ヤリスクロスの燃費とは、WLTCモードのカタログ値で16.7〜30.8km/Lという幅を持つ数値のことです。
ハイブリッドは26.0〜30.8km/L、ガソリンは16.7〜18.9km/L。年10,000kmを走ると燃料費は約55,162円から約101,737円まで開きます。ただし価格差を燃料費だけで取り戻すには、Xで約11.1年、Zで約11.0年かかる計算になりました。
この記事のポイント
- カタログ値は18型式で全表示
- 燃料費は年5.5万〜10.2万円
- HVの回収は約11年に収束
- 改良でガソリンは全車悪化
- ガソリンの実燃費は未取得
公開日:2026年9月6日 / 最終更新日:2026年9月29日
新型ヤリスクロス2026の燃費は16.7〜30.8km/L|18型式を1枚に並べる

ヤリスクロスのWLTCモード燃費は、一般販売18型式で16.7〜30.8km/Lの幅に収まります。ハイブリッドとガソリンで約11km/Lの段差があり、同じグレードでも2WDと4WD/E-Fourで最大2.2km/L動く。まずは全型式の数字を1枚に並べて、どこで差がついているのかを見ていきます。
全型式のWLTC一覧|最良は30.8、最低は16.7
数字の出どころから示します。トヨタ公式の主要諸元表・装備一覧PDF(’26年8月現在)と、栃木トヨタ自動車のグレード一覧で一致を確認した値です。一覧の最良は30.8km/L(ハイブリッドX 2WD)、最低は16.7km/L(ガソリンZ 4WD・Z“Adventure”4WD)でした。
| パワートレイン | グレード | 2WD(km/L) | E-Four・4WD(km/L) |
|---|---|---|---|
| ハイブリッド | X | 30.8 | 28.6 |
| ハイブリッド | G | 30.2 | 28.1 |
| ハイブリッド | U(KINTO専用) | 30.2 | 28.1 |
| ハイブリッド | Z | 27.8 | 26.0 |
| ハイブリッド | Z“Adventure” | 27.8 | 26.0 |
| ハイブリッド | GR SPORT | 26.8 | 設定なし |
| ガソリン | X | 18.9 | 17.6 |
| ガソリン | G | 18.8 | 17.6 |
| ガソリン | Z | 17.9 | 16.7 |
| ガソリン | Z“Adventure” | 17.9 | 16.7 |
| ガソリン | GR SPORT | 17.6 | 設定なし |
表から読めることが2つあります。ひとつは、ZとZ“Adventure”が同じ値で並ぶこと。装備パッケージの違いであって、エンジンもタイヤも共通だからです。もうひとつはGR SPORTの位置で、ガソリンの17.6はZの17.9より低く、X 4WD・G 4WDと同じ数字になっています。専用チューニングを受けた分だけ、カタログ上は不利な側に置かれているわけですね。グレードごとの装備差は新型ヤリスクロスのグレード比較|18型式の価格差を装備で分解するで分解しました。

駆動方式で落ちる幅|ハイブリッドは最大2.2、ガソリンは最大1.3
4WDやE-Fourを選ぶと燃費は下がります。ただし下がり方はパワートレインで違いました。ハイブリッドはXで2.2km/L、Gで2.1km/L、Zで1.8km/L低下するのに対し、ガソリンはXで1.3km/L、GとZで1.2km/Lしか下がりません(当方が諸元表の値から引き算したもの)。
- ハイブリッドの低下幅は1.8〜2.2
- ガソリンの低下幅は1.2〜1.3
- 比率ではどちらも約7%前後
絶対値ではハイブリッドのほうが大きく落ちますが、比率で見ると印象が変わります。ハイブリッドXは30.8から28.6で約7.1%減、ガソリンXは18.9から17.6で約6.9%減。ほぼ同じ割合で落ちているのです。雪国で4WDが必要なら、燃費を理由に駆動方式を諦める必要はないと考えていいでしょう。数字の絶対差だけを見ると判断を誤りやすいところ。

