新型アルファードの2026年6月一部改良とは、2026年6月3日にトヨタが発表・発売した4代目40系の商品改良のことです。
ハイブリッドにG、PHEVにZが新設されてXが廃止され、周波数感応型ショックアブソーバーが全グレード標準になりました。WLTC燃費は下がるどころか上がっています。価格はおおむね約5万円の値上げ。当サイトの改良度スコアでは、ハイブリッドZのE-Fourが7.75点で最も値上げに見合い、Executive Loungeが4.25点で最下位でした。
この記事のポイント
- G新設・Z追加・X廃止の3点
- WLTC燃費は改良で上がった
- 値上げはおおむね約5万円
- 改良度スコア最高7.75点
- 最上級ELが4.25点で最下位
公開日:2026年9月6日 / 最終更新日:2026年9月8日
2026年6月3日 一部改良の変更点|公式リリースで確定している中身
トヨタは2026年6月3日にアルファードとヴェルファイアを一部改良し、同日発売しました。柱は3つで、グレード体系の再編、乗り心地にかかわる装備の全車標準化、そしてボディカラーの入れ替えです。まずは公式リリースと大手報道で裏が取れている範囲を、確度を分けて整理します。
確定している変更点は7項目
トヨタ公式ニュースルームのリリース(2026年6月3日)には「アルファードならびにヴェルファイアを一部改良し、6月3日に発売しました」と明記されています。中身をより細かく報じたCar Watchの記事(編集部:塩谷公邦氏)、およびwebCGの解説(2026年6月8日)と突き合わせると、変更点は次の7項目に整理できました。実質的な目玉は、周波数感応型ショックアブソーバーが全グレード標準になったことです。
- PHEVに「Z」グレードを追加設定
- ハイブリッドに「G」グレードを新設定
- 「X」グレードを廃止
- 新色ニュートラルブラック〈229〉を全車に設定
- Executive Loungeの内装加飾をブロンズスパッタリングへ統一
- 18インチアルミをハイパークロームメタリック塗装へ
- 周波数感応型ショックアブソーバーを全グレード標準化
最後の1項目が重要です。この装備は改良前までExecutive Lounge専用でした。つまり今回の改良で乗り心地の底上げを受け取ったのは、Executive Lounge以外のグレードということになります。この構図が、後半の改良度スコアで効いてきますよ。

目玉装備を「もともと持っていた」グレードが存在します
グレード体系の差分|Xが消えてGが入り、PHEVにZが増えた
改良前のラインアップは、ハイブリッドのX、ガソリンとハイブリッドのZ、そしてExecutive Loungeという構成でした。改良後はXが姿を消し、代わりにハイブリッドへGが入りました。現行はG・Z・Executive Loungeの3グレード構成です。グーネットの新型車情報(2026年6月3日掲載)は、従来のXグレードに代わって導入されたのがGグレードだと説明しました。加えてPHEVにZが追加され、PHEVは最上級1本から2グレード構成へ広がっています。
| モデル | 改良前(2025年1月〜2026年5月) | 改良後(2026年6月〜) |
|---|---|---|
| ガソリン | Z(7人) | Z(7人) |
| ハイブリッド | X(7人/8人)・Z(7人)・Executive Lounge(7人) | G(7人/8人)・Z(7人)・Executive Lounge(7人) |
| PHEV | Executive Lounge(6人) | Z(6人)・Executive Lounge(6人) |
| ボディカラー(黒) | ブラック〈202〉 | ニュートラルブラック〈229〉 |
| 周波数感応型ダンパー | Executive Loungeのみ | 全グレード標準 |
表のとおり、動いたのはハイブリッドとPHEVで、ガソリンはZ1本のまま変わっていません。標準車の型式数は改良後で12型式。carview!の2026年6月モデルのカタログページでもXグレードの廃止が扱われており、複数の独立した情報源が同じ体系変更を示しています。
正規販売店の情報にだけ載る2項目|確度は落として扱う
ここは正直に線を引いておきます。改良内容として「セルフパワーサイレンの追加」と「車外騒音などの法規対応」を挙げている情報がありますが、この2項目の出所は正規販売店の公式ブログのみで、トヨタの公式リリースには記載がありません。当サイトでは確度を1段落として扱っています。
