2012年に惜しまれつつ生産を終了した三菱の伝説的軽SUV「パジェロミニ」。その復活を望む声は10年以上経った今も絶えることなく、SNSや自動車メディアでは常に待望論が巻き起こっていました。そして今、その声に応えるかのように、新型パジェロミニの復活計画が現実味を帯びてきました。
2023年の「デリカミニ」の大ヒットは、三菱にとって大きな自信となり、往年の名車ブランドを現代の軽自動車に展開する戦略の有効性を証明しました。この成功体験が、パジェロミニ復活への最後の一押しとなったことは想像に難くありません。
新型パジェロミニ復活の背景:デリカミニの成功が後押し、2026年発売が最有力
- 新型パジェロミニの復活は2026年が最有力
- デリカミニの成功が復活計画を強力に後押し
- 5ドアボディとマイルドハイブリッド採用が濃厚
- 骨格はラダーフレームではなく最新プラットフォームへ
- ジムニーとは異なる「都会派クロスオーバー」を目指す
- 価格はジムニーを意識した180万円台からと予想
- 将来的なEVモデルの追加も視野に入っている
新型パジェロミニ【発売日】復活はいつ?2026年春が最有力か
最も注目される発売時期ですが、複数の情報が錯綜しているのが現状です。しかし、各メディアの情報を総合すると、2026年の市場投入が最も有力なシナリオとして浮上しています。
- 2025年説:2025年秋から冬にかけて発表・発売という見方
- 2026年説(最有力):2025年秋のモーターショーでプロトタイプ発表、2026年春に正式発売
- 2027年以降説:開発状況によっては2027年以降にずれ込む可能性
アジカオリジナル【予想CG】はこれだ!


【コンセプト】ジムニーとは違う道を行く「都会派クロスオーバー」
新型パジェロミニを語る上で欠かせないのが、最大のライバルであるスズキ・ジムニーの存在です。しかし、三菱はジムニーと真っ向から勝負するのではなく、明確な差別化を図る戦略をとると見られています。
車種 | コンセプト | 特徴 |
---|---|---|
スズキ・ジムニー | 本格オフローダー | ラダーフレーム構造とパートタイム4WD |
新型パジェロミニ(予想) | 都会派クロスオーバー | 普段使いの快適性や燃費、安全性を重視 |
【プラットフォームとボディ】最大の変革は「5ドア化」と「新世代プラットフォーム」

旧型からの最も大きな変更点として、プラットフォームの刷新とボディタイプの変更が挙げられます。新型では、三菱と日産の軽自動車合弁会社「NMKV」が開発した最新の軽自動車用プラットフォームが採用されることが確実視されています。
旧型は3ドアのみの設定でしたが、新型では実用性を大幅に向上させる5ドア(後席ドア付き)ボディが採用される見込みです。これは、3ドアにこだわるジムニーとの明確な差別化ポイントとなり、ファミリー層や日常での使い勝手を重視するユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。
比較項目 | 新型パジェロミニ(予想) | 旧型パジェロミニ (2代目) |
---|---|---|
プラットフォーム | NMKV製 新世代プラットフォーム | 専用ビルトインモノコックフレーム |
ボディタイプ | 5ドア | 3ドア |
駆動方式 | FF / 電子制御4WD | FR / パートタイム4WD |
エンジンレイアウト | 横置き | 縦置き |
新型パジェロミニ【パワートレイン・価格】本命は「マイルドハイブリッド」スクープ!

【パワートレイン】本命は「マイルドハイブリッド」、将来は「EV」も
環境性能と走行性能を両立するため、パワートレインは大きく刷新されます。最も有力なのは、日産と共同開発した最新の660cc直列3気筒エンジン「BR06」に、モーターがエンジンをアシストするマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる構成です。
- 自然吸気(NA)エンジン + マイルドハイブリッド:52ps/6.2kgm + モーターアシスト
- ターボエンジン + マイルドハイブリッド:64ps/10.2kgm + モーターアシスト
- WLTCモード燃費:23.5km/L~27.0km/L程度を目標
【価格】ジムニーを意識した戦略的価格!180万円台からか