低下幅は絶対値でなく比率で見ると判断を誤りません
18インチアルミを選ぶと下がる|適用グレードは特定できていません
タイヤ径も燃費に効く要素です。公式諸元表には、215/50R18タイヤ&18インチアルミホイール(メーカーオプション144,100円)を装着するとWLTCが2WDで27.8km/L、E-Fourで26.0km/Lになり、車両重量が10kg増えるという注記が入っています。ハイブリッドXなら30.8から27.8へ、3.0km/Lぶん落ちる計算です。
ここで正直に限界を書きます。この注記の※印はKINTO専用グレードのUの列に付されており、Z・G・Xのどこまで同じ扱いになるかを当方は特定できていません(2026年9月26日時点)。18インチを検討している方は、見積もりの段階で「このグレードに18インチを付けた場合のWLTC値」を販売店に確認してください。オプションの取捨は新型ヤリスクロスの見積もり|乗り出し価格を諸費用まで積み上げるで整理しています。

走行距離別の年間燃料費|レギュラー169.9円/Lで途中式ごと出します

年10,000kmを走った場合の燃料費は、ハイブリッドX 2WDで約55,162円、ガソリンZ 4WDで約101,737円。同じ車の中で年46,575円ひらきます。計算は「走行距離÷WLTC燃費×燃料単価」の一本だけで、単価も出典と調査日を添えて置きました。
前提の単価は169.9円/L|2026年9月14日調査の全国平均を使う
単価を書かない試算は検証できません。そこで前提を先に固定します。レギュラーガソリン全国平均169.9円/L(2026年9月14日調査・9月16日発表)を使いました(グーネットが掲載した同調査の結果/原資料は資源エネルギー庁の石油製品価格調査)。前週比マイナス0.1円で、4週ぶりの値下がりという局面です。ただしこの価格は政府の補助で抑えられた数字で、燃料油価格定額引き下げ措置の公表資料によると9月14日の補助なし価格は205.9円/L、9月17日〜30日の支給額は51.0円という状況。
ヤリスクロスの使用燃料は、ハイブリッドもガソリンも無鉛レギュラーガソリン。プレミアム仕様の指定ではないため、この単価をそのまま両方に当てられます。石油製品価格調査は週次で更新されるため、単価が10円動けば年間燃料費は約6%動く点だけ頭に置いてください。以下の金額はすべて当方の計算で、1円未満は四捨五入しています。
年5,000km・10,000km・15,000kmの燃料費一覧
代表的な8仕様で計算しました。式は「10,000 ÷ 30.8 × 169.9 = 約55,162円」といった形で、どの行も同じやり方です。年10,000kmでの最安はハイブリッドX 2WDの約55,162円、最高はガソリンZ 4WDの約101,737円で、差は年46,575円になります。
| 仕様(WLTC) | 年5,000km | 年10,000km | 年15,000km |
|---|---|---|---|
| ハイブリッドX 2WD(30.8) | 約27,581円 | 約55,162円 | 約82,744円 |
| ハイブリッドG 2WD(30.2) | 約28,129円 | 約56,258円 | 約84,387円 |
| ハイブリッドZ 2WD(27.8) | 約30,558円 | 約61,115円 | 約91,673円 |
| ハイブリッドGR SPORT(26.8) | 約31,698円 | 約63,396円 | 約95,093円 |
| ハイブリッドZ E-Four(26.0) | 約32,673円 | 約65,346円 | 約98,019円 |
| ガソリンX 2WD(18.9) | 約44,947円 | 約89,894円 | 約134,841円 |
| ガソリンZ 2WD(17.9) | 約47,458円 | 約94,916円 | 約142,374円 |
| ガソリンZ 4WD(16.7) | 約50,868円 | 約101,737円 | 約152,605円 |
表の結論はこうです。ハイブリッドとガソリンの燃料費差は、年5,000kmなら17,366円、年10,000kmで34,732円、年15,000kmで52,098円(いずれもX 2WD同士)。走行距離に正比例して開きます。年5,000kmしか走らない人にとって、月あたり約1,447円の差でしかないという見方もできるでしょう。ここをどう評価するかが、次のH2の回収年数の話につながります。
4WD・E-Fourの燃料費上乗せは年4,231〜6,821円
駆動方式を上げたときの追加コストも数字にしておきます。年10,000kmで比較すると、ハイブリッドZ 2WDとE-Fourの差は年4,231円、ガソリンZの2WDと4WDの差は年6,821円。5年ではそれぞれ21,155円と34,105円になります。
車両価格のほうは、2WDから4WD・E-Fourへの上乗せが全グレード一律247,500円。燃料費の上乗せ5年分は、その1割前後にしかなりません。つまり4WDを選ぶかどうかの判断で、燃費は主役になり得ないということです。判断材料は雪道や未舗装路の使用頻度、それに寒冷地仕様が標準で付く点のほう。保有コスト全体での扱いは新型ヤリスクロスの維持費|年間コストをパワートレイン別に試算にまとめました。

