新型プリウスの口コミとは、5代目(60系)のオーナーが大手ポータルに投稿した実使用の評価のことです。
2026年9月27日更新の価格.com「プリウス 2023年モデル」は総合満足度3.75点・レビュー117件という辛口の評価。カテゴリ平均を上回ったのは燃費とエクステリアの2項目だけで、インテリアは3.36と大きく沈んでいます。歴代プリウスと同じ指標で並べると、現行60系が最も低いスコアです。
この記事のポイント
- 60系のみで3.75点・117件
- 平均超えは燃費と外観だけ
- 最弱はインテリア3.36
- 歴代で最も低いスコア
- 大半は改良前への評価
公開日:2026年9月29日 / 最終更新日:2026年10月2日
新型プリウスの口コミ評価は辛口の3.75点|歴代最低の中身

新型プリウス(60系)の総合満足度は3.75点で、レビュー件数は117件です(価格.com・2026年9月27日更新)。項目別ではエクステリア4.50と燃費4.24がカテゴリ平均を超え、インテリア3.36・価格3.50・乗り心地3.70が平均を下回りました。読み終わる頃には、この点数がどの母集団から出ているのか、そして自分がプリウスに向いているのかどうかを判断できるようになっているはず。まずは集計のやり方から開示します。
集計の方法論|どのサイトの、いつの、何件を数えたのか
点数を出す前に、数え方を先に書きます。本記事が定量データとして採用したのは価格.comの「プリウス 2023年モデル」レビュー集計ページ(2026年9月27日更新の表示を9月29日に取得)だけです。2023年モデルという括りが、5代目60系だけを分離した母集団になっている——これが採用理由のすべてになります。世代を混ぜた平均値は、現行型の評価としては使えません。
母集団の条件は次のとおりです。集計対象は通常レビューとキャンペーンレビューで、プロレビューとモニターレビューは除外されているとサイト側が明記しています。件数は117件、取得日は2026年9月29日。投稿期間はサイト側が範囲を示していないため、本記事では期間を断定しません。
- 採用サイト:価格.com(60系のみを分離集計)
- 母集団:レビュー117件(2026年9月29日取得)
- 除外:プロレビュー・モニターレビュー
- 参考扱い:みんカラ/carview!(同一運営のため1サイト)
- 未取得:カーセンサーの評価点・件数
ここは正直に書いておきます。カーセンサーのクチコミ評価点と件数は本調査で取得できていないため、3サイト横断の比較は行いません。2サイトで比べたように見せて、実は1つの運営会社の中で数字を並べているだけ——という記事にならないよう、線引きを先に開示しました。
5軸スコア表|プリウスの評価は「見た目と燃費」に偏っている
価格.comの項目別スコアを5つの軸に整理しました。エンジン性能と走行性能は評価の重なりが大きいため、当サイトで単純平均して「走り」という1軸にまとめています(4.07と4.09の平均=4.08、カテゴリ平均は4.11と4.19の平均=4.15)。項目別で燃費4.24(カテゴリ平均3.87)とエクステリア4.50(カテゴリ平均4.32)のみがカテゴリ平均超えという結果です。
| 軸 | プリウス2023年モデル | カテゴリ平均 | 差 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| エクステリア | 4.50 | 4.32 | +0.18 | 強い |
| 燃費 | 4.24 | 3.87 | +0.37 | 最も強い |
| 走り(エンジン性能・走行性能の平均) | 4.08 | 4.15 | −0.07 | ほぼ互角 |
| 乗り心地 | 3.70 | 4.02 | −0.32 | 弱い |
| インテリア | 3.36 | 3.92 | −0.56 | 最も弱い |
| (参考)価格 | 3.50 | 3.85 | −0.35 | 弱い |
表を上から下へ読むと、プリウスの評価の形がはっきり見えます。外から見たときと燃料計を見たときは満足度が高く、乗り込んで内装に触れた瞬間と、支払い額を見た瞬間に点が落ちる。5軸のうちプラスは2つ、マイナスは3つ(価格を含めれば4つ)という配分です。出典はいずれも価格.comの投票平均とカテゴリ平均で、取得日は2026年9月29日。
意外なのは星の分布です。同じページの評価分布は★5が32%、★4が31%、★3が22%、★2が11%、★1が4%。★4以上が63%を占める一方で、★2以下も15%いる——平均3.75は「みんながそこそこ」ではなく、満足派と不満派に割れた結果の平均だということです。辛口の評価は、全員が辛いのではなく一部が強く辛い、と読むほうが実態に近いでしょう。