価格設定は、最大のライバルであるジムニーを強く意識したものになると予想されます。マイルドハイブリッドや先進安全装備の搭載によりコストは上昇しますが、日産との部品共通化による量産効果で、競争力のある価格を実現すると見られています。
グレード(予想) | 駆動方式 | 価格(予想) |
---|---|---|
ベースグレード | FF | 185万円 |
ベースグレード | 4WD | 205万円 |
ミドルグレード | FF | 200万円 |
ミドルグレード | 4WD | 220万円 |
トップグレード(ターボ) | FF | 215万円 |
トップグレード(ターボ) | 4WD | 235万円 |
新型パジェロミニ【ライバル比較・安全性能】軽SUV市場の新たな選択肢

【ライバル比較】ジムニー、タフト、そして日産版「サファリミニ」?
新型パジェロミニは、軽SUV市場で独自のポジションを築くことになります。「悪路走破性のジムニー」か、「快適性と実用性のパジェロミニ」か、ユーザーのライフスタイルによって選択が分かれるでしょう。5ドアの実用性は、ファミリー層にとってパジェロミニを選ぶ決定的な理由になるかもしれません。
日産版OEM「サファリミニ」登場の噂も。実現すれば軽SUV市場がさらに活性化
【安全性能】三菱版プロパイロット「MI-PILOT」を搭載か
安全性能は、現代のクルマ選びにおいて最も重要な要素の一つです。新型パジェロミニには、軽自動車として最高レベルの運転支援技術が搭載される予定です。
- MI-PILOT(マイパイロット):高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシスト
- e-Assist:衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い衝突防止アシストを含む予防安全技術パッケージ
- 360°セーフティアシスト:マルチアラウンドビューモニターによる駐車支援
新型パジェロミニ【FAQ・まとめ】よくある質問と新時代の軽クロスオーバーSUVへの期待
- 新型パジェロミニの正式な発売日はいつですか?
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2024年7月現在、三菱からの公式発表はありません。しかし、複数のメディア情報から2026年春の発売が最も有力と見られています。2025年後半には、より具体的な情報が公開される可能性があります。
- 新型パジェロミニは、ジムニーのように本格的なオフロード走行はできますか?
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新型パジェロミニは、ジムニーのような極端な悪路走破性を追求するのではなく、日常使いの快適性と両立させた「クロスオーバーSUV」になると予想されています。三菱独自の電子制御4WD技術により、雪道や未舗装路などでは十分な走破性を発揮します。
- 新型パジェロミニのEV(電気自動車)モデルは発売当初から選べますか?
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EVモデルの投入も計画されていると見られますが、発売当初はマイルドハイブリッドモデルが主力となり、EVモデルは2027年以降の追加設定となる可能性が高いです。
- 新型パジェロミニの価格はジムニー(約165万円~)より高くなりますか?
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マイルドハイブリッドシステムや先進安全装備「MI-PILOT」などを搭載するため、エントリー価格はジムニーより高くなる可能性が高いです。予想価格帯は185万円~235万円前後と見られています。
- 日産からキックスミニやサファリミニは本当に発売されますか?
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これはあくまで専門誌などによる「噂」や「予想」の段階です。しかし、三菱と日産のアライアンス関係や、デイズとeKワゴンのような兄弟車の前例を考えると、実現の可能性は十分にあると言えるでしょう。
まとめ:軽SUV市場の新たな王者新型パジェロミニが誕生するか
14年という長い時を経て復活する新型パジェロミニは、単なるノスタルジックな復刻版ではありません。それは、5ドア化による実用性、マイルドハイブリッドによる経済性、そしてMI-PILOTによる先進の安全性を手に入れた、新時代の軽クロスオーバーSUVです。
スズキ・ジムニーという絶対的な王者が君臨する市場に、三菱は「都会派」という異なる価値観で挑みます。この戦略が成功すれば、軽自動車市場はさらに活性化し、私たちユーザーの選択肢はより豊かになるでしょう。
デリカミニで証明された三菱の「ブランド復活戦略」が、パジェロミニでどのような化学反応を起こすのか。2026年の登場が、今から待ち遠しくてなりません。続報に期待しましょう。