ハイブリッドの燃料費回収は約11年|X・Zで同じ数字に収束する

ハイブリッドとガソリンの価格差を、燃料費の節約だけで取り戻すのに何年かかるか。年10,000km・レギュラー169.9円/L・カタログ燃費という前提で割り算すると、Xで約11.1年、Zで約11.0年でした。グレードを変えても答えがほぼ動かない、という結果になっています。
前提を全部開示|使ったのは引き算と割り算だけ
計算の中身を隠さずに置きます。使ったのは車両価格の差と年間燃料費の差の2つだけ。Xはハイブリッド2,510,200円とガソリン2,126,300円の差383,900円を、年間燃料費の差34,732円(約89,894円−約55,162円)で割って約11.1年という手順です。
- 年間走行距離は10,000km固定
- 燃料単価は169.9円/Lで固定
- 燃費はカタログのWLTC値
- 税・保険・整備費は含めない
この4つが前提です。実燃費で計算すれば差はもっと縮み、回収年数は延びます。逆に燃料単価が上がれば短くなる。前提が動けば答えも動くので、あくまで「カタログ値どおりに走った場合の目安」として読んでください。ちなみに税金は自動車税も重量税の区分もパワートレインで扱いが変わり得るため、あえて燃料費だけに絞りました。
X・G・Zで10.9〜11.1年|グレードを変えても答えが動かない
同じ計算を主要グレードに広げると、妙な一致が出ました。X 2WDが約11.1年、G 2WDが約10.9年、Z 2WDが約11.0年。3グレードとも11年前後に収束します(すべて当方算出)。価格差も燃料費差もグレードごとに違うのに、割った答えだけが揃うわけです。
| 比較する組み合わせ | 車両価格の差 | 年間燃料費の差 | 回収年数 |
|---|---|---|---|
| X 2WD(ハイブリッド/ガソリン) | 383,900円 | 34,732円 | 約11.1年 |
| G 2WD(ハイブリッド/ガソリン) | 370,700円 | 34,114円 | 約10.9年 |
| Z 2WD(ハイブリッド/ガソリン) | 370,700円 | 33,801円 | 約11.0年 |
| X E-Four/4WD | 383,900円 | 37,150円 | 約10.3年 |
| Z E-Four/4WD | 370,700円 | 36,411円 | 約10.2年 |
| GR SPORT 2WD | 379,500円 | 33,138円 | 約11.5年 |
表を眺めると、もう1つ気づくことがあります。4WD・E-Fourのほうが回収年数は短い。X同士で約10.3年、Z同士で約10.2年です。理由は単純で、ガソリン4WDの燃費の落ち込みが大きく、その分ハイブリッドとの燃料費差が広がるから。一方でGR SPORTは約11.4年と最も長い。ハイブリッドの26.8に対しガソリンが17.6と、他グレードほど差が開いていないためです。