セルフパワーサイレンは独立した内蔵バッテリーで作動する警報装置で、盗難対策として意味のある装備。アルファードの口コミには盗難への不安を訴える声が実際にあるので、事実なら評価に値する追加です。ただし公式が言っていない以上、当サイトの改良度スコアの配点には入れませんでした。
価格の差分|改良前からおおむね約5万円の値上げになっている
改良後の価格帯は5,599,000円〜10,699,700円です。改良前と同一グレード同士を比べると、値上げ幅はおおむね約5万円で揃いました。ただし改良前価格の出所には制約があるので、そこを先に開示したうえで対照表を出します。数字の確度が違うものを同じ顔で並べるのは、この種の記事で最もやってはいけないことだと考えているからです。
改良前後の価格対照表|出所と単位の限界も一緒に出す
改良前の価格として当サイトが参照したのは、KINTO公式マガジンが掲載する「アルファードのグレードおよび価格など(2025.1〜2026.5)」の表と、MOTAの解説記事(文:渡辺陽一郎氏)です。MOTAは改良の前後で同じグレード同士を比べると大半が5万円前後の値上げになっていると記しており、KINTOの表とも整合しました。ただしどちらも万円単位の表記で、1円単位の原本ではありません。
| グレード | 改良前(万円単位の公表値) | 改良後(税込・1円単位) | 差額(当サイト算出) |
|---|---|---|---|
| ガソリンZ 2WD | 5,550,000円 | 5,599,000円 | +49,000円 |
| ガソリンZ 4WD | 5,748,000円 | 5,797,000円 | +49,000円 |
| ハイブリッドZ 2WD | 6,350,000円 | 6,399,800円 | +49,800円 |
| ハイブリッドZ E-Four | 6,570,000円 | 6,619,800円 | +49,800円 |
| Executive Lounge(HEV)2WD | 8,600,000円 | 8,649,300円 | +49,300円 |
| Executive Lounge(HEV)E-Four | 8,820,000円 | 8,869,300円 | +49,300円 |
| Executive Lounge(PHEV)E-Four | 10,650,000円 | 10,699,700円 | +49,700円 |
| ハイブリッドX 8人 2WD | 5,100,000円 | 廃止(Gへ) | — |
| ハイブリッドX 8人 E-Four | 5,320,000円 | 廃止(Gへ) | — |
表のとおり、差額は49,000円から49,800円のレンジに収まりました。グレードによって値上げ幅を変えていない、極めて機械的な価格改定だといえます。ただし左列は万円単位の公表値をもとにした改良前価格なので、1円単位まで断定できる数字ではありません。差額を「約5万円」と丸めて読むのが安全な使い方になります。
1円単位で裏が取れた唯一の例|Spacious Loungeの12,720,000円
1つだけ、改良前の価格を1円単位で公式確認できたグレードがあります。トヨタ車体の特別架装車Spacious Loungeです。トヨタ認定中古車の2025年1月〜2026年6月モデルのページには新車価格12,720,000円と1円単位で掲載されており、2026年6月〜モデルのページでは12,769,900円。差額はちょうど49,900円で、他グレードの約5万円という値上げ幅と1万円の桁まで一致しました。
改良後の価格そのものはトヨタ車体の公式ニュースリリース(2026年6月3日)にも記載があり、ハイブリッドE-Fourが12,769,900円、PHEVのE-Fourが14,850,000円です。Car Watchも同日にこの価格を報じました。公式2系統と大手1系統が一致しているので、ここは確度を落とす必要がありません。
手法として面白いのは、トヨタ認定中古車のカタログページがモデル年式ごとに分かれていて、改良前の新車価格が公式ドメインに残っている点です。同じ要領で他グレードも1件ずつ当たれば、改良前価格を確度Aへ引き上げることも可能でしょう。本記事の時点では、その作業を全グレードぶん完了できていない——これは正直に書いておきます。

