-one.jp/catalog/toyota/aqua/
- 愛知トヨタ自動車 アクア 価格・グレード(’26年7月現在):https://www.aichi-toyota.jp/carlineup/aqua/grade