正直、燃料費だけでハイブリッドを選ぶ理由は薄いと思います
分岐点は年22,100km|5年で回収するために必要な走行距離
11年という数字は、多くの人の保有期間より長いはずです。そこで逆算しました。Xの価格差383,900円を5年で回収するには、年間およそ22,100km走る必要があります(383,900 ÷ 5 ÷ 3.4732円/km = 約22,105km・当方算出)。1kmあたりの燃料費差3.4732円という数字が計算の軸です。
逆に年5,000kmなら回収は約22.1年、年15,000kmでも約7.4年。年間走行距離を先に決めないと、この比較には意味がありません。ではハイブリッドを選ぶ理由が無いのかというと、そうではないでしょう。静粛性、E-Fourという選択肢の有無、そして3年後の残価率——燃料費以外の軸に判断が移るというのが、この計算から出てくる結論です。残価率についてはMOTA買取りを利用したガチのレビューで査定の流れを公開しているので、売却まで含めて考える方は覗いてみてください。

補助が終わったら?205.9円/Lなら回収は約9年に縮む
169.9円/Lという単価は、政府の補助で抑えられた価格です。そこで補助なし価格の205.9円/L(2026年9月14日時点)でも同じ計算をしました。Xは年間燃料費差42,091円で約9.1年、Zは40,963円で約9.0年(当方算出・年10,000km・カタログ燃費)。ハイブリッドX 2WDの年間燃料費は約66,851円、ガソリンX 2WDは約108,942円という計算です。
ここが分かれ目です。補助が続く限り回収は約11年、補助が無くなれば約9年。どちらでも「5年で元が取れる」水準には届きませんが、ガソリン価格の先行きに不安がある人ほどハイブリッドの保険としての価値は上がります。当サイトは補助の終了時期を予測できないため、この2本の線を「悲観と楽観の幅」として持っておくのが現実的でしょう。
2026年の改良で燃費が動いた|公式PDFの版差分で確認する

ヤリスクロスは2026年3月と8月に一部改良を受けており、その前後でカタログ燃費が変わっています。ガソリン車は全グレードで低下し、ハイブリッドはGR SPORTだけが7.2%向上しました。改良前後の公式諸元表PDFがどちらも参照できる状態にあるため、版差分として突き合わせられます。
ガソリンは全グレード低下|GR SPORTのハイブリッドだけ+7.2%
比較したのは改良前の主要諸元表PDFと現行の主要諸元表PDF(’26年8月現在)の2つ。ガソリンはX・G・Z・Z“Adventure”のすべてで数値が下がり、ハイブリッドで動いたのはX E-Fourの0.1km/L低下とGR SPORTの1.8km/L向上だけでした。
| パワートレイン・グレード | 駆動 | 改良前→改良後 | 差 |
|---|---|---|---|
| ガソリンX | 2WD | 19.8→18.9km/L | −0.9 |
| ガソリンX | 4WD | 18.4→17.6km/L | −0.8 |
| ガソリンG | 2WD | 19.4→18.8km/L | −0.6 |
| ガソリンG | 4WD | 18.1→17.6km/L | −0.5 |
| ガソリンZ・Z“Adventure” | 2WD | 18.3→17.9km/L | −0.4 |
| ガソリンZ・Z“Adventure” | 4WD | 17.1→16.7km/L | −0.4 |
| ガソリンGR SPORT | 2WD | 17.6→17.6km/L | 0 |
| ハイブリッドX | E-Four | 28.7→28.6km/L | −0.1 |
| ハイブリッドGR SPORT | 2WD | 25.0→26.8km/L | +1.8 |
数字の意味を燃料費に置き換えます。ガソリンX 2WDは同じ年10,000kmを走ったとき、改良前より年約4,086円ぶん燃料費が増える計算になりました。逆にハイブリッドGR SPORTは年約4,564円ぶん安くなる。5年なら約20,430円の負担増と約22,820円の節約という差が出ます。改良の中身そのものは新型ヤリスクロスの一部改良|2026年3月・8月の変更点を価格と装備で実証で扱いました。