点数の形を見ると、試乗で確かめるべき場所が自動的に決まります
歴代比較|同じ指標で並べると60系が最も低い
もっと踏み込んでみましょう。価格.comのプリウス製品ページには歴代モデルの満足度が並んでおり、同じサイト・同じ指標で世代を比較できます。価格.comの世代別では2015年モデル4.09・2009年モデル3.92に対し、現行の2023年モデルが3.75で最も低いという並びでした(2026年9月29日取得)。
| モデル | 世代 | 総合満足度 | レビュー件数 |
|---|---|---|---|
| 2023年モデル | 5代目(60系・現行) | 3.75 | 117件 |
| 2015年モデル | 4代目(50系) | 4.09 | 284件 |
| 2009年モデル | 3代目(30系) | 3.92 | 189件 |
| 2003年モデル | 2代目(20系) | 3.98 | 25件 |
50系との差は0.34ポイント。件数の多い50系(284件)と比べても、30系(189件)と比べても、現行が下に来ます。デザインを一新して走りも大きく変わった世代が、なぜ歴代最低なのか——答えは項目別スコアの中にありました。外観で最も高く評価された世代が、同時に内装と価格で最も点を落としている。この構図を頭に入れて、次から満足点と不満点を順に見ていきましょう。総合的な車の姿は新型プリウス(60系)完全ガイド|値段・サイズ・燃費・グレードを総まとめに整理しています。

満足の声|カテゴリ平均を超えたのは燃費とエクステリアの2項目

プリウスの評価が高いのは燃費(4.24)とエクステリア(4.50)の2項目です。燃費はカテゴリ平均を0.37ポイント上回り、5軸のなかで最も大きな差になっています。走りは4.08でほぼ互角ですが、レビュー原文を読むと2.0Lの加速とステアリングの軽さを挙げる声が目立ちました。ここでは点数の裏にある具体的な使用感を拾います。
燃費4.24|カタログ値だけでなく実測でも評価されている

満足度がいちばん高かったのは燃費でした。カタログ値はトヨタ公式の主要諸元表PDF(’26年7月現在)で確認でき、32.6km/L(1.8Lハイブリッド2WD)、28.4km/L(2.0Lハイブリッド2WD・19インチ)、31.7km/L(2.0Lハイブリッド2WD・17インチ)という並びです。項目別の燃費4.24はカテゴリ平均3.87を0.37ポイント上回る数字で、5軸のなかで最も大きな差になっています。
実測値も見ておきましょう。トヨタ自動車が運営するGAZOOの計測記事では、GAZOOの実測(2.0Lハイブリッド G・19インチ)は普通の運転で総合23.3km/L、加速強めの運転で21.6km/L。カタログ値に対する達成率は普通の運転で約82%という計算になります(当サイト算出)。ハイブリッドで8割前後の達成率なら、日常使いの体感としては十分に納得できる水準でしょう。実際、価格.comのレビューにも「よく頑張って23キロくらいかな。冬場は20キロ切るくらいだ」(2026年6月28日投稿・Z 2.0)という報告が出ています。
ただし1.8Lとプラグインハイブリッドの実測は、承認できるソースで確認できていません。単一の「実燃費◯km/L」という断定は本記事では行わない方針です。タイヤ径別の詳しい試算は新型プリウスの燃費|実燃費とリッター何キロかをタイヤ径別に検証にまとめました。

