新型パジェロとトライトンは、同じ三菱のラダーフレームの4WD、同じ「4N16」という名のエンジンを持つ兄弟です。それなのに、価格は同じGSRどうしで1,246,300円も違います。「結局、何が違うのだろう」と引っかかっている方は多いのではないでしょうか。
パジェロは2026年10月29日に発表され、12月17日に発売されます。三菱は2026年5月に、新型パジェロがトライトンのラダーフレームをベースにすると説明し、兄弟関係を公式に示しました。一方で、エンジンの中身は同じではない、という点が肝心です。
この記事では、価格・サイズ・エンジンの仕組み・足まわり・燃料代という5つの切り口で、パジェロとトライトンの違いを公式の数字だけで並べました。トライトンの装備の細かい比較は、確かめきれていないので載せていません。
この記事のポイント
- トライトンは2026年2月19日からGSRのみで5,518,700円
- パジェロGSRはトライトンGSRより1,246,300円高い
- エンジンは同じ4N16でも、ターボの仕組みが違う
- パジェロは全長が440mm短く、小回りが0.4m利く
- 後ろの足まわりはパジェロが5リンク、トライトンは板バネ
公開日:2026年11月4日 / 最終更新日:2026年11月4日

【確定】パジェロとトライトンの違いは?価格から比べる
同じ「GSR」という名前で比べると、パジェロ6,765,000円とトライトン5,518,700円で、差は1,246,300円です。トライトンは2026年2月19日にGSRだけの設定へ変わっており、昔のグレード表とは数字が変わっています。


トライトンはGSRだけになった
トライトンは、2026年1月22日発表の一部改良で、2月19日からGSRのみ(5,518,700円)の設定になりました。以前の記事にあるGLSやBLACK Editionの価格は、もう当てはまりません。
トライトンの日本発売は2024年2月15日で、12年ぶりの国内復活でした(トライトン日本発売のニュースリリース)。先行受注は約1,300台とされています。パジェロの価格は公式グレードページで確認でき、GLS 6,193,000円、GSR 6,765,000円、EXCEED 6,930,000円、SUPER EXCEED 7,950,800円です。EXCEEDとGLSは2027年4月から生産予定なので、発売時に選べるのはSUPER EXCEEDとGSRになります。

トライトンって、いま買えるグレードは1つだけなんですね。

そうなんです。比べやすい一方で、昔の価格を載せた記事には注意が必要ですね。
差額を3つのペアで並べた
| 比べる組み合わせ | 価格差 | 内訳 |
|---|---|---|
| パジェロGLS − トライトンGSR | 674,300円 | 6,193,000円 − 5,518,700円 |
| パジェロGSR − トライトンGSR | 1,246,300円 | 6,765,000円 − 5,518,700円 |
| パジェロSUPER EXCEED − トライトンGSR | 2,432,100円 | 7,950,800円 − 5,518,700円 |
差額は当サイトの算出です。パジェロの最安GLSでも、トライトンGSRより674,300円高いのが出発点になります。この差額で何が買えるのか、次の章から順に見ていきましょう。
パジェロとトライトンの価格差の見方
価格差は「ボディが小さくなったのに高い」と受け取られがちですが、内容を見ると、エンジンの構造・足まわり・内装の仕立てが同じ延長線上にはありません。単純な値札の比較だけで「割高」と決めつけるのは、少し早い判断だろう。値札の差は、中身の差とセットで読むのが基本です。
ラダーフレームの共通性は三菱自動車のニュースリリース(2026年5月29日)で示されています。パジェロ内でのグレード差は新型パジェロのグレード比較|SUPER EXCEED・EXCEED・GSR・GLSの違いと選び方で、装備16項目に分けて並べました。
パジェロとトライトンのサイズ比較|全長は440mm違う
パジェロ(全長4,920mm×全幅1,925mm×全高1,910mm)は、トライトン(5,360mm×1,930mm×1,815mm)より全長が440mm短く、全幅は5mm細く、全高は95mm高くなります。ホイールベースは2,870mmと3,130mmで、260mmの差です。


