新型パジェロのオフロード性能は、ラダーフレーム、全車4WDのS-AWC、最低地上高230mm(20インチ車)の3点で決まります。アプローチ角は30.4度、ランプブレークオーバー角は22.6度、デパーチャー角は25.8度です。
数字はすべて三菱自動車の2026年10月29日のリリースと公式の主要諸元によるもので、角度は20インチ車の社内測定値となっています。発売前のため、悪路を実際に走った評価は未確認で、この記事でも作りません(確認日は2026年11月3日)。
この記事のポイント
- 全車4WD・ラダーフレーム
- 最低地上高230mm/220mm
- アプローチ角30.4度
- デフロックはSEとGSRだけ
- GSRはEXCEEDより165,000円安い
この記事では、数値から読めることと、まだ分からないことを分けて整理します。悪路の走破性を重視する人が、どのグレードを選べばよいかまで踏み込んでいこう。
公開日:2026年11月4日 / 最終更新日:2026年11月4日

新型パジェロのオフロード性能は、ラダーフレームと4WDの組み合わせで決まる
新型パジェロは、全グレードが4WDで、骨格はラダーフレームです。このフレームは、同じ三菱のトライトンのものが元になっています(三菱 2026年5月29日)。足まわりは前がダブルウィッシュボーン、後ろが新開発の5リンク式リジッドです。

| 項目 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 骨格 | ラダーフレーム(トライトンのフレームが元) | 三菱 2026年5月29日 |
| サスペンション | 前ダブルウィッシュボーン/後 新開発5リンク式リジッド | 三菱 2026年10月29日 |
| 4WD | S-AWC。SS4-IIの切り替えは2H・4H・4HLc・4LLc | 三菱 2026年10月29日 |
| 電子制御 | AYC、ASTC、走行モード7種 | 三菱 2026年10月29日 |
| トランスファー減速比 | 1.000/2.566 | 公式の主要諸元 |
| 最低地上高 | 230mm(SUPER EXCEED・EXCEED)/220mm(GSR・GLS)社内測定値 | 公式の主要諸元 |
| 対地障害角(20インチ車) | アプローチ30.4度/ランプブレークオーバー22.6度/デパーチャー25.8度(社内測定値) | 三菱 2026年10月29日 |
| リヤデフロック | SUPER EXCEEDとGSRに設定。EXCEEDとGLSにはなし | 公式グレードページ |
AYCやASTCなどの装置の働きは、三菱の公式ページに詳しい説明がある範囲に限って扱います。この記事では、仕組みの解説より、数値の読み方に比重を置く方針です。

角度の数字は20インチ車のものだけ
公式が公表した対地障害角は、20インチ車の社内測定値です。18インチ車(GSR・GLS)の値は確認できていません。GSRとGLSの角度は、公式の数字が出るまで未確認として扱うのが安全です。
グレードごとの装備の違いは新型パジェロのグレード比較|SUPER EXCEED・EXCEED・GSR・GLSの違いと選び方に、全体の整理は新型パジェロ完全ガイド|12月17日発売・価格619万円〜795万円・グレード・納期を29記事で整理にあります。

角度の数字は、20インチ車限定なんですね
パジェロの20インチと18インチは、タイヤの外径がほぼ同じ
新型パジェロのタイヤは、SUPER EXCEEDとEXCEEDが255/55R20、GSRとGLSが255/65R18です(公式の主要諸元)。インチ数が違うので、大きさも違うと思いがちですよね。実はタイヤ全体の外径は、ほぼ同じです。

| グレード | タイヤ | サイドウォールの高さ | 外径(概算) |
|---|---|---|---|
| SUPER EXCEED・EXCEED | 255/55R20 | 140.25mm | 約788.5mm |
| GSR・GLS | 255/65R18 | 165.75mm | 約788.7mm |
サイドウォールの高さは、タイヤ幅255mmに扁平率を掛けた値です(255×0.55=140.25mm、255×0.65=165.75mm)。外径は、サイドウォール2枚分にホイール径を足して求めました(いずれも当サイト算出)。18インチ車の側壁は、20インチ車より25.5mm厚くなります。

最低地上高の差10mmは、全高の差10mmと一致する
最低地上高は230mmと220mm、全高は1,910mmと1,900mmで、どちらも差は10mmです。タイヤの外径が同じなので、地上高の差はタイヤではなく、足まわりの設定で生まれていると読めます。地上高の差を生んでいる理由は、公式の説明が見つからず未確認です(当サイトの推測)。
20インチと18インチのどちらが悪路向きかは、公式の比較資料や実走評価がなく、判断できません。タイヤの詳しい比較は新型パジェロのタイヤサイズ|255/55R20と255/65R18、ホイールの違いを整理に整理しています。