かっこいい?ダサい?エクステリア4.50という答え
「かっこいい」「ダサい」と検索で意見が割れる外観ですが、オーナーの答えははっきりしています。エクステリア4.50はカテゴリ平均4.32を上回る、5軸で最も絶対値の高いスコアでした。60系はデザインを一新した世代で、低いノーズと大きく寝たフロントガラスという造形がそのまま評価に出ています。歴代最低の総合スコアを付けられながら、外観だけは平均超えという点にプリウスの現在地が表れているのではないでしょうか。
付け加えると、この外観は2026年7月1日の一部改良でも変わっていません。トヨタ自動車のニュースルームが伝えた改良は装備と法規対応が中心で、内外装のデザイン変更はない。つまり2023年以降のレビューに出てくる外観への評価は、今の新車にもそのまま当てはまります。デザインが理由で選ぶ人にとっては、改良の前後を気にする必要がないということ。
走り4.08|2.0Lの加速と、ステアリングの軽さを挙げる声
走りの評価はカテゴリ平均をわずかに下回る4.08ですが、レビュー本文の温度は数字より高めです。価格.comには「加速性能は良い」「ハンドルは小さくて軽い、よく回る、全くストレスを感じない」といった声が並びます。不満として書かれているのは走りそのものではなく、足回りの硬さや装備の細部という構図でした。
プラグインハイブリッドのオーナーからは、別の切り口が出てきました。みんカラのクルマレビューには「近場はEV遠出はHVで一石二鳥」「電費と燃費がただものでない」という投稿があり、EVとハイブリッドを使い分ける満足感が語られています。EV走行換算距離86km(19インチ)という数値は、日常の移動をほぼ電気でまかなえる範囲。この使い方ができる人にとって、プリウスの評価は点数以上になるはずです。

走りの不満は、実はタイヤ選択でかなり印象が変わる部分です
「評判悪い」の正体はインテリア3.36|最も具体的な弱点

プリウスの弱点は数字がはっきり示しています。インテリア3.36はカテゴリ平均を0.56ポイント下回り、5軸で最大のマイナス。次に価格3.50(−0.35)、乗り心地3.70(−0.32)と続きます。レビュー原文を読むと、この3つは別々の不満ではなく、19インチタイヤと内装の作り込みという2つの原因に収束していきました。
インテリア3.36|「内装の安っぽさ」という言葉が繰り返される
最も点が低かったのが内装です。項目別でインテリア3.36(カテゴリ平均3.92)が最も弱いという結果で、5軸のなかで唯一3.4を下回りました。みんカラのレビューには「内装の安っぽさ」という直截な表現が出てきます。外観で4.50を取った車が内装で3.36というギャップは、歴代最低の総合スコアを作った主因と考えてよさそうです。
装備の細部を挙げる声もありました。価格.comには「空気圧メーターが無いですね、400万もするのに」「Bluetoothが不安定だ、途切れる」といった指摘が投稿されています。価格帯が上がるほど、装備の抜けは目につきやすくなるもの。内装色はグラディエントブラック(標準)とマチュアレッド(設定色)の2種類で、質感はグレードによっても差が出ます。実車を見るときはX・G・Zを続けて座り比べるのが確実。グレード別の内装差は新型プリウスの内装|安っぽい?後部座席・荷室容量・内装色を検証で寸法から検証しました。

価格3.50|「いつからこんな値段に」という声と、実際の値上げ
価格への評価も低めです。項目別3.50はカテゴリ平均3.85を0.35ポイント下回り、レビュータイトルには「いつからこんな値段に・・」「たっけー!」といった率直な言葉が並びます。現行の価格帯は2,796,200円〜4,645,300円で、上位グレードは400万円を超える水準。かつての「エコで手頃なハイブリッド」というイメージで見ると、確かに面食らう金額でしょう。
1円単位で並べると、Xが2,796,200円(2WD)と3,049,200円(E-Four)、Uが3,016,200円(2WD)と3,269,200円(E-Four)、2.0LハイブリッドのGが3,324,200円(2WD)と3,577,200円(E-Four)、同じくZが3,998,500円(2WD)と4,251,500円(E-Four)、プラグインハイブリッドが3,884,100円(G)と4,645,300円(Z)。一般販売はX/G/Zの3グレード、UはKINTO専用グレードという構成です。
しかも2026年7月1日の一部改良では全グレードで値上げが行われました。最小はU 2WDの6,400円、最大はZ E-Fourの180,800円という幅で、同一グレードでE-Fourは2WDより52,800円多く値上げされています(当サイト算出)。E-Fourを選ぶこと自体の上乗せ額は全グレード一律253,000円で、52,800円はその上乗せ額が改良で引き上げられた幅にあたります。117件のレビューの多くはこの値上げより前の車両に対するもの。つまり価格への不満は、いま新車を買う人にとってはさらに強く出るかもしれません。グレードごとの価格差の内訳は新型プリウスのグレード比較|おすすめとGグレードで十分かを検証で分けています。