長さが違い、幅はほぼ同じ
| 項目 | 新型パジェロ | トライトン | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,920mm | 5,360mm | パジェロが440mm短い |
| 全幅 | 1,925mm | 1,930mm | パジェロが5mm細い |
| 全高 | 1,910mm(GSR・GLSは1,900mm) | 1,815mm | パジェロが95mm高い(GSR・GLSは85mm) |
| ホイールベース | 2,870mm | 3,130mm | パジェロが260mm短い |
| 最小回転半径 | 5.8m | 6.2m | パジェロが0.4m小さい |
パジェロは公式の主要諸元表、トライトンはトライトンの公式諸元表の数字です。差は当サイトの算出で、全高の95mmはSUPER EXCEEDとEXCEEDとの比較になります。幅はほぼ同じで、長さと小回りだけが大きく違うという点がポイントです。
440mmの差が効く場面
荷台のあるピックアップのトライトンは、後ろがぐっと長くなります。パジェロは4,920mmに収まるため、取り回しや駐車のしやすさでは有利です。最小回転半径が0.4m小さいことも、狭い道でのUターンで効いてきます。
駐車場の制限は施設ごとに違うので、契約前に、駐車場の制限寸法を自分で確かめておくのが確実です。ランクルとのサイズ比較は新型パジェロとランクル250・300を比較|価格・サイズ・燃費・売却価値の違いと選び方にまとめています。

長さが440mmも違うと、駐車場の選び方が変わりそうです。

幅はほぼ同じなので、細い道の通りやすさは近いはずです。ただ、長さと小回りで差が出ます。

全長だけでなく、小回りも違うのですね。
パジェロとトライトンのエンジンの違い|同じ4N16でも別物
どちらも「4N16」という2.4Lディーゼルですが、ターボの仕組みが違います。新型パジェロはVGターボ1基で480N・m、トライトンは2段ターボと尿素SCRで470N・mです。最高出力は、どちらも150kW(204PS)で並びます。


スペックを横に並べた
| 項目 | 新型パジェロ | トライトン |
|---|---|---|
| エンジン | 4N16 2.4Lディーゼル | 4N16 2.4Lディーゼル |
| ターボ | VGターボ1基 | 2段ターボ+尿素SCR |
| 最高出力 | 150kW(204PS)/3,500rpm | 150kW(204PS)/3,500rpm |
| 最大トルク | 480N・m/1,750〜2,500rpm | 470N・m/1,500〜2,750rpm |
| トランスミッション | 8AT | 6AT |
| WLTC燃費 | 12.1km/L(市街地9.4/郊外12.0/高速13.9) | 11.3km/L(市街地8.5/郊外11.4/高速13.0) |
パジェロは三菱自動車のニュースリリース(2026年10月29日)と公式の主要諸元表、トライトンはトライトンの公式諸元表とトライトン発表のニュースリリースの数字です。同じ4N16という名前でも、トルクの出る回転域・ATの段数・燃費はそれぞれ違うことが分かります。
トルクは10N・m、AT段数は2段違う
最大トルクはパジェロが480N・m、トライトンが470N・mで、わずか10N・mの差です。ただしパジェロは1,750〜2,500rpm、トライトンは1,500〜2,750rpmと、トルクを出し続ける回転の幅が違います。数字の大小だけで『パジェロが力強い』とまでは言えないでしょう。
ATはパジェロが8段、トライトンが6段です。段数が多いほど、巡航時の回転数を低く保ちやすくなりますが、実際の乗り味は、試乗で確かめたいところ。
【予想】燃費が良いのは、ATの段数のおかげ?
WLTC燃費はパジェロが12.1km/L、トライトンが11.3km/Lで、パジェロが0.8km/L上回ります。この差の理由について三菱は説明していません。ATの段数やターボの違いが効いているのではないか、というのが当サイトの見立てですが、あくまで【予想】であり、確かな根拠のある結論とまでは言えないのです。
パジェロの燃費全般は新型パジェロの燃費は12.1km/L|WLTCの内訳・航続距離・年間の軽油代を試算に整理しています。
パジェロとトライトンの足まわりの違い|リヤの作りが別物
パジェロの後輪は新開発の5リンク式リジッド、トライトンは板バネで、リヤブレーキはドラムです。どちらもラダーフレームですが、乗り心地と荷物の積み方を分ける部分は、足まわりの作りにあります。