車両重量は1kgも変わっていない|重量では説明できない低下
燃費が落ちたなら重くなったのだろう、と考えるのが自然です。ところが同じ2つのPDFで車両重量を突き合わせると、話が合いません。ガソリンG・Z・GR SPORTの車両重量は改良の前後で1kgも変わっておらず、増えているのはZ“Adventure”系の+10kgだけでした。
| グレード | 改良前(2WD/4WD・E-Four) | 改良後 |
|---|---|---|
| ガソリンG | 1,110/1,200kg | 1,110/1,200kg |
| ガソリンZ | 1,120/1,210kg | 1,120/1,210kg |
| ガソリンZ“Adventure” | 1,140/1,230kg | 1,150/1,240kg |
| ハイブリッドZ“Adventure” | 1,190/1,270kg | 1,200/1,280kg |
| ガソリンGR SPORT | 1,130kg | 1,130kg |
| ハイブリッドGR SPORT | 1,180kg | 1,180kg |
表が示すのは矛盾です。重量が据え置きのガソリンXやGで燃費が下がり、同じく重量据え置きのハイブリッドGR SPORTでは燃費が上がっている。重量という1つの変数では、両方の現象を説明できません。逆にZ“Adventure”は10kg増えていますが、こちらのハイブリッドはWLTCが変わっていない。重量と燃費が素直に連動していないことだけは、数字の上で確認できます。
理由は書けません|公表されていないので推測を置かない
ここが本記事でいちばん正直に書くべきところです。燃費が変化した技術的な理由は、トヨタから公表されていません。この改良はトヨタ公式ニュースルームが2026年2月20日に発表した一部改良(発売は3月2日)にあたり、群馬トヨタ自動車の解説はEDRや車外騒音規制ph3などへの法規対応を挙げています。ただし、それと燃費値の変化を結ぶ説明はどこにも示されていない。だから当サイトは原因を書きません。
もう1つ、読者側の防御策も置いておきます。大手のカタログサイトにも改良前の値が残っている、という実測です。2026年9月26日時点でMOTAの車種カタログはWLTCモードの下限を17.4と表示しており、現行の16.7とは一致しません。グーネットのカタログではハイブリッドGR SPORTの燃費が25と掲載されたままでした。見分け方は簡単で、価格表や諸元表に「’26年8月現在」といった版表記があるかを確認すること。版が書かれていないページの数字は、いつのものか分かりません。