乗り心地は悪い?3.70の原因は19インチにある
乗り心地は3.70で、カテゴリ平均を0.32ポイント下回りました。レビューを読むと、原因として挙げられるのは足元です。Z・G(ハイブリッド/プラグインハイブリッド)は195/50R19が標準で、扁平率の低いタイヤが路面の凹凸を拾いやすい。195/60R17タイヤ&17×6½Jスチールホイールはメーカーオプションで−112,200円(税抜−102,000円)というマイナスオプションが用意されており、乗り心地を優先するならここが最初の対策になります。
興味深いのは、購入者自身が交換時のコストまで指摘していること。価格.comには「安価なアジア産は作っていない特殊サイズだ」「こんな高額なタイヤ履いて、皆さん交換時に後悔しないのだろうか」「購入時に17インチに変更する事を強くお勧めします」という投稿が出ています。195/50R19の実勢価格は本調査で取得できていないため金額は書きませんが、オーナーの側から17インチへの変更を勧める声が上がっているという事実は、契約前に知っておく価値があるでしょう。
後席についての指摘もあります。「後部席意外に狭い、天井が低いですね」「ただルーフが低いのは慣れが必要」という声で、低いルーフラインというデザイン上の選択が居住性に跳ね返っている形です。ボディは全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,430mmで、全高の低さがそのまま頭上空間に効いてきます。後席に大人を頻繁に乗せる使い方なら、試乗のときに必ず後ろへ座ってみてください。弱点をまとめて確認したい方は新型プリウスの欠点・デメリット|後悔・やめとけと言われる理由を検証もどうぞ。


乗り心地と価格の不満は、17インチを選ぶだけで同時に軽くなります
この点数をそのまま信じてはいけない3つの理由

3.75点という数字には、3つの限界がついて回ります。①117件の大半が2026年7月改良より前の車両への評価であること、②サイトによって母集団の定義が違うこと、③不満ワードの順位付けができるだけの集計を本調査では行っていないこと。この3つを飛ばして点数だけを引用すると、判断を誤ります。
117件の大半は改良前の車両への評価である
まず時点の問題です。5代目(60系)は2023年1月10日発売で、そこから3年以上のあいだにレビューが積み上がってきました。2026年7月1日の一部改良を受けた車両の納車は始まったばかりで、117件のうち改良後の個体を評価したものはごく一部と考えるのが自然でしょう。改良ではアダプティブハイビームシステムが2.0LハイブリッドZに標準化され、ブレーキホールドの設定がエンジン再始動後も維持されるようになっています。
つまり装備に関する不満のいくつかは、すでに解消されている可能性がある。逆に外観・内装・タイヤ径に関する評価は、内外装のデザイン変更はないため今の新車にもそのまま当てはまります。「どの不満が過去のもので、どの不満が現在も有効か」を仕分けせずに読むのが、口コミ活用でいちばん危ないやり方です。改良の中身は新型プリウスのマイナーチェンジ・一部改良|変更点とどこが変わったか全比較にまとめています。

サイトによって点が違う|みんカラ4.14は全世代の合算値
同じプリウスなのに、サイトによって点数が大きく変わります。みんカラ/carview!のユーザー評価は4.14(全世代合算)で、価格.comの60系限定3.75とは0.39ポイントの開き。差の正体は車の善し悪しではなく、母集団の定義です。初代から現行までを合算した平均と、現行だけを分離した平均を並べれば、数字が揃わないのは当然でしょう。
さらに注意点として、みんカラとcarview!は同一運営です。両方を並べて「2つのサイトで高評価」と書いても、独立した情報源が2つあることにはなりません。本記事がみんカラを参考扱いにとどめ、定量の主軸を価格.comに置いているのはこのためです。数字を比べるときは、点数より先に「誰が、いつ、何を対象に集めたのか」を見てください。
やらなかったこと|不満ワードTOP5を出さない理由
ここは正直に書きます。本記事では「不満ワードTOP5」のような順位表を作っていません。順位を出すには、対象サイト・件数・集計期間・カウント方法を固定した母集団が必要で、本調査ではその集計を実施していないからです。項目別スコアという公表済みの定量データはそのまま使い、レビュー本文については「こういう指摘がある」という傾向の紹介にとどめました。
ネット上には「不満の1位は後方視界」といった断定を見かけますが、今回取得したレビュー本文の範囲では、後方視界を最多の不満として裏付けるだけの材料は確認できませんでした。数え方を書かずに順位だけを提示している記事は、根拠を確かめてから受け取ったほうが安全でしょう。読者に誤った優先順位を持たせないための、当サイトなりの線引きです。