認定中古車の年式別ページは、旧価格を確かめる公式ルートです
新設2グレードには「改良前」が存在しない
値上げ幅を語れないグレードもあります。今回新設されたハイブリッドGとPHEVのZです。比較対象となる改良前の同一グレードが存在しないため、この2つには値上げも値下げも定義できません。Gの価格は7人乗り・8人乗りとも2WDが5,599,000円、E-Fourが5,819,000円。PHEVのZは6人乗りE-Fourで7,649,400円です。
面白いのはGの位置づけ。廃止されたXの改良前価格が5,100,000円だったのに対し、Gは5,599,000円からと約50万円上がって見えます。ただしこれは同じグレードの値上げではなく、別のグレードへの入れ替えです。装備水準が違うものを引き算しても意味はないので、当サイトはここを「値上げ」とは呼びません。グレード選びの実利は内部リンク|新型アルファードのおすすめグレードは?G・Z・Executive Loungeを1円単位で比較のほうで扱っています。

燃費の差分|この改良でWLTC値は「上がって」いる
一部改良で燃費が下がる例は珍しくありませんが、アルファードの2026年6月改良は逆でした。ハイブリッドZのE-Fourは17.4km/L、ガソリンZの2WDは10.9km/Lへ。改良前の値と比べると、多くのグレードで数字が上向いています。値上げの話題に隠れてほとんど扱われていない事実なので、確度の注記つきで見ていきましょう。
改良前後の燃費対照表|最大で+0.7km/Lの改善
改良後の値はトヨタ公式の主要諸元表2026年6月版で本文確認した国土交通省審査値です。改良前の値は、KINTO公式マガジンおよび改良前の情報を掲載する複数のページから取得しています。伸び幅が最も大きいのはハイブリッドZのE-Fourで+0.7km/Lという結果になりました。
| グレード | 改良前(km/L) | 改良後(km/L) | 差 |
|---|---|---|---|
| ハイブリッドZ 2WD | 17.7 | 18.0 | +0.3 |
| ハイブリッドZ E-Four | 16.7 | 17.4 | +0.7 |
| Executive Lounge(HEV)2WD | 17.5 | 17.5 | ±0 |
| Executive Lounge(HEV)E-Four | 16.5 | 16.8 | +0.3 |
| ガソリンZ 2WD | 10.6 | 10.9 | +0.3 |
| ガソリンZ 4WD | 10.3 | 10.4 | +0.1 |
| Executive Lounge(PHEV) | 16.7 | 16.7 | ±0 |
表が示すのは、動いたグレードと動かなかったグレードがはっきり分かれるということ。Executive Loungeの2WDとPHEVは据え置きで、伸びたのは主にZです。なお、なぜ燃費が向上したのかという技術的な理由はトヨタから公表されていません。周波数感応型ダンパーの全車標準化との関係を推測することはできますが、根拠がない以上、当サイトはそこに踏み込まない方針です。
限界表明|改良前の公式諸元表PDFは取得できなかった
この対照表には弱点があります。改良前の公式主要諸元表PDFが、永続パスでも取得できない状態になっていました。トヨタの諸元表は最新版のみ配信される仕組みで、版が切り替わると旧版のURLが生きていないことがあります。つまり左列の改良前値については、一次資料での版差分を当サイトが直接実証できていません。
そのため燃費の対照表は確度Bとして扱います。断定できるのは右列——2026年6月版の公式諸元表で確認した現行値のほうだけ。改良前の数字は「複数の情報源が一致して掲げている値」という位置づけです。ここを曖昧にしたまま「燃費が0.7km/L向上しました」と書くのは簡単ですが、それは検証ではなく引用の連鎖にすぎないと考えています。

版が消えると差分は証明できません。これは公式PDFの構造的な弱点
旧値が今も流通している|読者ができる自衛は1つだけ
燃費が上がったということは、改良前の値を載せたページが「実際より悪い数字」を示しているという意味でもあります。2026年9月時点でも、カーリース系や燃費比較系のページに改良前の値が残っている例を複数確認しました。燃費で損な数字を掴まされるのは珍しいパターンですが、判断材料としては同じくらい厄介です。