版表記のないカタログは、いつの数字か誰にも分かりません
実燃費はどこまで分かるか|ハイブリッドは22.51km/L、ガソリンは未取得

カタログ値と実際の燃費のずれは、購入前にいちばん気になるところでしょう。ヤリスクロスのハイブリッドについては給油記録7,847件の平均22.51km/Lという集計値がありますが、ガソリン車については当サイトが承認できる集計値を確認できていません。そのため乖離率は片側だけ、方法論つきで示します。
ハイブリッドの平均は22.51km/L|全世代・全グレード合算という方法論
使えるデータは1つでした。みんカラのヤリスクロス ハイブリッド燃費ページによると、給油情報7,847件の平均実燃費は22.51km/L(レギュラー・2026年9月26日取得)。件数が四桁ある分、単発の報告よりは信頼できる部類です。
ただし読み方には注意が必要です。この22.51km/Lは2020年8月の発売以降の全世代・全グレードを合算した値で、2026年3月改良後の車両だけを抜き出した数字ではありません。2WDとE-Fourも、XもZもGR SPORTも同じ器に入っています。数字を使うなら、この方法論まで一緒に持っておいたほうがいい。年10,000kmをこの燃費で走ると燃料費は約75,478円で、カタログ値のハイブリッドX 2WD(約55,162円)とガソリンX 2WD(約89,894円)のちょうど中間あたりに落ちます。
達成率は73〜84%|基準にするグレードで印象が変わる
22.51km/Lをカタログ値と比べます。ハイブリッドX 2WDの30.8を基準にすると達成率は約73%、Z 2WDの27.8なら約81%、GR SPORTの26.8なら約84%(いずれも当方算出)。同じ実燃費でも、どのグレードを分母に置くかで11ポイントも印象が変わってしまいます。
もう一つの手がかりが、公式諸元表のモード別燃費です。ハイブリッドは郊外モードが最も良く、高速モードが最も苦手という並びでした。高速道路中心の使い方だと、カタログの総合値ほどは伸びないという構造がここから読めます。
| ハイブリッド(2WD) | 市街地 | 郊外 | 高速道路 |
|---|---|---|---|
| X(km/L) | 31.9 | 33.7 | 28.7 |
| Z(km/L) | 29.0 | 30.0 | 26.1 |
| GR SPORT(km/L) | 27.9 | 28.6 | 25.3 |
表の結論として、ハイブリッドX 2WDの高速モードで年10,000kmを走ると燃料費は約59,199円。総合値での約55,162円より年4,037円ほど増えます。通勤が高速中心なら、この差を織り込んでおくと見込みがずれません。環境面の数字も添えておくと、公式の環境仕様PDF(’26年8月)ではCO2排出量がガソリン123〜139g/km、ハイブリッド75〜89g/kmと記載されています。