母集団を書かない順位表は、順位そのものが検証できません
向いている人・向いていない人|口コミから作る判定フロー

5軸のスコアをそのまま判定条件に置き換えます。プリウスが向いているのは、燃費と外観に価値を置き、前席中心で使う人。向いていないのは、内装の質感を重視する人、後席に大人を頻繁に乗せる人、そして乗り心地を最優先する人です。3つの質問に答えるだけで、自分がどちら側かはほぼ決まります。
向いている人|燃費・外観・前席中心という3条件
プラス評価が出た2項目から逆算すると、向いている人の像はかなり明確になります。燃費4.24と外観4.50という強みを毎日使える人ほど、満足度は高くなるという単純な関係です。以下の3つに当てはまるなら、歴代最低というスコアはあまり気にしなくて構いません。
- 年間走行距離が長く、燃料代の差が効く
- デザインを購入理由の上位に置いている
- 乗るのは主に前席の1〜2名
- 自宅で充電でき、4年以上乗る(プラグインハイブリッド向け)
4つ目はプラグインハイブリッドを検討する人向けの条件です。EV走行換算距離86km(19インチ)を日常の移動でほぼ使い切れて、なおかつCEV補助金850,000円の保有義務期間4年をまたいで乗り続けられるなら、コストの計算は一気に有利になります。補助金適用後はプラグインハイブリッドZがハイブリッドZ(2WD)より203,200円安くなるためです(当サイト算出)。逆にこの2条件が欠けると、プラグインハイブリッドは単に高い選択肢になってしまう。
向いていない人|内装・後席・乗り心地を重視するなら別の答え
マイナス評価の3項目からも、同じように条件を作れます。インテリア3.36・乗り心地3.70・価格3.50という3つの弱点に当たる使い方をする人には、素直に勧めにくいのが本音です。売り込み一辺倒の記事にならないよう、ここははっきり書いておきます。
- 内装の質感が購入判断の中心にある
- 後席に大人を頻繁に乗せる
- 硬い足回りが苦手で、19インチを避けたくない
- 3年前後で乗り換える予定がある
3つ目については、17インチのマイナスオプションを選べば足回りの印象は変わるので、絶対的な除外条件ではありません。判断が割れるのは4つ目。3年で乗り換えるつもりならプラグインハイブリッドの補助金は使えず、価格差だけが手元に残ります。この場合は2.0LハイブリッドのGあたりが現実的な着地点になるでしょう。
売るときの価値|「調査主体で数字が変わる」を前提にする
口コミを読む人が次に必ずぶつかるのが、売るときの価値です。ここには決定版のデータがありません。ユーカーパックのリセールバリュー・残価率ランキングを確認すると、ユーカーパックのリセールバリューランキング(5年経過時・2026年版)国産車トップ30にプリウスは入っていないという状況でした(2026年9月29日確認)。ランキング外である以上、5年残価率の具体的な数値は同社が公開していないため、本記事では推定値を作りません。
参考になるのは金額そのものより構造のほうです。MOTA車買取のプリウス査定実績には、2023年式のプラグインハイブリッドZ(走行2万km以内・修復歴なし)で最高査定額391.4万円〜412.5万円、下取り相場価格164.7万円〜240.8万円という記録が残っています。ただしMOTAの査定実績は2024年9月から2025年2月のデータで、現在の相場ではない点に注意してください。同じ車でも査定の窓口が変われば提示額が動く、という構造だけを持ち帰るのが安全な使い方。
市場の背景も添えておきましょう。日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位(2026年8月分・2026年9月4日公表)によると、2026年1〜6月累計は19位・26,943台(前年対比64.9%)と大きく落ち込み、2026年7月は21位・3,871台(前年対比94.9%)、8月も21位・2,666台(前年対比92.0%)と前年並みを保った形。売れ行きの長期推移については、くるまのニュース(2026年9月16日)が1か月平均の登録台数で2023年8,262台、2026年上半期4,491台と比較し、46%のマイナスと報じています。新車の登録台数が減れば数年後の中古流通量も変わるので、売却時期を考えるうえでの材料になるはず。実際にどのくらいの金額が提示されるのかは、MOTA買取りを利用したガチのレビューで申し込みから提示額までの流れを公開しています。