リヤサスペンションの違い
パジェロは前がダブルウィッシュボーン、後ろが新開発5リンク式リジッド、ラダーフレームという構成です(三菱自動車のニュースリリース(2026年10月29日))。トライトンは後ろが板バネ、リヤブレーキがドラムで、タイで生産されています(トライトンの公式諸元表)。
板バネは荷台に重い荷物を積む用途に向く構造で、5リンクは乗用の快適さを狙える構造です。兄弟でも、後ろの足まわりは別の考え方で作られていると言えるでしょう。
走破性の装備は共通点が多い
| 項目 | 新型パジェロ | トライトン |
|---|---|---|
| 4WDシステム | S-AWC(SS4-II) | SS4-II |
| 走行モード | 7種 | 7種 |
| AYC | あり | あり |
| 最低地上高 | 230mm(SE・EXCEED)/220mm(GSR・GLS) | 220mm |
| タイヤ | 255/55R20(SE・EXCEED)/255/65R18(GSR・GLS) | 265/60R18 |
パジェロは公式の主要諸元表、トライトンはトライトンの公式諸元表の掲載値です。走行モードの数やAYCの有無は共通で、最低地上高は、GSR・GLSならトライトンと同じ220mmという関係になっています。なお、トライトンのアプローチ角などの対地障害角は、確認できていないので載せていません。
ヒルディセントコントロールの作動域はトライトンが約4〜20km/hです。新型パジェロ完全ガイド|12月17日発売・価格619万円〜795万円・グレード・納期を29記事で整理では、パジェロの走破性を別の切り口で扱っています。
パジェロとトライトンの燃料代を試算|年間の差は約9,362円
年1万kmを軽油160円/Lで走ると、パジェロの軽油代は約132,231円、トライトンは約141,593円で、差は約9,362円です。燃費の差が、毎年の燃料代にどのくらい響くのかを確かめてみましょう。

カタログ燃費から計算した
| 車種 | WLTC燃費 | 年1万kmの軽油量 | 年間の軽油代 |
|---|---|---|---|
| 新型パジェロ | 12.1km/L | 約826L | 約132,231円 |
| トライトン | 11.3km/L | 約885L | 約141,593円 |
軽油の単価は資源エネルギー庁の石油製品価格調査をもとに160円/Lへ丸めた値で、計算は当サイトの試算です。燃料代の差は年間で約9,362円、10年なら約9万円と考えると、価格差の1,246,300円に比べれば小さな額だ。
燃料代で価格差は取り戻せない
年間約9,362円の燃料代の差を、GSRどうしの価格差1,246,300円に当てはめると、取り戻すには約133年かかる計算です。燃料代の安さだけで、パジェロを選ぶ理由にはなりません。
選ぶ理由は、サイズ・乗用の仕立て・足まわり・内装といった、数字になりにくい部分にあります。燃料代の差は、決め手ではなくおまけ程度と受け止めるのが現実的です。
パジェロとトライトンどちらを選ぶ?向く人と向かない人
荷台が必要でなければ、乗用SUVとして仕立てたパジェロが向きます。荷物を積む用途が中心なら、価格が1,246,300円安いトライトンが現実的です。迷ったら、まず「荷台は必要か」から考えるのがおすすめ。