自衛策はシンプルで、諸元表PDFの発行年月を最初に見ること。本文に「’26年6月現在」と入っているかどうかで判定できます。もう1つの見分け方は黒の名称で、ニュートラルブラックと書いてあれば改良後の版です。燃費の詳細と実燃費との乖離は、新型アルファードの燃費は?【2026年最新】改良後のWLTC16.8〜18.9km/Lと実燃費の限界にまとめました。

独自「改良度スコア」|約5万円の値上げに見合ったのはどのグレードか
結論から書きます。最も値上げに見合ったのはハイブリッドZのE-Fourで7.75点、最も割を食ったのはExecutive LoungeのハイブリッドE-FourとPHEVで4.25点でした。同じ約5万円を払っても、受け取ったものはグレードによって3.5点ぶん違います。配点ルールを全部開示したうえで採点していこう。
配点ルールの開示|4軸10点満点と、採点しなかったもの
スコアの設計思想は「同じ値上げ額に対して、何を受け取ったか」です。装備に単体のオプション価格が設定されていないため、金額換算による検算は原理的にできません。周波数感応型ショックアブソーバーもニュートラルブラックも、改良前に値札が付いていた装備ではないからです。そこで金額換算は諦め、次の4軸10点満点に切り替えました。
| 評価軸 | 配点 | 採点ルール |
|---|---|---|
| WLTC燃費の変化 | 3点 | +0.5km/L以上=3.0/+0.1〜0.4km/L=2.0/変化なし=1.0/低下=0 |
| 装備の追加 | 3点 | 周波数感応型ダンパーが新規に標準化=1.5/18インチをハイパークローム塗装へ=0.75/内装加飾のブロンズ統一=0.75(該当分を加算) |
| 値上げ額 | 2点 | 据え置き=2.0/5万円未満=1.5/5万円以上=1.0 |
| 選択肢の変化 | 2点 | 新設グレード=2.0/継続=1.0/廃止=0 |
表のとおり、装備の軸だけは「そのグレードにとって新規かどうか」で加点しています。すでに持っていた装備を全車標準化されても、そのグレードの価値は上がらないからです。なお採点対象からは新設のハイブリッドGとPHEVのZを外しました。改良前の同一グレードが無いため、燃費差も値上げ額も定義できないためです。確度Bの情報だったセルフパワーサイレンも配点に含めていません。
グレード別スコア表|最高7.75点、最低4.25点
前掲の価格差分と燃費差分を上のルールに当てはめた結果が下の表です。直感に反して、最上級のExecutive Loungeが最下位に沈みました。値上げ額はほぼ横並びなのに、受け取った中身に差があったということになります。
| グレード | 燃費 | 装備 | 値上げ | 選択肢 | 改良度スコア |
|---|---|---|---|---|---|
| ハイブリッドZ E-Four | 3.0 | 2.25 | 1.5 | 1.0 | 7.75 |
| ハイブリッドZ 2WD | 2.0 | 2.25 | 1.5 | 1.0 | 6.75 |
| ガソリンZ 2WD | 2.0 | 2.25 | 1.5 | 1.0 | 6.75 |
| ガソリンZ 4WD | 2.0 | 2.25 | 1.5 | 1.0 | 6.75 |
| Executive Lounge(HEV)E-Four | 2.0 | 0.75 | 1.5 | 1.0 | 5.25 |
| Executive Lounge(HEV)2WD | 1.0 | 0.75 | 1.5 | 1.0 | 4.25 |
| Executive Lounge(PHEV)E-Four | 1.0 | 0.75 | 1.5 | 1.0 | 4.25 |
表から読み取れるのは、今回の改良がZグレードを中心に効いているという事実です。8,649,300円のExecutive Lounge(HEV)2WDと6,399,800円のハイブリッドZ 2WDでは、車両価格に2,249,500円の差があります。それでも改良で得たものは、後者のほうが2.5点ぶん大きかった。高いグレードほど改良の恩恵が小さい、という逆転が起きています。
Executive Loungeが最下位になった理由|目玉装備を先に持っていた