残価率の断定値を出す記事ほど、出典を確かめる価値があります
よくある質問
口コミ関連で実際によく検索されている疑問に、短く答えます。回答の1文目に結論を置いているので、気になる項目だけ拾い読みしてください。点数はすべて2026年9月29日に取得した価格.comの値(2026年9月27日更新)です。
- 新型プリウスの口コミ評価は何点ですか?
-
価格.com「プリウス 2023年モデル」は総合満足度3.75点・レビュー117件です(2026年9月27日更新)。2023年モデルという括りが5代目60系だけを分離した母集団になっているため、現行型の評価として使えます。世代を合算したスコアとは別物なので、比較の際は母集団を確認してください。
- プリウスの評価が歴代で低いのはなぜですか?
-
内装と価格の評価が下がったためです。項目別ではインテリア3.36(カテゴリ平均3.92)と価格3.50(同3.85)が大きく沈む一方、エクステリア4.50と燃費4.24は平均を超えています。外観と燃費で高く評価されながら、室内の質感と支払額で点を落とす——この偏りが総合3.75という数字を作りました。
- プリウスの内装は本当に安っぽいですか?
-
数字の上では5軸で最も弱い項目です。インテリア3.36はカテゴリ平均を0.56ポイント下回り、みんカラのレビューにも「内装の安っぽさ」という表現が出てきます。ただし質感はグレードで差があるため、X・G・Zを続けて座り比べてから判断するのが確実。空気圧メーターの非装着など装備面の指摘も別に存在します。
- プリウスの乗り心地は悪いですか?
-
乗り心地は3.70で、カテゴリ平均4.02を0.32ポイント下回っています。指摘の多くはZ・Gに標準装着される195/50R19に向いたもの。17インチはマイナスオプションで車両価格が112,200円下がるため、乗り心地を優先するならまずここを検討してみましょう。X・Uは最初から195/60R17が標準です。
- プリウスの実燃費はどのくらいですか?
-
条件つきでしか答えられません。GAZOOの実測(2.0Lハイブリッド G・19インチ)は普通の運転で総合23.3km/L、加速強めの運転で21.6km/L。カタログ値に対する達成率は普通の運転で約82%という計算です。1.8Lとプラグインハイブリッドの実測は承認できるソースで確認できていないため、単一の数値は提示しません。
- みんカラと価格.comで点数が違うのはなぜですか?
-
母集団の定義が違うからです。みんカラ/carview!のユーザー評価は4.14(全世代合算)で、初代から現行までを混ぜた平均値。価格.comの3.75は60系だけを分離した数字です。さらにみんカラとcarview!は同一運営のため、両方を並べても独立した情報源が2つあることにはなりません。
- 口コミは2026年7月改良後の評価ですか?
-
大半は改良前の車両への評価です。5代目(60系)は2023年1月10日発売で、117件はそこから積み上がったもの。2026年7月1日の一部改良ではアダプティブハイビームシステムの標準化やブレーキホールドの設定維持などが入っており、装備に関する不満の一部はすでに解消されています。外観と内装の評価は改良後も有効です。
- プリウスはどんな人に向いていますか?
-
燃費と外観に価値を置き、前席中心で使う人です。年間走行距離が長い、デザインを購入理由の上位に置いている、乗るのは主に1〜2名——この3つが揃うほど満足度は上がります。逆に内装の質感を最重視する人、後席に大人を頻繁に乗せる人には勧めにくい車です。
- プリウスのリセールは高いですか?
-
断定できる公開データがありません。ユーカーパックのリセールバリューランキング(5年経過時・2026年版)国産車トップ30にプリウスは入っていないため、同社の個別値は公開されていない状態でした。色別の残価率・査定差は承認ソースに存在しないというのが現状です。売却時は複数の窓口で査定を取り、実際の提示額で判断するのが現実的でしょう。
- プリウスは売れ行きが悪いのですか?
-
2026年上半期は落ち込み、改良後は持ち直しています。自販連の統計では2026年1〜6月累計が19位・26,943台で前年対比64.9%でしたが、7月は21位・3,871台(94.9%)、8月は21位・2,666台(92.0%)でした。発売年の2023年と比べると1か月平均の登録台数は半分近くまで減っていると報じられています。
- プリウスはダサいと言われるのはなぜですか?
-
オーナーの評価ではむしろ外観が最大の強みです。価格.comのエクステリアは4.50でカテゴリ平均4.32を上回り、5軸で最も高いスコアでした。低いノーズと寝たフロントガラスは好みが分かれる造形なので、検索での賛否は割れますが、買った人の満足度は外観がいちばん高いという結果です。
まとめ|プリウスの口コミは「偏りの形」を読むと使える