4つの質問で絞る
- 荷台が必要か:必要ならトライトン。不要ならパジェロが候補です
- 7人乗りが必要か:パジェロは全車7人乗りです。トライトンは5人乗りです(公式諸元表)
- 全長を抑えたいか:パジェロは440mm短く、最小回転半径も0.4m小さくなります
- 予算の上限はどこか:パジェロは6,193,000円から、トライトンは5,518,700円です
荷物を積むならトライトン、人を乗せて街中も走るならパジェロという分かれ方が、数字から見える大枠の整理です。
納期は新型パジェロの納期はいつ?SUPER EXCEEDとGSRは2027年春ごろ、EXCEEDとGLSは夏前後の見込みに、値引きの考え方は新型パジェロの値引き|発売前の実績ゼロ件から読む、下取りと条件で差をつける交渉術にまとめました。
この記事の【確定】【噂】【予想】の仕分け
| 区分 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 【確定】 | 両車の価格・サイズ・エンジン・WLTC燃費・足まわり・走行モード | 三菱自動車の公式発表・公式諸元表 |
| 【予想】 | 燃費差の理由(ATの段数やターボの違いの影響) | 当サイトの見立て(根拠は限定的) |
| 未確認 | トライトンの装備の細かい比較、対地障害角、パジェロのAdBlueの要否 | 公式資料で確認できていない |
確かめきれていない項目も、隠さずに表へ出しておきます。買う前に販売店で最新の資料を見せてもらうと安心です。トライトンのモデルチェンジの状況はトライトンのモデルチェンジ最新情報でも確認できます。
持ち帰りポイント
荷台が要るならトライトン、乗用で使うならパジェロ。
次の一歩
値札の差1,246,300円が、何の差なのかを整理してから決める。
\ 乗り換えるなら、今の車の査定額を先にチェック /
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パジェロとトライトンの違いに関するよくある質問
パジェロとトライトンで迷っている方から多い疑問を、9つにまとめました。
- 新型パジェロとトライトンの価格差はいくらですか?
-
同じGSRどうしで1,246,300円です。パジェロGSRが6,765,000円、トライトンGSRが5,518,700円で、パジェロの最安GLS(6,193,000円)でも674,300円高くなります。
- トライトンで今買えるグレードはどれですか?
-
2026年2月19日以降は、GSRのみで5,518,700円です。以前あったGLSやBLACK Editionは、現在は設定がありません。
- パジェロとトライトンは、同じエンジンですか?
-
名前は同じ4N16の2.4Lディーゼルですが、仕組みは違います。新型パジェロはVGターボ1基で480N・m、トライトンは2段ターボ+尿素SCRで470N・mです。
- パジェロとトライトンでは、どちらが小さいですか?
-
パジェロです。全長は4,920mmでトライトンの5,360mmより440mm短く、ホイールベースも260mm短くなります。全幅はほぼ同じで、5mmの差です。
- パジェロとトライトンの燃費はどちらが良いですか?
-
WLTC燃費はパジェロが12.1km/L、トライトンが11.3km/Lで、パジェロが良い数字です。年1万km・軽油160円/Lなら、燃料代の差は年約9,362円ほどになります。
- パジェロとトライトンの、後ろの足まわりは同じですか?
-
違います。パジェロは新開発の5リンク式リジッド、トライトンは板バネでリヤブレーキはドラムです。
- パジェロはトライトンをベースにしているのですか?
-
三菱の2026年5月の発表では、新型パジェロはトライトンのラダーフレームをベースにしています。エンジンや足まわりは、同じではありません。
- パジェロとトライトンで、最低地上高は違いますか?
-
パジェロのGSR・GLSは220mmでトライトンと同じです。SUPER EXCEEDとEXCEEDは230mmで、10mm高くなります。
- パジェロがトライトンより高いのは、なぜですか?
-
公式は価格差の理由を説明していません。ただし、パジェロは後ろが5リンク、ATが8段など、構成がトライトンと異なります。【予想】乗用向けの仕立てが価格に反映されている可能性も考えられるでしょう。
まとめ|パジェロとトライトンは兄弟だが別の車
新型パジェロとトライトンは、ラダーフレームと4N16という名前を共有する兄弟です。ただし、GSRどうしで1,246,300円の価格差があり、ターボの仕組み、AT段数、リヤサスペンション、全長は別物でした。
荷台が要るならトライトン、乗用SUVとして使うならパジェロという分け方が、数字から見えた大枠です。燃料代の差は年約9,362円なので、決め手にはなりません。
パジェロの内側の違いは新型パジェロのグレード比較|SUPER EXCEED・EXCEED・GSR・GLSの違いと選び方、ランクルとの比較は新型パジェロとランクル250・300を比較|価格・サイズ・燃費・売却価値の違いと選び方で確かめられます。
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