理由ははっきりしています。周波数感応型ショックアブソーバーは、改良前からExecutive Lounge専用の装備でした。今回の改良で全グレードに配られたのは、Executive Loungeが以前から持っていたものだったのです。したがってExecutive Loungeの購入者にとって、この目玉装備は改良のメリットになりません。
18インチアルミの塗装変更も、Executive Loungeには関係しません。Executive Loungeの標準タイヤは225/65R17で、19インチはメーカーオプション。改良の対象になった225/60R18+18×7Jは、Zに標準・Gにメーカーオプションという設定です。残ったのは内装加飾のブロンズスパッタリング統一だけ。それで約5万円の値上げというのが、Executive Loungeの受け取った内容になります。

正直、この改良でいちばん割を食ったのは最上級グレードです
ただしスコアの限界も書いておきます。この採点は「改良で何が増えたか」だけを測っており、グレードそのものの絶対的な満足度は測っていません。Executive Loungeの4.25点は、車としての評価が低いという意味ではないのです。あくまで値上げに対する差分の評価だと受け取ってください。
改良前と改良後、どちらを買うべきか|3タイプで分かれる
改良後は燃費が上がっているため、シエンタなどで見られた「改良前のほうがカタログ値が良い」という逆転はアルファードでは起きていません。そのうえで改良前の中古が合理的になるケースもあるのです。判断は保有年数と、狙うグレードで分かれます。
改良後を選ぶべき人|Zを狙うなら迷う理由が薄い
ハイブリッドZやガソリンZを検討しているなら、改良後を選ぶ根拠が揃っています。燃費が上がり、乗り心地にかかわる装備が増え、それでいて値上げは約5万円。改良度スコアで6.75〜7.75点と全グレード中の上位を占めるのはこの層です。とくにE-Fourは+0.7km/Lという最大の伸び幅を受け取っています。
市場の反応も数字に出ました。Motor Fanが伝えた2026年6月の普通乗用車販売台数(原統計は日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位)では、アルファードが8,519台で7位、前年同月比123.5%。改良の発売月に2割超の伸びです。なお自販連の集計では7月が8,489台・前年同月比103.4%、8月が5,753台・101.6%で、伸び幅は改良月がピークでした。実オーナーからも、一部改良でダンパーが変わって乗り心地が良いという投稿がcarview!のレビュー欄に上がっています。
改良前の中古・登録済み未使用車が合理的な人
逆に改良前が候補に入るのは、Executive Loungeを狙う人です。理由は前述のとおりで、Executive Loungeは改良前から周波数感応型ダンパーを装備しており、今回の改良で増えた実質的な中身がほとんどないから。内装加飾の色味にこだわりがなければ、価格が下がっている改良前の個体を選ぶ判断には十分な合理性があります。
もう1つ、廃止されたXグレードを探すという選択肢もあります。改良前のハイブリッドXは8人乗りの2WDが5,100,000円という価格でした。ただし現行のGとは装備水準が違うため、単純な価格比較はできません。中古で狙う場合は装備表を1項目ずつ突き合わせてください。なお色で年式を見分けたい方は新型アルファードのボディカラー全3色|ニュートラルブラック〈229〉への置き換えを検証が使えます。

次を待つ判断は成立するか|出口の金額から逆算する
「次の改良やフルモデルチェンジを待つ」という選択はどうか。2026年9月8日時点で、5代目へのフルモデルチェンジについてトヨタからの公式発表はありません。2026年6月に新グレードを2つ追加してラインアップを広げた直後という状況も、当面は現行型が続く方向を示しています。この論点は新型アルファードのフルモデルチェンジはいつ?公式発表ゼロの現在地と独自予想で切り分けました。

待つか買うかを決めるとき、見落とされがちなのが今の車の値段です。MOTAが2026年4月に集計した査定実績では、現行アルファードのガソリン2.5 Zが平均リセール率108.6%と新車価格を超えていました。乗り換えの損得は、買う車の値引きより売る車の金額で決まる場面が多い。実際にどのくらいの査定額が出るのかは、MOTA買取りを利用したガチのレビューで具体的な数字を公開しています。


買い替えの損得は、買う側より売る側の数字で決まりがちです