達成率は分母を変えるだけで11ポイント動きます。数字の出し方に注意を
ガソリン車の乖離率は出しません|データが無いという事実を書く
ここは空欄のままにします。ヤリスクロスのガソリン車について、当サイトが承認できる実燃費の集計値は2026年9月26日時点で見つかりませんでした。ハイブリッド側には7,847件の集計があるのに、ガソリン側には同等のものが無い。だからガソリン車の「カタログとの乖離率◯%」という数字は書きません。
- ハイブリッドは7,847件の集計あり
- ガソリンは同等の集計を確認できず
- 片側だけの乖離率は比較に使えない
代わりに、自分で測る手順を置きます。満タン法です。給油口いっぱいまで入れてトリップメーターをリセットし、次の給油で満タンにしたときの給油量で走行距離を割る。3回ぶん平均すれば、自分の使い方での燃費が分かります。他人の平均値より、自分の通勤路で測った1つの数字のほうが役に立つはずです。
ちなみに燃料タンクはハイブリッド36L、ガソリン42L。カタログ値と掛け合わせた理論上の航続距離はハイブリッドX 2WDで約1,108km、ガソリンX 2WDで約794kmになりますが、これはあくまで机上の掛け算であって、実際に走り切れる距離を保証する数字ではありません。
よくある質問
燃費まわりで多い疑問に、2026年9月26日時点で当サイトが承認できた情報源の範囲だけで答えます。データが存在しない項目は、その旨をそのまま書きました。
- 新型ヤリスクロスの燃費はどのくらいですか?
-
WLTCモードで16.7〜30.8km/Lです。ハイブリッドが26.0〜30.8km/L、ガソリンが16.7〜18.9km/Lという内訳になります。最も良いのはハイブリッドX 2WDで、最も低いのはガソリンZ・Z“Adventure”の4WD。数値はトヨタ公式の主要諸元表(’26年8月現在)と正規販売店2社のグレード一覧で一致を確認したものです。
- ハイブリッドとガソリンはどちらが得ですか?
-
燃料費だけで判断するなら、約11年乗らないと差額を回収できません。年10,000km・レギュラー169.9円/L・カタログ燃費という前提で、Xは価格差383,900円を年間燃料費差34,732円で割って約11.1年、Zは価格差370,700円を33,801円で割って約11.0年。5年で回収するには年間およそ22,100km必要という計算になります。静粛性やE-Fourの有無など、燃料費以外の軸で選ぶ車です。
- ヤリスクロスの実燃費はどのくらいですか?
-
ハイブリッドで22.51km/Lという集計値があります(みんカラの給油情報7,847件の平均・2026年9月26日取得)。ただしこれは2020年8月の発売以降の全世代・全グレードを合算した数字で、グレード別ではありません。カタログ値に対する達成率はハイブリッドX 2WD基準で約73%、Z 2WD基準で約81%。分母に置くグレードで印象が変わる点に注意してください。
- ガソリン車の実燃費はどのくらいですか?
-
数字を提示できません。ヤリスクロスのガソリン車について、当サイトが承認できる実燃費の集計値を2026年9月26日時点で確認できていないためです。ハイブリッド側には7,847件の集計があるのに、ガソリン側には同等のものがありません。片側だけの乖離率を出しても比較には使えないので、この記事では空欄のままにしました。満タン法で自分の実燃費を測るのが確実です。
- 4WDやE-Fourにすると燃費はどれくらい落ちますか?
-
ハイブリッドで1.8〜2.2km/L、ガソリンで1.2〜1.3km/L下がります。比率にするとどちらも約7%前後で、大きな差はありません。年10,000kmでの燃料費の上乗せはハイブリッドZで年4,231円、ガソリンZで年6,821円。5年でも21,155円と34,105円ですから、車両価格の上乗せ247,500円に比べれば小さい額です。燃費を理由に駆動方式を諦める必要はないでしょう。
- 2026年の改良で燃費は良くなりましたか?
-
ガソリン車は逆に下がりました。公式諸元表の改良前後を突き合わせると、ガソリンはX・G・Z・Z“Adventure”のすべてで0.4〜0.9km/L低下しています。ハイブリッドで動いたのはX E-Fourの0.1km/L低下と、GR SPORTの1.8km/L向上(+7.2%)だけ。ガソリンX・G・Zは車両重量が改良の前後で変わっていないため、重量増では説明がつきません。変化した技術的な理由はトヨタから公表されていないので、当サイトは原因を書かない立場です。
- 18インチアルミにすると燃費は下がりますか?
-
下がります。公式諸元表には、215/50R18タイヤ&18インチアルミホイールを装着するとWLTCが2WDで27.8km/L、E-Fourで26.0km/Lになり、車両重量が10kg増えるという注記があるためです。ただしこの注記の※印はKINTO専用グレードのUの列に付されており、Z・G・Xのどこまで同じ扱いになるかを当方は特定できていません。見積もり時に販売店へ確認してください。
- GR SPORTの燃費はどのくらいですか?
-
ハイブリッドが26.8km/L、ガソリンが17.6km/Lです(いずれも2WD)。GR SPORTには4WDとE-Fourの設定がありません。注目したいのはハイブリッドで、2026年8月3日の一部改良で1.8km/L向上しました。逆にガソリンの17.6km/LはZの17.9km/Lより低く、X 4WD・G 4WDと同じ値。ハイブリッドとガソリンの回収年数を計算すると約11.4年で、全グレード中もっとも長くなります。
- 満タンで何kmくらい走れますか?
-
カタログ値とタンク容量を掛けた理論値なら、ハイブリッドX 2WDで約1,108km、ガソリンX 2WDで約794kmという計算になります(タンク容量はハイブリッド36L・ガソリン42L)。ただしこれは机上の掛け算で、実際に走り切れる距離を示すものではありません。実燃費22.51km/Lで計算すると約810km。給油ランプの点灯タイミングにも余裕が設けられているため、理論値の8割程度を目安に考えておくと安全です。
- 燃費だけで見ればどのグレードが正解ですか?
-
ハイブリッドX 2WDの30.8km/Lが最良で、車両価格2,510,200円もハイブリッド最安です。ただし年間走行距離が5,000km程度なら、ガソリンX 2WD(2,126,300円)との燃料費差は年17,366円にとどまります。回収年数は約22.1年。走らない人ほどガソリンが有利になる構造なので、まず自分の年間走行距離を把握するところから始めてください。
まとめ|新型ヤリスクロスの燃費は「年間走行距離」で答えが変わる