外径が同じとは、気づきませんでした
新型パジェロの対地障害角を、パジェロスポーツ(南アフリカ)と並べる
日本で売られていないパジェロスポーツの南アフリカ仕様は、公式の仕様書に対地障害角が載っています(三菱自動車南アフリカの仕様書・2025年5月14日版)。新型パジェロと同じ項目を並べてみました。

| 項目 | 新型パジェロ(20インチ車) | パジェロスポーツ(南アフリカ) |
|---|---|---|
| アプローチ角 | 30.4度 | 30度 |
| ランプブレークオーバー角 | 22.6度 | 23.1度 |
| デパーチャー角 | 25.8度 | 24.2度 |
| 最低地上高 | 230mm | 218mm |
| エンジン | 2.4Lディーゼルターボ・150kW | 2.4L MIVEC・133kW |
新型はアプローチ角とデパーチャー角で上回り、ランプブレークオーバー角だけ0.5度下回っています。数字は近いが、測定条件が同じとは限らないため、優劣はつけられない。新型は社内測定値で、南アフリカ仕様の測定条件は書かれていません。

トライトンとは、数字の揃うところだけを比べる
フレームの元になったトライトンとも比べましょう(トライトンの公式諸元表・三菱 2023年12月21日)。トライトンのアプローチ角とデパーチャー角は確認できず、角度の比較はできません。
| 項目 | 新型パジェロ | トライトン |
|---|---|---|
| 最低地上高 | 230mm/220mm | 220mm |
| ホイールベース | 2,870mm | 3,130mm |
| 最小回転半径 | 5.8m | 6.2m |
| 最大トルク | 480N・m(VGターボ1基) | 470N・m(2段ターボ) |
| ヒルディセントコントロール | 全グレード標準 | 約4〜20km/h |
ホイールベースは新型が260mm短く、最小回転半径も0.4m小さくなります。ランプブレークオーバー角も比べたいところですが、トライトンの角度が未確認なので、ここでは比較しません。ランクルとの比較は新型パジェロとランクル250・300を比較|価格・サイズ・燃費・売却価値の違いと選び方、トライトンとの違いは新型パジェロとトライトンの違い|価格差1,246,300円の中身をエンジン・サイズ・足まわりで比較に整理しました。

同じ4N16でも、ターボの方式は違います
新型パジェロをオフロードで選ぶなら、リヤデフロック付きのGSRが安い
悪路を重視するグレード選びでは、意外な事実があります。リヤデフロックが付くのは、SUPER EXCEEDとGSRだけ。しかもGSRの価格は6,765,000円で、デフロックのないEXCEED(6,930,000円)より165,000円安いのです。

| グレード | 価格(税込) | ホイール | 最低地上高 | リヤデフロック | 生産 |
|---|---|---|---|---|---|
| SUPER EXCEED | 7,950,800円 | 20インチ | 230mm | あり | 発売時から |
| EXCEED | 6,930,000円 | 20インチ | 230mm | なし | 2027年4月から |
| GSR | 6,765,000円 | 18インチ | 220mm | あり | 発売時から |
| GLS | 6,193,000円 | 18インチ | 220mm | なし | 2027年4月から |
GSRは20インチと上級内装がない一方で、14.3インチ画面とリヤデフロックを備えます(公式の主要装備表)。悪路で使う前提なら、EXCEEDを選ぶ理由は見た目と最低地上高の10mmだけになると言えるでしょう。

発売時に選べるのも、GSRとSUPER EXCEEDの2つ
EXCEEDとGLSは、2027年4月から生産を始める予定です。発売時に注文できるのは、リヤデフロックの付くSUPER EXCEEDとGSRだけという巡り合わせになっています。
先代はどうだったのでしょうか。FINAL EDITIONはリヤデフロックが標準と報じられています(グーネットのカタログ)。先代の限定車にあった悪路向けの装備は、新型でもSUPER EXCEEDとGSRに設定されています。
乗り換え元は、デリカ、アウトランダー、先代パジェロの順が多いとベストカーWebは報じています(ベストカーWeb・★3)。悪路向けの新型に変えるなら、今の車を先に売る段取りを整えておきたいところです。MOTA車査定の評判も参考にしてください。