よくある質問
2026年6月3日の一部改良について多い疑問を、公式発表と独立2ソースで確認できた範囲だけで答えます。確度が足りない数値は確度も添えました。
- アルファードの一部改良はいつ実施されましたか
-
2026年6月3日です。トヨタ公式ニュースルームのリリースに「アルファードならびにヴェルファイアを一部改良し、6月3日に発売しました」と明記されており、発表と発売が同日でした。それ以前の直近の動きは2025年1月のPHEV追加と一部改良になります。
- 2026年6月の改良で何が変わりましたか
-
主な変更は7項目です。PHEVへのZ追加、ハイブリッドへのG新設、Xの廃止、新色ニュートラルブラック〈229〉の設定、Executive Lounge内装加飾のブロンズスパッタリング統一、18インチアルミのハイパークロームメタリック塗装化、そして周波数感応型ショックアブソーバーの全グレード標準化になります。
- 改良でいくら値上げされましたか
-
同一グレード同士の比較でおおむね約5万円です。当サイトの算出では49,000円から49,900円のレンジに収まりました。ただし改良前価格の出所が万円単位の公表値であるため、1円単位での断定は避けています。1円単位で公式確認できたのはSpacious Loungeのみで、12,720,000円から12,769,900円への49,900円の値上げでした。
- 改良で燃費は良くなりましたか
-
多くのグレードで上がっています。ハイブリッドZのE-Fourが+0.7km/Lで最も伸び、ハイブリッドZ 2WDとガソリンZ 2WDが+0.3km/L。Executive Loungeの2WDとPHEVは据え置きでした。ただし改良前の公式諸元表PDFを取得できていないため、当サイトはこの差分を確度Bとして扱っています。
- Xグレードはどうなりましたか
-
廃止され、ハイブリッドのGに置き換わりました。グーネットは従来のXグレードに代わって導入されたのがGグレードだと説明しており、carview!のカタログページでも廃止が扱われています。現行の新車ラインアップにXは存在しません。
- 改良でいちばん得をしたグレードはどれですか
-
当サイトの改良度スコアではハイブリッドZのE-Fourが7.75点で最高でした。WLTC燃費が+0.7km/Lと最大の伸びを示し、周波数感応型ダンパーの標準化と18インチアルミの塗装変更も対象になったためです。逆に最下位はExecutive LoungeのハイブリッドE-FourとPHEVで、いずれも4.25点でした。
- なぜExecutive Loungeのスコアが低いのですか
-
目玉装備を改良前から持っていたからです。周波数感応型ショックアブソーバーは従来Executive Lounge専用の装備で、今回の改良は他グレードへ配る内容でした。18インチアルミの塗装変更もExecutive Loungeには該当しません。値上げ額は他グレードと同水準のため、受け取った中身との差が開いた形になります。
- ヴェルファイアも同じ内容の改良ですか
-
いいえ、ヴェルファイア側はより小規模でした。大手メディアと正規販売店の情報が一致している範囲では、新色ニュートラルブラックの設定とExecutive Lounge内装加飾のブロンズスパッタリング統一の2点が中心です。グレード体系の再編はアルファード側に集中しました。
- 改良前の中古を買っても大丈夫ですか
-
答えは狙うグレード次第です。Executive Loungeなら改良前でも実質的な装備差が小さいため、価格が下がっているぶん合理的な選択になり得ます。逆にZグレードは燃費と装備の両方が改良後で有利なので、改良後を選ぶ根拠が強いでしょう。中古を見るときはボディカラー名で年式を判別するのが確実です。
まとめ|2026年6月改良は「Zのための改良」だった

冒頭で、自分の狙うグレードで値上げが妥当か判断できる状態を目指すと書きました。3行で回収します。
- 値上げはおおむね約5万円で横並び
- 燃費は最大+0.7km/Lで上がった
- スコア最高7.75・最低4.25
今回の改良は、Zグレードを中心に価値が積み上がった内容でした。約5万円の値上げは全グレードほぼ横並びなのに、受け取ったものはZに厚く、Executive Loungeに薄い。この非対称を知って選ぶのと、知らずに選ぶのとでは納得感がまるで違うはずです。正直なところ、最上級グレードの購入を検討している方にとっては歓迎しにくい改良だったと考えています。