新型プリウス(60系)の総合満足度は3.75点・117件で、歴代プリウスのなかで最も低い数字です。ただし平均点そのものより、点数の偏り方に情報があります。燃費とエクステリアで平均を超え、インテリア・乗り心地・価格で下回るという形は、そのまま試乗でチェックすべき場所のリストになるからです。
- 60系のみで3.75点・117件
- 最弱はインテリア3.36
- みんカラ4.14は全世代合算
- 不満の多くは19インチ由来
冒頭で「この点数がどの母集団から出ているのか、自分がプリウスに向いているのかを判断できるようになる」と書きました。回収します。母集団は価格.comの60系限定117件(2026年9月29日取得・プロレビューとモニターレビューは除外)で、みんカラの4.14は全世代を合算した別の数字。向いているのは燃費と外観に価値を置き前席中心で使う人、向いていないのは内装の質感・後席・乗り心地を重視する人です。そして乗り心地と価格への不満は、17インチのマイナスオプションを選ぶだけで同時に軽くなる可能性があります。

筆者なら、口コミの点数より試乗時の後席チェックを優先します
次の一歩は3つ。①価格.comのレビューページを自分で開き、投稿日が2026年7月以降のものだけを拾って読む。②試乗のときに後席へ座り、頭上とルーフの高さを自分の体格で確かめる。③見積書のオプション欄に17インチのマイナスオプションを入れてもらい、乗り心地と価格の両方が動くことを紙で確認する。この3つを済ませれば、点数に振り回されずに自分の答えが出せます。


参考URL一覧
- 価格.com・プリウス 2023年モデル レビュー評価・評判:https://review.kakaku.com/review/70100110054/
- 価格.com・トヨタ プリウス 製品情報(世代別の満足度):https://kakaku.com/item/70100110054/
- みんカラ・トヨタ プリウス クルマレビュー:https://minkara.carview.co.jp/car/toyota/prius/review/
- トヨタ公式・プリウス 主要諸元表/装備一覧PDF(’26年7月現在):https://toyota.jp/pages/contents/prius/005_p_001/pdf/prius_spec_202607.pdf
- トヨタ公式ニュースルーム・プリウスを一部改良(2026年7月1日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/44548404.html
- GAZOO(トヨタ自動車運営)・プリウス(60系)の実燃費計測:https://gazoo.com/column/editorial/24/02/02/mileage/
- 日本自動車販売協会連合会・乗用車ブランド通称名別順位(2026年8月分・2026年9月4日公表)PDF:https://www.jada.or.jp/files/libs/7570/202609030954587265.pdf
- ユーカーパック・リセールバリュー/残価率ランキング:https://ucarpac.com/resalevalue
- MOTA車買取・プリウスの査定実績:https://autoc-one.jp/ullo/biddedCarList/ma34/mo1791/
- くるまのニュース・売れ行き半減のトヨタ「プリウス」今どうなっている?(2026年9月16日):https://kuruma-news.jp/post/1109018