GSRの安さは、ちょっと意外ですよね
\ 売却前に、愛車の査定額を確認 /
※最大20社がWebで入札し、やりとりは高額査定の上位3社だけ(MOTA公式・2026年11月3日確認)
試作車の試乗で分かったこと|オフロードの実走評価は未確認
新型パジェロの走りは、すでに試乗記が出ています。ベストカーWebの国沢光宏氏の記事は、SUPER EXCEEDの試作車を袖ケ浦で試乗したもので、ラダーフレームなのにモノコックのような操舵感があり、質感はランクル300並みと評価しました。

| 指摘 | 内容 | 出所 |
|---|---|---|
| 操舵感 | ラダーフレームなのにモノコックのような感触 | ベストカーWeb |
| 質感 | ランクル300並みと評価 | ベストカーWeb |
| 騒音 | 全開時にディーゼルの燃焼音が目立つ | ベストカーWeb |
| タイヤ | 試乗車はオールシーズンタイヤ | ベストカーWeb |
| 悪路での評価 | 確認できた範囲では記載なし(未確認) | ― |
「渡河できる水深」の公式数値は見つからなかった
渡河できる水深について、公式の数値は確認できていません。公式の数字がないものは書かないことにしました。勾配を登れる角度も、公式の数値は確認できていません。なお、ヒルディセントコントロールとヒルスタートアシストは全グレード標準です(公式の主要装備表)。
悪路の実走評価が出てくるのは、発売後に試乗や長距離のレポートが増えてからになりそうです。口コミの出方は新型パジェロの口コミ・評判はまだ無い?発売前に読める試乗記と先代の評価を整理で整理しています。

実走の評価が出そろうまで、数字で見極めよう
よくある質問
- 新型パジェロのオフロード性能はどれくらいですか?
-
最低地上高は230mm(20インチ車)と220mm(18インチ車)、アプローチ角は30.4度、ランプブレークオーバー角は22.6度、デパーチャー角は25.8度です。角度は20インチ車の社内測定値で、実走の評価は、発売前のため確認できていません。
- 新型パジェロの最低地上高は何mmですか?
-
SUPER EXCEEDとEXCEEDが230mm、GSRとGLSが220mmです。いずれも社内測定値とされています。
- 新型パジェロの4WDはどんな仕組みですか?
-
S-AWCという名称で、SS4-IIの切り替えは2H、4H、4HLc、4LLcの4種類です。走行モードは7種類あります。個々の装置の働きは、三菱の公式ページで確認してください。
- 新型パジェロにリヤデフロックはありますか?
-
SUPER EXCEEDとGSRにあります。EXCEEDとGLSにはありません。
- 新型パジェロのオフロードで、GSRとEXCEEDはどちらが向いていますか?
-
リヤデフロックが付くGSRです。しかも価格はEXCEEDより165,000円安く設定されています。ただし最低地上高はGSRが220mm、EXCEEDが230mmで、10mm差です。
- 新型パジェロの渡河性能は何mmですか?
-
公式な数値は見つかっていない状況です。非公式の発言はありますが、数値としては扱いません。購入前に販売店で確認するのが確実です。
- 新型パジェロはトライトンと同じフレームですか?
-
トライトンのフレームが元になっていると三菱は発表しています。ホイールベースは新型が2,870mm、トライトンが3,130mmと、長さが違う点に注意してください。
- 新型パジェロの20インチと18インチ、悪路に向くのはどちらですか?
-
公式の比較資料はなく、判断できません。外径はほぼ同じで、18インチ車の側壁が25.5mm厚い点が数字上の違いです。
まとめ:新型パジェロのオフロード性能は、数字で選ぶ時期にある
読み終えたいま、新型パジェロの悪路性能の数字と、まだ分からない領域の境目が見えているはずです。
- 全車4WD・ラダーフレーム。最低地上高230mm(20インチ車)/220mm(18インチ車)
- 対地障害角は20インチ車の社内測定値で、アプローチ30.4度・ランプブレークオーバー22.6度・デパーチャー25.8度
- リヤデフロックはSUPER EXCEEDとGSRだけ。GSRはEXCEEDより165,000円安い
- 悪路の実走評価と渡河性能の公式値は未確認
次の一歩は、悪路で使う頻度を考えてグレードを絞ることです。発売時に注文できるのは、リヤデフロックの付く2グレードだけなので、選択肢は意外と少なくなります。
\ 入力45秒・無料で査定額を確認 /
※最大20社がWebで入札し、やりとりは高額査定の上位3社だけ(MOTA公式・2026年11月3日確認)
参考URL一覧
- 三菱自動車 ニュースリリース 新型パジェロを発表(2026年10月29日)
- 三菱自動車 ニュースリリース パジェロの復活を発表(2026年5月29日)
- 三菱自動車 ニュースリリース トライトン関連(2023年12月21日)
- 三菱自動車 パジェロ 主要諸元
- 三菱自動車 パジェロ グレード・価格(2026年11月3日確認)
- 三菱自動車 トライトン 主要諸元
- 三菱自動車南アフリカ パジェロスポーツ 仕様書(2025年5月14日)
- ベストカーWeb 新型パジェロ試乗記(国沢光宏)
- ベストカーWeb 新型パジェロ 予約の内訳と乗り換え元
- グーネット 三菱 パジェロ FINAL EDITION カタログ
- 三菱自動車 新型パジェロ 主要装備表
- 三菱自動車 パジェロ公式サイト