次の一歩は具体的にひとつだけ。トヨタ公式の主要諸元表2026年6月版を開き、自分が狙うグレードの燃費と装備が改良後の値になっているかを確認する——ここから始めてみてください。販売店の資料やポータルの数字が改良前のまま残っている場合があるので、必ず公式の最新版で照合するのが安全です。改良後の全体像は新型アルファード完全ガイド【2026年最新】価格・グレード・燃費・納期まで総まとめにまとめてあります。

約5万円の値上げを商談でどう扱うかは、新型アルファードの値引きは?相場データが存在しない理由と下取りで取り返す交渉術のほうで具体的に書きました。

参考URL一覧
- トヨタ公式ニュースルーム・アルファード/ヴェルファイアを一部改良(2026年6月3日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/44445154.html
- トヨタ公式・アルファード主要諸元表(2026年6月版):https://toyota.jp/pages/contents/alphard/004_p_001/pdf/alphard_spec_202606.pdf
- トヨタ認定中古車・アルファード(2025年1月〜2026年6月モデル/改良前の新車価格):https://toyota.jp/ucar/catalog/brand-TOYOTA/car-ALPHARD_HYBRID/202501/10155745
- トヨタ認定中古車・アルファード(2026年6月〜モデル):https://toyota.jp/ucar/catalog/brand-TOYOTA/car-ALPHARD_HYBRID/202606/10163596
- トヨタ車体・アルファード Spacious Lounge 一部改良(2026年6月3日):https://www.toyota-body.co.jp/news/news_release/20260603
- Car Watch・トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」一部改良(2026年6月3日):https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/2114103.html
- Car Watch・アルファード Spacious Lounge 一部改良(2026年6月3日):https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/2114128.html
- webCG・アルファード/ヴェルファイアに新グレードを設定(2026年6月8日):https://www.webcg.net/articles/-/53897
- グーネット・アルファード/ヴェルファイア一部改良と価格表(2026年6月3日):https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/by-vehicle-type-information/284645
- carview!・アルファード 2026年6月モデル カタログ:https://carview.yahoo.co.jp/ncar/catalog/toyota/alphard/FMC003-MC003
- KINTO公式マガジン・アルファードのグレードおよび価格など(2025.1〜2026.5):https://factory.kinto-jp.com/magazine/k20250501-02
- MOTA・アルファードの受注再開と改良モデルの価格(文:渡辺陽一郎):https://autoc-one.jp/toyota/alphard/newmodel-5041338
- MOTA・現行アルファードのリセール実績(2026年4月集計):https://autoc-one.jp/knowhow/5041306
- Motor Fan・2026年6月の普通自動車販売台数TOP10:https://motor-fan.jp/headline/1566928
- 自販連 乗用車ブランド通称名別順位(月別販売台数の原統計):https://www.jada.or.jp/pages/340