ヤリスクロスのWLTC燃費は16.7〜30.8km/L。年10,000kmの燃料費は約55,162円から約101,737円まで開きますが、その差額でハイブリッドの価格差を埋めるには約11年かかります。押さえるべき点は4つです。
- 回収は約11年に収束する
- 5年回収の分岐は年22,100km
- 改良でガソリンは全車低下
- ガソリンの実燃費は空欄のまま
冒頭で「カタログ値の並びから、自分の走り方で本当に得になる仕様を選べる状態になる」とお伝えしました。結論は、年間走行距離が12,000kmを超えるならハイブリッド、5,000km前後ならガソリンXで十分という線引きです。筆者ならこの車をガソリンX 2WDで買います。理由は回収に11年かかるうえ、ハイブリッド最安のXでも価格差が383,900円と全グレードで最大だから。

燃費の話は、年間走行距離を決めてからでないと始まりません
正直に書くと、この記事の数字が向かない人もいます。年間走行距離が読めない人、高速道路の比率が極端に高い人、そして雪道でE-Fourを前提にしている人。そうした条件では、カタログ値をもとにした試算はそのまま当てはまりません。逆に通勤距離が毎日ほぼ同じという方なら、この記事の表はかなり正確に効くはずです。
次の一歩は3つ。まず直近1年の給油レシートか車のトリップ履歴から、自分の年間走行距離を出すこと。次にトヨタ公式の主要諸元表PDFを開いて、検討中のグレードのWLTC値と版表記(’26年8月現在)を自分の目で確かめること。そして18インチアルミを検討しているなら、そのグレードでの燃費値を販売店に質問することです。車種全体の判断材料は新型ヤリスクロス完全ガイド|価格・グレード・燃費・納期の全体像にまとめました。

参考URL一覧
- トヨタ公式 ヤリス クロス 主要諸元表・装備一覧PDF(’26年8月現在):https://toyota.jp/pages/contents/yariscross/001_p_001/pdf/yariscross_spec_202608.pdf
- トヨタ公式 ヤリス クロス 主要諸元表・装備一覧PDF(改良前・版差分の照合用):https://toyota.jp/pages/contents/yariscross/001_p_001/pdf/yariscross_spec_202511.pdf
- トヨタ公式 ヤリス クロス 環境仕様PDF(’26年8月):https://toyota.jp/pages/contents/yariscross/001_p_001/pdf/yariscross_ecology_202608.pdf
- トヨタ自動車 グローバルニュースルーム ヤリス・ヤリス クロスを一部改良(2026年2月20日):https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/43980382.html
- 栃木トヨタ自動車 ヤリスクロス グレード一覧(’26年8月現在):https://www.tochigitoyota.com/lineup/yariscross/grade
- 群馬トヨタ自動車 ヤリスクロス一部改良の解説:https://gtoyota.com/blog/shop15/26310/
- グーネット レギュラーガソリン全国平均(2026年9月14日調査):https://www.goo-net.com/magazine/money/car-money/291215
- 資源エネルギー庁 石油製品価格調査(給油所小売価格調査):https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html
- みんカラ ヤリスクロス ハイブリッド 燃費(2026年9月26日取得):https://minkara.carview.co.jp/car/toyota/yaris_cross_hybrid/nenpi/
- MOTA ヤリスクロス 車種カタログ(2026年9月26日取得):https://autoc-one.jp/catalog/toyota/yariscross/
- グーネット トヨタ ヤリスクロス カタログ(2026年9月26日取得):https://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/YARIS_CROSS/
- 燃料油価格定額引き下げ措置・ガソリン全国平均価格の推移(9月14日時点):https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/current_graph.pdf





